夢が、動き出す -映画「グレイテスト・ショーマン」-
こんにちは。
映画館に行くとポップコーンをつい食べたくなる前髪パッツンといえば霧里です。
先日、映画「グレイテスト・ショーマン」を観てきました。
ネタバレが嫌な方はこの先をお読みにならないよう、お願いいたします。
ミュージカルや宝塚が好きな人も絶賛していたので気になっていたんですが、なんとかやっと観られました。
twitterなどの感想でも観かけましたが、わりと宝塚でした。
(1)ええ話、でまとめられてるけどよく考えると主人公はちょいちょいクズ
(2)バーナムとフィリップが歌い踊って交渉するシーンは完全にトップと二番手のやりとりに見える
(3)バーナムがフィリップにハットとステッキ渡すところは完全に退団するトップが二番手に次を託すシーンにしか見えない
(4)何気に、女子がつよい
このへんがその理由かな、と。
宝塚も、良く考えたらわりとクズじゃない????っていう主人公が多いんですよね。
ドン・ジュアンなんかは自覚のあるクズなので問題ないですが、「琥珀色の雨に濡れて」のクロードとか、ど天然クズです。
やってることがわりと卑怯でエグいクズといえば「伯爵令嬢」のアランとか。
なので、この「グレイテスト・ショーマン」のバーナムもわりとクズです。
個人的には、成長したバーナムがいきなりヒュー・ジャックマンなのは、ちょっと老けた!って思って無理が…あるのでは…っていう。
その辺は気にしないスイッチをオンにしましたが。
あらすじは夢想家の少年バーナムは貧乏な仕立て屋の息子で、出入りしているお屋敷の令嬢チャリティと恋に落ちるけれど勿論叶わぬ恋。
バーナムの父親は病死、バーナムは天涯孤独でそれでもチャリティへの恋心を胸になんとか大人になり、チャリティを迎えに行く。
二人は結婚し、娘二人も生まれるが貧乏暮らしで、バーナムが務める商社も倒産。
倒産の時にくすねてきた船舶証明書を担保に適当な嘘で銀行から金を借りて、博物館をオープンするが、客足は芳しくない。
娘達の助言で思いついたバーナムは様々な人々を集めて博物館をサーカスへ変えて…
というような感じ。
わりとここまで駆け足で、おおん?早いな…?この後何があるんだ…?と思いながら観ていましたが、ありがちな成功者故に足元すくわれる的なアレ。
でも、劇作家のフィリップをパートナーにしたり、そのフィリップの恋の行方も進行したり、であるある…だけでなく緩急がありとても面白かったです。
特にフィリップの恋は、上映時間のわりにはきちんと紆余曲折があって、すんなり成就しないあたりがとても良かったです。
サーカスのシーンとかが、素晴らしいショーというか。
結構毎回泣いてました。
盛り上がるところで泣いてるんで、周りの人には変な女と思われただろうな…。
あとはやっぱり、前述の、エピローグでバーナムがフィリップにハットとステッキを渡すシーンとかが…
もうこれ…完全に宝塚やん…ってなってました。
雪組の「SUPER VOYAGER!」というショーで、白燕尾に白いハット白いステッキというシーンがあって、私はそのシーンがすごく宝塚らしいしすごく素敵なので大好きで。
トークスペシャルin東京でも朝美さん、真地さん、彩さんがおっしゃっていたんですが、やっぱり出演者も身の引き締まる、けれどとても幸せな場面なんだそうです。
なので、ハットとステッキを渡す、という、それがショービズの夢とか厳しさとか、色々なものを暗喩しているように思えて。
泣きました。
ちゃんとハピエンなので元気になりたいときに観るのもおすすめです。
では、また
。
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