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コンサル業界の転職事情(ブティックファーム・コンサルベンチャー編)①
自己紹介
こんにちは、私は40代後半の経営コンサルタントで、15年以上の経験があります。私の専門分野は業務改善で、多くの企業に高い価値を提供できる自信があります。しかし、新たな挑戦を求めて転職活動を始めました。今回転職活動を実際に行なって肌で感じたコンサル業界の転職事情について、ブティックファーム、コンサルベンチャーに絞ってお伝えします。
ブティックファームとは
明確な定義はないようですが、コンサルタント数が30人程度以上のファームのことをブティックファームと呼ぶことが多いようです。特徴は、大手コンサルファームから独立したコンサルタントを創業者とするファームが多く、ヘルスケアや財務、ITなどの専門分野に特化したファームも多いです。少数精鋭と高い専門性を武器に、大手ファームと同等もしくはそれ以上のサービスを提供することを強みとしています。
特にコンサル出身者を創業者に持つファームは、企業規模は小さくても大手企業をクライアントとし、様々な種類の案件を扱うことも特徴の1つです。大手戦略系・総合系ファーム出身者を中心に構成されており、戦略策定から実行支援までフルラインで支援可能なため、総合系ブティックファームと呼べるほどのサービスを提供しているファームも多いです。
コンサルベンチャーとは
一方、コンサルベンチャーは、創業間もないファームやコンサルタント数で30名以下のファームのことを指すことが多いようです。こちらも大手コンサルファームから独立したコンサルタントを創業者とするファームも多く、特化しているファームもありましたが、戦略策定から実行支援までフルラインで支援可能なファームも多く、規模感の違いだけで、やっていることに大きな違いはありませんでした。
サイトによっては、コンサルベンチャーは中小企業の案件が多いと書かれているところもありますが、私が面接で直接話したファームはむしろ大手の案件中心のところがほとんどでした。大手ファームの出身者が創業者であることが多く、ファーム時代のネットワークで案件を獲得するケースが多いからだと思います。
特徴:急成長しているファームが多い
今回の転職活動で数多くのブティックファーム、コンサルベンチャーに応募しました。ファーム研究、または直接お話させていただいてファームのことについて情報収集させていただくと、総じて以下のような特徴がありました。
数多くのファームがある
創業10年以内のファームが本当に数多くありました。これだけでもコンサル業界が活況なことが分かりました。また、創業3年以内のファームも多く、どんどん新しいファームが誕生していることが伺えました。
急成長しているファームが多い
多くのファームが急成長していました。具体的に言えば、毎年売上を倍にしているような勢いで成長していました。ファームの売上はほぼコンサルタント数に比例しますので、コンサルタントも年々倍増ペースで増えていることが伺えました。
ほぼ全てのファームがDX(IT)案件が中心になっていましたので、日本企業のDX投資の拡大がコンサル業界の活況を作り出し、その活況によって新しいファームが誕生し、誕生したファームが倍増ペースで大きく成長している状況を理解しました。
コンサルタントの採用意欲が非常に強い
上記の通り、市場環境が追い風なこともあって、どこも採用意欲は旺盛でした。一方で、知名度の低さから採用に苦戦されている状況もありました。
高年齢での転職、コンサルとしてのキャリアチェンジを狙うならオススメ
上記の通り、市場環境が追い風でコンサルタントをどんどん採用し、事業拡大の意欲が非常に強いのが、ブティックファーム、コンサルベンチャーの状況です。しかし、知名度、転職希望者の大手志向によってなかなか思うように採用が進んでいないようです。
転職希望者にとってはここがチャンスだと思います。採用意欲はあるのに、狙った通りに採用できていないので、採用のハードルが大手と比較して下がっているように感じます。
それ故に、私のような高年齢かつIT(DX)経験が少ないコンサルタントでも内定をいただけたのだと思っています。
であれば、40代以上で他ファームへの転職を狙う方、キャリアチェンジを狙う方にはチャンスだと思います。
会社のことをよく知ることは前提ですが、規模が小さい、知名度が低いといった理由で除外するのではなく、むしろ積極的に応募してみることをお勧めします。
長くなりましたので、②に続きます。