Legion Y700 Gen2を日本で快適につかう
新章開幕。遂にやってきましたよ…これを書く時が。
ヘッダーはいつもどおりCopilot先生に描いて頂きました。
注意
この記事は最大人気の「使ってるAndroid野良アプリ一覧」及び前作第一章「Legion Y700を日本で快適につかう」を読み込んでいる事を前提に話を進めていきます。
はじめに
2023を持って暴れるとか言っておきながら早半年強、私生活の佳境をなんとかくぐり抜けようやく入手に漕ぎ着けました。
出足が遅かったのは幸か不幸か、私が書くことがほぼ無い代わりに夥しい数のレビュー・検証記事のおかげで以前以上のスムーズなセッティングができた。今回は私が手に入れて数日経った現在、どんな感じで使っているかをちまちま書いていこうと思う。
偉大な先達記事の数々はこちらに列挙しておきます。
使用ROM選定の経緯
当初はグローバルROMのZUIを使用する予定だった。
のだが、唯一の生体認証たる顔認証が、私が常用するBitwardenの解除に対応していない※事が判明。あえなく再びGSI使用を決めた。
※この辺の事情はAOSPドキュメント/生体認証の項に詳しい。
候補としては先代でも使用していたcrDroidと、公式かつ安定性が高い(Re*Index氏もGen1で愛用している)Project Elixirの二択に絞られたのだが、Elixir側に
最新QPR2に更新してしまったが故にLawnchairが使えないその他いろいろROM側で弄りまくっているせいか、バッテリードレインが尋常ではない
という二点の問題があったため、最終的に再びcrへ舞い戻ることとなった。
ちなみに現在は更にヤバい事態が発覚したため、Elixirを使うことは如何なるデバイス・事情があろうと推奨されない。Archivedしたしね
画面横幅がやや合っていないなど若干の不具合が無くはないが、殆ど完全に使えるレベルのROMである。そしてcrDroidの常として軽い。かつての8.13と異なり、素で再び顔認証が動くようになっているのも見逃せない点だろう(パッケージを見るに、Motorola/Megviiの盗用移植からAOSPAのモノに切り替えているらしい、UI的にPixelからぶち抜いてる?)。
ちなみにもともとグロ版を使おうとしていた関係で、v15.0.240→v16.0.324(ROW)の上からcrDroidを乗せている状態。
初手でfastboot flashing unlockをやったお陰で、Anti-Rollback関連の騒ぎに巻き込まれなかったのは幸いだった。まあWidevine L1は無いが、もともと学務&ゲーム用端末でネトフリとか見ないので大した問題になっていない(煽)。
他のおすすめROM
裏でいろいろ試しており、他にもおすすめのROMがあるため紹介する。
1つはPixelOS。カスタム要素は少ないがPixelXpertsでカバーでき、またロック画面を横向きで固定できる点は好印象だった。
もう1つはRisingOS。旧Elixir GSI開発陣が例の騒動を機に、新たに選んだROMである。Officialのためこちらも非常に安定して使えるのは強みだ。ただしQuickSwitch(下記)の適用どころかLawnchairのインストールそのものをブロックしてくるため別ランチャーを使いたい人には注意点となる(インストールしても即座にdataを削除される。GSIでこれを独自実装する意味がわからないため、恐らくROM側の嫌がらせ仕様と推定される)。
導入したMagisk モジュール
root化用には、ギーツマジスクKitsune Mask(旧名Magisk Delta)と本家Magiskを行ったりきたりしている。Magiskはv27.0のrelease版、旧DeltaはR65C33E4F-kitsune(27001)のcanary版。メイン機Zenfone 9でも使っているKernelSUを何故使わなかったかというと…偏に単なる趣味だ。
導入モジュールは以下の通り。
①Adreno GPU Driver
てれぐら専用配布しているGPUの性能向上用モジュール。730用のv777 2.0 liteを使用中。
②Advanced Charging Controller
5年以上前から長きに渡って君臨する、古き良き充電制御モジュール。勿論最新A14にもキッチリ対応している。別にtermuxとかで設定できない訳ではないが、細かい制御には専用アプリのACCAが便利。
Y700用に私は専用設定を組んでいます。内容は95%で充電を止めて90%で再開、その間はZUIにあるバイパス充電を有効化するようになっています。バッテリーへの負担を極限まで抑え込めるのでおすすめ。
③F-Droid Privileged Extension
F-Droidの自動インストール用モジュール。まだなんとかA14でも動いてくれている。
④Lenovo Legion Tab GSI FIX
自力で製作中のSMART ASW氏モジュールのフォーク。
これとACC組み合わせれば大体の機能問題が全部解決するくらいにはしてきました。差分はReleaseページを参照してください。
v10.7-beta以降用のv1.4-mod1も公開致しました。
⑤Play Integrity Fix
みんなだいすきMEETS_DEVICE_INTEGRITYとPlayプロテクト認定を通すためのモジュール。最近はG社との攻防もひとまず落ち着いている。
⑥Systemless Hosts
外部からのファイル持ち込み無しで導入可能なやつ。言うまでもなくAdAway用に入れてます。
⑦LSPosed-mod
無期限開発凍結中のLSPosedの修正mod版。A14-QPR2~A15-Beta 2.1はこのモジュールでないと動きません。crの10.1はQPR1で関係無いけど念の為こっちにしています。
⑧Zygisk-Sui
Shizukuの機能をアプリとバイナリ追加無しで利用可能なモジュール。対検知にも強化された一方で、アプリ側の対応が無いと使用が難しい代物でもある(Aurora Storeが対応したのもごく最近の話)。
事実上先代に入れてたAurora Servicesの置き換え。
⑨QuickSwitch
任意のランチャーをデフォルト化するための補助モジュール。これでなんとかGoooler版のLawnchairを無理くり適用してます。ただTaskbarは使おうとするとクラッシュまっしぐらのため、本家の開発を待つところです。
canary版だと上手く動かないためそこは注意。
⑩Zygisk-Assistant
オープンソースなroot隠しモジュール。機能的にはShamikoと同一に近いがMagisk、KernelSU、APatchの全てで使える上(ShamikoはAPatchに非対応)、OSS故にナニやってるかわかりやすいのがポイント(まあクローズドなのはむしろアンチHideな対策を阻む効果もあるため一長一短だが…)。
初期は不具合も結構あったものの、最近は開発進展に伴い成熟、かなり有用なモジュールになっている。
なおDeltaを使ってる際はデフォルトでMagiskHideがあるので入れてないです。
⑪Twemoji Remastered
Twemoji無いと生きられない身体なので使ってます。一時期自炊フォーク版を使ってましたが、公式が現在v15.1に対応しているためEOL状態です。
⑫Tarsiger Sans TruePrime
MPLUS 2フォントとGMSからぶち抜いたGoogle Product Sansを合成、不足分はRobotoで補った私用モジュール。Warcraft Font Mergerとadvanced-cjk-font-templateをベースに作ってます。
当然ながら一般に公開できるものではないため、頼まれても渡すことは無いでしょう。でも一応バックアップ用に鍵リポジトリは生えてる。クソどうでもいい話ですがMargerの不具合か全角の9以外は何故かSansのものが使われています。お陰で見苦しいことこの上ないぜんぶSans使うように修正しました。
使用感と今後の記事予定
基本的に運用方法は前作で書いた通りなのだが、やはり870と8+Gen1ではSoCの地力が圧倒的に違うことがデバイスのレスポンスから窺い知れる。マイクラ影modやレーシングマスターの重量級ゲームに留まらず、全ての動作においてTB-9707F以上の余裕を感じられた。軽量化されていることも個人的には大きく、通学時の負担のさらなる解消にも役立っている。9707F死んで以降ノートPCを再度持ち出す機会が多かったのも大きいが
今後はTwitterでも告知した通り、とあるツールを併用したパフォーマンスと電池持ちの両立化を図った記事、マイクラ(Bedrock)影modで遊んでの検証記事などを投稿予定である。(2024年09月27日追記):既にTB321FUことY700 Gen3の情報が出回っておりますが、これらのシリーズを書く間もなくGen3に移行することが諸事情により事実上確定しています。あっち使って今度こそ書くんで許してください。
読者にはお見逃しなく(一回言ってみたかった)。
おしまい。