Legion Y700をGSIでフルスペックに使う
※この記事は未完全です。随時更新していきます
Ultimate Edition
白いタブレットに憧れてるので欲しいんですよね~。ただアリエクだと売ってないので、どこで買えるか知ってる方は教えて頂けると幸いです。エレクトロクロミックガラスがちょい無駄になりそうですが…💦(動作できるオーバーレイをつくりたい)
まあそれはさておき本題に入ります。書き終わってみたら正直ZUIユーザーに対するかなりの煽り記事と化してた
(2023年03月23日追記):ZUI13最終版『13.1.578』のvendor/bootを用いた場合、使えるモジュール等が変わってきたため改訂。なおZUI14からGSIを用いると安定性はともかく、DT2Wと顔認証の機能が使えなくなるので当シリーズでは推奨しません。
性能の限界に挑む
きっかけはSMART ASW氏のとある一文である。
これをみたふぃえ「よし最適化するか…」
まあゲーミングタブレットなので性能が出てなんぼ、ZUIを使わずに72万出せれば心置きなく遊べるだろうというのが私の考えである(72万点のソースはこちら)。
ちなみにゲーム要員として、やってたゲームは(これとこれを除いて)ほぼこちらに入れているのでAntutu100万点のZenfone 9を全く宝の持ち腐れにしてるのは内緒。入念に再現性を確かめた上で記載しているので、(CarX Streetとか原神とかRacing Masterとか影MODマイクラなどの)非常に重いゲームがしたいけど、Treble GSIによる利便性も捨てがたい、という人はぜひ参考にして欲しい。
☆実行環境&材料(?)
△ Lenovo TB-9707F Legion Y700 (8GB RAM/128GB ROM)
△ Booting crDroid GSI 8.13 by nazim (Android 12L) with Magisk Delta
・Telegram等より取り寄せたモジュール類(←つまりてれぐら垢必須)
・FDE.AI(同じくmagiskモジュールだけど一応)
・Konabess
・SmartHertz(できれば)
これらをもろもろ組み合わせることで、Antutu 3D BenchmarkでMAX74万点という驚異的なスコアを叩き出すことに成功した。以下がその再現手順である。
再現手順
①モジュールの導入
まず、方々よりダウンロードしたモジュールを導入していく。それぞれの細かい解説もここで行う。
・Thermal Qualcomm 870(Gaming) / Game Equipment
Snapdragon 870専用に高い性能を発揮させるためのモジュール。MediumとGamingがありますが当然パフォーマンス重視なのでGaming採用。
(2023年03月23日追記):新たにGame Equipmentというモジュールが誕生。ZUI13最終版からGSIにする分にはこちらの方も効力があります。
・FDE.AI-docs
AIを用いてパフォーマンスを最適化するアプリ。最適化されてないGSIにもってこいなツールであり、当然Root必須。以下は面倒くさいので公式の説明文をDeepL翻訳にかけたもの。
Rootを介してOS果てはカーネルにも干渉するらしいので、普通のオプティマイザーよりも高い効果が期待できる。
(2023年03月23日追記):ZUI13最新版ではモジュール導入してもアプリが現れなかったため、普通にapkをインストールするが吉です。
・Adreno Drivers for A6XX
GPUに最新のドライバーを当ててパフォーマンスを最大化するモジュール。
これを入れるだけでもかなり快適度が違ってくる…ハズ。
Filesをクリック→上部にあるsm8x50-v615v3-overlayfs.zipをタップ。前提modとしてoverlayfsが要るので一緒にダウンロードしてください。
(下のAnonFilesはミラーです、解凍して各々インストールすべし)
(2023年03月26日追記):より最適化されたドライバーをTelegramにて発見したので置いておきます。sm8250[Snapdragon 865]向けではありますが、870もほぼ同型なので[sm8250-ac]問題なく使用できます。勿論overlayfs必須。
↑sm8250最適化済みドライバー
・Max LPDDR5 BUS & L3 Cache
メモリの動作をパフォーマンス重視に最適化するモジュール。上記のTelegramチャットよりダウンロードしてください。
②FDE.AIの設定
利用規約同意やRoot許可などの初期設定を済ませれば、実は殆どいじる必要はない、というか下手にいじると逆にツールの効果を削ぐ懸念もある。強いて言えばFDE.AIの設定→AIモードの自動にある拡張AIのスイッチを入れる程度か。
冷却用のクーラーとかがあればスロットリンク設定を切ってもいいかもしれない。
③120FPS固定設定
FDE.AIにもアプリ毎リフレッシュレート変更機能はあるものの、結構動作に不安があるためおすすめしない。Phh Treble SettingsからFPSを固定化するか、SmartHertzを使うことを推奨する(←なおこいつ有料なのでその点は注意)。詳細はこちらから。
④KonabessによるGPU調整
先に軽くKonabessについての説明をすると、GPUにかかる電圧やクロックを調整することで性能向上を図るアプリである。
他の調整ツールに比べるとかなりシビアで、設定によってはブートループしてしまうこともあるそう。そういう事情あってか、Telegramで最適な設定を構築してエクスポートしてくれた方がいるので使っていきます。
こちらのリンクより「High Bus 870_205-683UV.txt」をダウンロード。
DLできたらKonabessを起動。IMPORT/EXPORT→Import from fileと順にタップし、先のtxtを選択。説明文が出るのでCONFIRMを押し、Repack and Frash New Imageを行ってから再起動すると設定が完了する。終わってもアプリは消さないように。
⑤Antutuを走らせてみる
諸々の設定が終わったところでAntutuでベンチマークを取ってみよう。
ふぃえ「な、74万点…?」
予想を遥かに上回るスコアが飛び出てきて流石にびっくりした。多分Y700…いやSnapdragon 870で出せるスコアの限界値と言ってもいいだろう。ちなみにこの後も何回か回しましたが73万を切ることは無かったです。少ないながら調べたZUIでのAntutu資料は71~72万だったのでマジでパフォーマンスはZUI超えてると思います。
(2023年03月23日追記):ZUI13最新版からGSIにした現在は71万点後半~73万点前半が限度になってしまっています。調整の仕方が悪かったのかな…?とはいえゲームに使う分には充分だと思ってます。
ということで
Y700をオリジナルROMよりゲーミング用に最適化させることに成功した、とするには充分すぎる結果が得られた。実際マイクラの影modでも60FPS弱で動かせるし、やったこと無いけど原神も60FPS強で安定して運用できるのではないか。電池持ちに関しても、FDE.AIが必要に応じてバッテリー優先にしてくれるため、下手にバッテリーセーバーを使わずともまあまあ持つだろう。なお諸事情があり、機内モードにすると大幅にバッテリー持ちが良くなるようだ(でもどうしてもここだけはZUIに及ばないっぽい)。
一つ注意点として、ROMによって最適なAdrenoドライバーが違う可能性があること。私は上記のに辿り着く前に別のドライバーも試してみたが、思うようにスコアが伸びず、見てみるとVulkanスコアが極端に低かったり、その他の機能点が0になってたりした。この辺は少しずつ調べながら行うしか無いだろう。そして、ドライバーを変えすぎるとSoCのガバナがバグってパフォーマンスが落ちだすのでその辺は注意されたし。具体的にはAntutuの兵馬俑の映像テスト(Vulkan Terakotta)で音がブツブツ言い出すとヤバめ。
では、より快適なゲーミングタブレットライフを。
おしまい。