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Legion Y700を日本で快適に使う

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MY NEW GEAR

シンプルながらちゃんとゲーミングタブレット(写真は公式イメージ)

私の手元に最強小型Androidタブレットと名高いLegion Y700(8GB RAM)が届いたのは、早4ヶ月も前のこととなる。
私は大学生なのだが、この1年ちょい通ってきて(コロナで1年時はほぼ全面オンラインだった)ノートPCの重さ、及びそれに伴う肩こり等に悩まされていた。友人がiPad miniを使っているのを見て、自分もこのくらい機動力のあるタブレットが欲しいなぁ~と思ったのが最初である。iPad miniではダメなのかという意見も噴出しそうだが、これは私が両親を反面教師にしてか(iPhone&iPad&父上Macbook Air持ち)、大のアップルアンチであることが主因。あと広告ブロックとか単純に連携が取り辛いとかいった理由もある。

とはいえ性能的な現状のタブレットランキングはiPad一強であり、高性能で食らいつくXiaomi Pad 5、Lenovo Tab P11 Proといった存在はあれど小型で高性能どろいどタブというのは皆無に等しい状況であった。そんな中昨年の12月に本機が発表される。これに私が飛びつくのは必然だった。
Aliexpressでなんとか発売直後に購入、この時の価格はフィルムガラス・シリコンカバー付きで54000円強だった。なお円安の影響で、一時期は単品でも74000円近くまで跳ね上がったりしており、またグローバル版が23年1月現在も出てないことを踏まえるとタイミングはまあまあ良かったのではと思う。

さて念願の高性能小型タブを手にした訳だが、もとが中国版なために種々のソフトウェアカスタムを施すこととなった。どろいどいじりの大好きな私にとっては願ったり叶ったりな作業。以下に私の今のカスタムを記載する。

GSIの導入

最初にして本項最大の要である。もともと搭載されていたOS「ZUI Android」は、中国向け故に機能こそ豊富なもののGoogleのアプリが入っていなかったり、あとそもそも日本語表示できなかったりした。
しかしてそこはAndroidとしてのメリットを最大限発動。Android端末の殆どはカスタムROMという改変OSに対応しており(基本的に有志の作ったサードパーティOSのことをこう呼ぶが、広義にはGoogleの作る素のAndroid OSである、AOSP以外の全てのOSを指す)、これを導入することで日本語完全対応が可能なのだ。Y700の持つ一部の機能は失われるが、代わりにタブレット全般に最適化されたROMがあるため、利便性は大きく上昇させられる。

私はこの作業を行うにあたって、SMART ASW氏の以下の記事を参考にさせて頂いた。詳細はこちらに譲る。後述の通り、他にも諸々の助けを頂いており、非常に有難かった。ここで改めてお礼を申し上げます。

今回私はcrDroidというROMを導入した。これはもともと記事にあったDescendantOSに不満のあった私が、既存のROMの中で一番最適なやつを探し回った結果である(既知の人もいるかもしれないが、記事にある情報提供者は私のこと)。crDroidの説明は以下の記事らが分かりやすいかと。

全然関係は無いが、crDroidのデフォルト壁紙が非常に好みであったため、私にしては珍しくそのまま変えずに使用している💦Y700のZUI13で使われていた壁紙に変えちゃいました。

https://unsplash.com/photos/phIFdC6lA4E

(2022年11月06日追記):crDroid 9.0(Android 13)が登場しましたが、現在ホーム画面をはじめとしたバグ祭りのため導入はおすすめしません。12L最終の8.13をフラッシュすることをおすすめします。

(2023年03月27日追記):某掲示板を眺めていると8.13で顔認証が動かなかったり等の不具合が散見されました。かく言う私も悩んでいたのですが、vendorやbootが古すぎるのが原因っぽく、ZUI13最終のver.13.1.578からGSIを焼くとかなり改善できました。ただしZUI14にしてしまうと逆に顔認証とDT2W(ダブルタップで画面が付くアレ)が機能しなくなった(Magisk Hide Props Configすら効きませんでした)ので注意してください。

(2023年04月05日追記):Android 13におけるY700的に最大の問題点として「顔認証の機能が死んでいる」がありましたが、某Telegramにてこれを改善するMagiskモジュールが流れていました。よって私のようにLawnchairを不具合無く使いたいという人でも無ければ、13を試してみるのも良いのではないでしょうか。

電池持ちを良くする

(2023年01月03日追記):SMART ASW氏によると、GSIにもともと紐づけられているSIM機能の影響で「セルスタンバイ」という現象が起きて電池持ちの悪化に繋がっているらしい。これを解決するには機内モードの常駐が有効だそうだ。機内モードでもWi-FiとBluetoothは問題なく機能するので大したデメリットもない。なお、機内モードのロゴはcrDroid標準の機能を用いてステータスバーから抹消できる。

(2023年04月16日追記):Re*Index.氏のパッチをベースにいろいろ弄り倒したものを新造しました。セルラー系以外にもブラウザを含めた様々なアプリをアンインストールし、限りなく純粋なAndroidに近くします。

導入したMagisk モジュール

カスタムROMを導入しても、元がGSIというマルチ端末向けROMで最適化されていないだけに、まだまだ不便は残る。それを補うべく私はMagiskアプリの導入後、様々な拡張モジュールを追加した。以下にそのリストを示す。なお大抵のモジュールは名前で検索すれば出るため、逐一リンクを貼ることはしない。あと☆付きのモジュールは下記のMagisk Deltaを使う場合不用です。

①Audio Wizard DTSX Ultra ASUS Zenfone 6

端的に言うとイコライザー。もともとASUS端末を多く使っており、使い勝手の観点からこのmodを選んだ。音質はとっても良好だ。

②Aurora Services

FOSS主義者の卵な私はGoogle PlayストアもFOSS互換のAurora Storeを用いている。が、もともとAndroidの自動インストールはPlayストアしか対応していないため、それを実現するmod。安定して動いている。

③Bluetooth stack audio bitrate changer for SBC + aptX & aptX-HD enabler

この端末に限った話ではないが、多くのカスタムROMがBluetoothコーデックのaptXや同HDに対応していないため、対応させるmod。ちなみにLDACはデフォルトで対応していることが殆ど。ナヅェダァ!?

④F-Droid Privileged Extension for Magisk

FOSSアプリ専門のアプリストア『F-Droid』版のAurora Servicesと言うと分かりやすいハズ。普通にインストールしても何故か機能してくれないためモジュール導入している。

Legion Y700 GSI Fix MOD

上記のSMART ASW氏のをRe*Index氏が改良した合成モジュール。多くのGSIでは動かない、「画面の光度自動変更」機能を動くようにしてくれる他、右にあるスイッチ(GSI入れると特に意味がないものになってしまう)に別アプリで機能を追加できるようになる。加えてAndroid13 GSIを使うと顔認証が使えなくなる問題も改善される。

⑥Systemless Lawnchair Extra→Lawnchair Magisk

システムのホーム画面を高機能なアプリ『Lawnchair』に置き換えてくれる。Android 12Lで普通にインストールすると、諸々の事情で使い勝手が悪いのが導入理由。Alpha 4に入ってから不具合がグッと減っている。
(2022年12月25日追記):最新ビルドを使ってみたい人はこちらを試してみるのも一興かと。

⑦Twemoji Remastered

私大好きTwitterの絵文字、Twemojiに全ての絵文字画像を置き換えてくれるmod。全部の端末をTwemojiにしたい。
本筋と関係はないがLINEはShamiko Hideを解かないとTwemojiにできない…うーむ。

⑧Magisk-module-Mejiro-Font

AndroPlus氏作成のオリジナル日本語フォント。みやすい。

⑨Universal Safetynet Fix (Displax Modded)

Googleのセキュリティパス、SafetyNetを通すための補助mod。今の所使っていないが、将来的に銀行のアプリとかインストールした際にこれがないと詰むので先取り導入。

⑩YouTube Revanced Extended

2023年現在はモジュール導入していないが一応記載。詳細はYouTube Revancedで検索されたし。edが2連続な上、RevancedなのかVanced Extendedなのかが大変分かり辛い。YouTubeに広告ブロック、バックグラウンド再生機能追加、Dislike👎機能復刻といったパッチを当てるmod。最近はPremiumマークを偽造する謎機能も追加された。これがあるからAndroid使ってる節もある。同機能搭載のYouTube Musicパッチも導入済み。フォーク版は他にもあるがアイコンが好きなので採用している。日本語訳をされたzaa氏の手順がわかりやすいのでそちらを見て頂けると幸いです↓

(2022年11月06日追記):zaa氏の記事にあるTelegramグループではモジュール及びパッチ済みApkの配布を停止しているため、今後は独自にソースからビルドしているRevanced Extended Liteのグループからダウンロードすることを推奨します。
(2022年11月14日追記):でも簡単なんで自分でビルドしてもいいかもしれない…ということで、ビルダーの使い方を記事にしました↓

(以下、2022年11月26日~2023年04月05日追記)

⑪Android-12L-Taskbar-Color-Changer

これまたSMART ASW氏作。Android 12Lから搭載されたタスクバー(画面下にあるアプリが羅列されたやつ)の灰色を黒にするmod。私からお願いして新たにLawnchair用のものも錬成して頂きました、感謝。

⑫Shamiko☆

強化型Denylist…もとい復活させたMagisk Hide。適用したアプリからはRoot化したことが隠される。主にゲームなどに適用して遊べるようにしている。
???「これで勝ったと思うなよーーー!!!」

⑬LSPosed

要は前提mod。Disable-FRAG_SECURE(スクショ禁止で撮ると真っ黒になるアプリでもスクショできるようになる)Update Locker(Google Playのアプデ対象から指定したアプリを外す)といった痒いところに手の届くmodが導入できるようになる。

⑭AOSPMods

LSPosedを前提modとし、UIをいろいろカスタマイズできるmod。基本的にcrDroidが機能の大半をデフォルトでカバーしているため用事はあまり無いのだが、唯一Force-unlock all screen rotationsを機能させるためだけに導入※。なおA12Lを使っている場合、必ず2.4.1をインストールしてください。2.5.0以降はA13しか対応していないため注意。

※多くのGSIでは、横向きのロック画面に対応していない。crDroidはロック画面を回転させる機能に対応こそしているものの、画面回転を無効化すると例え横向きにしていても縦向きのロック画面に戻ってしまう。

⑮Systemless Hosts

2023年現在唯一Magisk単独・外部zipファイル無しでインストールできるmod。これが無いと広告ブロックアプリのAdAwayがまともに動いてくれないので導入。もう少し詳しく知りたい人は以下の記事へ。

⑯Magisk Bootloop Protector☆

再起動した際モジュールに何かしらのエラーが起きて起動できない場合、そのモジュールを一時無効化してくれる便利なmod。Y700の場合TWRPが無いため、ブートループした場合コマンドでモジュール全削除→入れ直しを行わなければならず異常に面倒なので助かっている。
現在リポジトリごと消えている模様なので、有志の方々のミラーからダウンロードすることを推奨。私はRe*Index.氏の方から再入手しました。

(更に、2023年02月02日追記)

GSIにおけるパフォーマンスを大きく向上させるモジュールが幾つかありますが、別記事にてご紹介しています↓。

(もう一個、2023年03月23日追記)

新たにMagisk Deltaというのを導入して(試験)運用中のため、現在はShamiko及びMagisk Bootloop Protectorは適用せず使用しています。

その他導入しているアプリ

Box

有名すぎるクラウドストレージ。大学から931322.6GBとかいうえげつない容量を頂いており、とても4年で使い切れる気はしないが宝の持ち腐れにならないよう使っている。

Elementary

シンプルな周期表アプリで、スマホで見るより圧倒的に見やすい。割とガチで細かい内容が記載されており、理系的に非常に役立っている。ライト/ダークテーマ切り替え機能付き。

Notebloc

いわゆるスキャナーアプリ。Microsoft Lensは共有がOneDriveしか対応してないわ、CamScannerはマルウェア問題のあった中国製で使いたくないわ(Legion Y700も中国製のためデータ取られないようGSI導入した節あり。流石にハードウェアにバックドア仕込まれてたらお手上げだけど)…で辿り着いたやつ。Boxに共有もできて愛用してる。

Button Mapper(2022年11月28日追記)

Android端末の物理ボタンを上書きするアプリ。Android TVのリモコンにも対応。Legion Y700 GSI FIXと併用し、もともとゲームモード・スイッチのあった場所に自動画面ロックの無効化機能を当てて使っている。以前は画面回転のロック/解除にしていたりもした。

追記おわり

SmartNews/Kindle/Beatmania IIDX Ultimate Mobile

見やすい/読みやすい/遊びやすい。おわり。

(2022年11月28日追記):その他にもいろいろ入れてるのはありますが、スマホと併用しているものも多い為、大部分は別記事に移送しています(宣伝)。

まとめ

この8ヶ月、期待通りの活躍をしてくれている。授業資料PDFの閲覧は勿論のこと、Wordによるレポート書き、Noteblocによる課題提出、スケジュールチェック、IIDX UMでの弐寺練習など一通りのことができ、何よりPCより軽い。しかも元が最高峰の性能を誇るために、今後数年は使っていけることが事実上保証済みなのも大きい。書かなかったがマイクラもサクサクできるし。荷物の重さに常に悩まされていた大学生には最適の買い物であったのは間違いない。後はY700に最適化したカスタムROMを切に望みますm(_ _)m

おまけ;キャンドゥのスタンドを使ってF1見てる🏎️


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