離婚の「決め手」とは何か?自分の心に問いかける瞬間
離婚って、人生において大きな決断ですよね。
そんな決断するまでには、多くの思考や葛藤があるでしょう。
実際に「もう無理だ」と思う決定的な瞬間を迎えるまで、さまざまな段階を経て、自分の中で少しずつ気持ちが固まっていくことが一般的です。
本記事では、離婚を決める際の「決め手」になり得る瞬間や感情について、体験や考察を交えて紹介したいと思います。
(※僕は弁護士などの専門家ではありません。離婚時の調停経験や、弁護士相談を利用した経験をもとに記事を執筆しています。)
離婚を決断するきっかけとなる状況や感情
多くの人にとって、離婚を決意する「決め手」となるのは、明確な瞬間や具体的な出来事です。
その一例として、以下のようなことが挙げられます。
信頼が崩れたとき
夫婦関係において信頼は根本的な要素です。
相手の言動が信頼を裏切るものであったり、誠実さが欠けていると感じたりすると、心が大きく揺さぶられます。
浮気や不倫が発覚したとき
相手の裏切りを知ったときはショックが大きく、信頼を回復するのが難しいと感じる場合もあります。繰り返される嘘に気づいたとき
小さな嘘でも、繰り返されると「本当に自分を大切に思ってくれているのか」「この人を信じていいのか」という疑問が浮かびます。
自分の健康や心が傷ついたとき
長く続く夫婦関係において、知らず知らずのうちに心身が疲弊していることがあります。
その蓄積によって、「限界」と感じる瞬間に繋がることもあるでしょう。
自己肯定感が下がっていると感じたとき パートナーからの言動で自分を否定されているように感じると、自己肯定感が下がり、幸せを感じにくくなります。
DVやモラハラが続いているとき
物理的・精神的な暴力は、直接的に心や体を蝕み、関係を維持することが困難になります。法律的にも離婚の理由と認められることが多いです。
共にいる未来が描けなくなったとき
夫婦として一緒に歩む未来が思い描けないと感じることも、離婚を考える一因となります。
価値観や目標が大きく異なると気づいたとき
価値観が異なること自体は必ずしも離婚の理由にはなりませんが、将来的なビジョンがかけ離れていると、互いの幸せを追求しにくくなります。日常会話がなくなったとき
コミュニケーションが少なくなると、相手の考えや感情が分からなくなり、心の距離が広がっていきます。
子どもや家庭環境の影響
離婚を考える際、子どもがいる場合は特に慎重に考えることになります。
しかし、子どものためと思い関係を維持してきたものの、かえって家庭環境が悪化していると感じる場合もあります。
子どもへの悪影響を感じたとき
子どもが夫婦の不和やストレスを感じている場合、家庭環境を見直す必要があると感じることがあります。家庭内での役割負担が偏っているとき
家事や育児の負担が一方に偏り続けると、不満が溜まりやすく、関係のバランスが崩れがちです。
とくに、「家庭での負担」という面では、家庭でお互いが負担していることを紙に書きだしてみるなどして、客観的に検討するとよいでしょう。
その上で、まずは夫婦で相談してみるのは大事です。
離婚前に考えておくべきこと
離婚を決意する前に、自分自身や家族にとって最善の選択であるかを慎重に考える時間が必要です。
すぐに離婚と考えず、別居して夫婦双方で冷静になる期間を設けるのも、ひとつの手段でしょう。
以下のようなポイントについて、改めてじっくりと向き合ってみることをおすすめします。
経済的な準備と生活設計
離婚後の生活費や収入源をどう確保するかは重要な課題です。
特に経済的に自立していない場合や、現在の住まいをどうするかが決まっていない場合は、離婚後の生活が不安定になりがち。
支出の見直しや収入確保の方法、また引っ越しが必要かなどについても具体的に考えておくとよいでしょう。
子どもの気持ちと生活環境
子どもがいる場合、離婚はその生活や心に大きな影響を与えます。
親権の問題や面会交流の方法、教育環境の変化など、子どもができるだけ安心できる環境を整えるためにどうすれば良いか、パートナーと話し合いの場を設けることも大切です。
感情の整理と支えとなる人
離婚に向けた決断は、感情面でも揺れるものです。
家族や友人など信頼できる人に話を聞いてもらったり、カウンセリングを活用することも一つの手段。
自分一人で抱え込まず、必要なサポートを得ながら心の整理をしておくことが、次の一歩を踏み出すための大きな力になるでしょう。
法的な手続きと権利の確認
離婚には、法的な手続きも伴います。
特に財産分与や慰謝料、養育費などの取り決めについては、弁護士や専門家のサポートを得て、納得のいく方法で進めることが重要です。
事前に自分の権利や選択肢を確認しておくと、離婚後の不安を少しでも軽減できるでしょう。
離婚を決めた後の心構え
離婚を決意することは勇気が必要であり、さまざまな不安や心配も伴います。
まずは、夫婦でしっかり話し合い、改善の余地がないかを探るのは重要です。
その上で決断に至ったなら、自分の気持ちを尊重し、冷静に次のステップを見据えることが大切です。
専門家のサポートを受ける
離婚手続きや財産分与、親権に関しては専門的な知識が必要です。弁護士や離婚カウンセラーに相談することで、冷静に準備を進めることができるでしょう。自分の未来を前向きに考える
離婚後の生活に不安を感じるかもしれませんが、自分らしい人生を追求するための大切な一歩です。新たな生活の目標を持つことで、離婚後の不安を少しずつ解消できるでしょう。
今の時代、3人に1人は離婚すると言われ、離婚は悪いことではありません。
身内のアドバイスなどを聞きながら、あなた自身でしっかり決断すればよいでしょう。
まとめ
離婚を決断する「決め手」は人それぞれですが、共通して言えるのは、自分の心と向き合うことの大切さです。
信頼や安心感、自分らしさが失われたと感じたとき、自分自身の幸せを考えることは決して間違いではありません。
なかなか冷静になれる話ではありませんが、夫婦で改善できる余地がないかを検討し、その上での決断であれば思いきって前へ進むとよいでしょう。
離婚を決断したその先には、自分を大切にし、より良い未来を築くための第一歩が待っています。