あなたはいくつ知ってる!?音楽番組を担当しているリサーチャーが、TikTokでバズった曲を調べてみた
テレビ番組のリサーチ会社フォーミュレーションnote編集部です。
2025年も始まって1ヵ月たちましたが、みなさん年末のNHK紅白歌合戦はご覧になったでしょうか?
B’zのサプライズ生歌唱や米津玄師さんの朝ドラ「虎に翼」のテーマ曲で出演者のダンスなどの特別企画も話題を集めました。
2024年の紅白のテーマ『あなたへの歌』どおり、若者からお年寄りまで幅広い世代が楽しむことができるようなラインナップだったのではないかと思います。
ところで、今年の紅白にも出場していた「こっちのけんと」さんや「tuki.」さんのように、SNSから曲がバズってヒットにつながるというアーティストも最近急増していますね。
そこで今回は、昨年から今年にかけてTikTokでバズって人気になった楽曲を調べてみました。
★Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
テレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期のオープニングテーマ。その映像内で主人公が腕を左右に振りながら踊る「BBBBダンス」を真似する動画が各国で作られ、TikTokでの総再生回数は9カ月間で94億回超。
Spotifyでは2024年に日本で最も再生された楽曲、海外で最も再生された国内アーティストの楽曲にも選ばれました。
★こっちのけんと「はいよろこんで」
俳優・菅田将暉さんの弟としても注目を集めたこっちのけんとさんの昨年5月にリリースされた楽曲。TikTokでサビの「ギリギリダンス」のフレーズとコミカルなダンスが大人気でSNS総再生回数150億回超えの大ヒットを記録。新語・流行語大賞にもノミネートされました。
★KOMOREBI「Giri Giri」
5人組ヒップホップ・ユニットによる「Giri Giri」は、スマホを落としたり、人とぶつかって服にコーヒーをこぼしたりと、ピンチな状況でも踊ればハッピーというニュアンスの動画「#ギリハピダンス」で人気に。
『TikTokトレンド大賞2024』の大賞も受賞しました。
★千葉雄喜「チーム友達」
ラッパーのKOHHが活動休止後千葉雄喜として活動を再開し、その第一弾として発表された楽曲。
TikTokではこの楽曲をモチーフにしたダンス動画やミームにより人気になり、国内外の有名アーティストにも注目され、様々なリミックスバージョンも登場。11月にはウィル・スミスとのコラボ曲「Taem Tomodachi(Will Smith Remix)」も公開されて話題になりました。
★乃紫「全方向美少女」
「全方向美少女」は「正面で見ても 横から見ても 下から見てもいい女」というフレーズが印象的な楽曲で、曲にあわせて様々な角度で顔を映す動画がTikTokを中心に話題に。TikTokで総再生数19億回を記録し、TikTok上半期トレンド大賞2024ミュージック部門賞を受賞しました。
★SEO EVE「Malatanghulu」
12歳の韓国人クリエイターSEO EVEのデビュー曲。
「ターンターン!フルフル!ターンターン!フルルルル!」と一度聴いたら頭から離れないダンスチャレンジがバイラルヒット。
マラタン(麻辣湯、辛いスープ麺)とタンフル(フルーツ飴)をねだるシーンから、〈タンタンフルフル/タンタンタンフルルルル〉に合わせて、バンバンと銃を撃つようなジェスチャーが特徴的です。
★GINTA & ODAKEi「UCHIDA 1」
GINTAに改名した元Repezen FoxxのDJ銀太と、元みきおだチャンネルのおだけいによる、本名が“内田”の2人によるコラボ曲。クセになるリズムとキャッチーな歌詞に合わせて踊るTikTok動画がバズり、国内だけでなくK-POPアーティストも続々と動画を投稿し、注目を集めました。
★TVアニメ『しかのこのこのここしたんたん』のOPテーマ
「シカ色デイズ」
アニメ『しかのこのこのここしたんたん』のオープニングテーマ。TikTokではタイトルどおり「しかのこのこのここしたんたん」と繰り返すイントロに合わせて虎視虎子(こしたん)が踊る動画がバズり、国内外のアイドルを中心にTikTok動画が多数投稿されるなど、世界的なヒットとなりました。
★ポケモン「POKÉDANCE」
2月27日の『Pokémon Day』を記念し、株式会社ポケモンがXで公開したアニメーションMV。歴代のパートナーのポケモンたちがダンスする様子が可愛いこの動画が今SNSで大人気に。TikTokやYouTubeで多くの人がポケダンスを再現した自作の動画を投稿しました。
★クリステル・ロドリゲス「Dubidubidu」
TikTokで「猫ミーム」といわれる猫が踊っている動画で流れる「チピチャパ」のメロディーが流行。楽曲の正体はチリの女性歌手クリステル・ロドリゲスさんが20年以上前、5歳の時に発売した「Dubidubidu」。
「猫ミーム」のきっかけになったかどうかは不明ですが、ジャケットに猫の写真が使われているのも特徴です。
★CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」
CUTIE STREETは昨年8月にデビューした8人組アイドルグループで、デビュー曲「かわいいだけじゃだめですか?」は両手をグーパーさせ、最後に歌舞伎のようなポーズをするダンスで人気に。配信リリースから3カ月ほどでTikTok
にて29億回再生を突破するヒットを記録しました。
★ROSÉ&Bruno Mars「APT.」
ブルーノ・マーズと、「BLACKPINK」ロゼのコラボ曲。韓国の飲み会ゲーム「アパトゥ(アパート)」からアイデアが生まれた曲で「♪アーパツ、アパツ♪」と耳に残るキャッチーなフレーズで中毒性があり、TikTokではK-POPスターや日本の有名人が#APTダンスや#APTゲームをした投稿が話題にもなりました。
★7dnight「Không Sao Cả」
「ケンチャナ Ding Ding Ding Ding..」 のフレーズが印象的な曲。
”ケンチャナ”は韓国語ですが、実はベトナムの人気ラッパー7dnightの曲で
昨年話題になった「I’m fine」ミームをリミックスした音源。
『Rap Việt』シーズン4で、7dnightが韓国語の歌詞を使った楽曲で決勝まで進出。その人気の波に乗ってTikTokにも進出し、今年に入って多くのK-POPアーティストがこの楽曲のダンスチャレンジに参加しています。
いかがでしたでしょうか?
TikTokでバズる楽曲は、やはり一回聞くと忘れられないような中毒性のある曲が多いですよね。
ここにご紹介した曲以外にも様々な楽曲がSNSから人気になっています。
今年はどんな曲が話題になるのか楽しみですね!