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#10.他力本願の落とし穴:【実録】大学堂、挑戦と失敗の軌跡(後編)
(このブログは2024年6月15日に更新しました)
メンバーシップ「薬剤師力を飛躍的に伸ばす!メタ知識道場」へようこそ!
「DI業務の衰退」という思いもよらぬ危機を知ったことで、弊社のビジネスは一躍「社会起業」の様相を帯びてきました。
社会起業とは
通常の起業においては、事業における利益が自社や株主等に還元される一方、社会起業は社会問題の解決をビジネスとして成立させ、社会に貢献することを目的としている。 事業活動の結果として利益を生み出し、その利益を更なる社会活動に還元させるところが通常の起業と異なる点と言える。
千載一遇の好機
最大の目玉が学会発表を通じての情報発信でした。
折しもこの年は本県が日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会の中国四国支部学術大会の開催地だったため、近隣施設や薬剤師会にアピールする千載一遇の好機だったのです。
弊社はポスター発表2題を行いました。
フォーミュラリー4.0の普及に向けて(第1報)
~3次資料とメタ知識が薬剤師業務を強化する~
フォーミュラリー4.0の普及に向けて(第2報)
~クラウドサービスを用いたDI組織網の構築方法~
第1報は「フォーミュラリー4.0の概要」、第2報は「フォーミュラリー4.0のメンテナンス方法(大学堂スキーム)」の紹介です。
これらを忠実に真似していけば誰でも弊社と同じことが再現できてしまう、「企業秘密丸出し」の大盤振る舞いとなっています(笑)。
施策の数々
学会発表に先立ち、弊社は精力的に施策を打っておきました。
1.高知県病院薬剤師会へのアプローチ
旧知である県病薬会長に直接アプローチすることが一番の早道でした。
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