【スプリント予選総括】上位勢は大混戦?ソフトとミディアムの差は少なかった!?【2024 Rd.23 QAT】
2024年第23戦カタールGPスプリント予選の分析をする。
セッション全体としてはSQ1・2・3共に非常に僅差の戦いで少しステアリングの操作が遅れたり、カウターを当てただけでも大きくポジションの変わってしまう非常にシビアな予選だった。
そんな予選をフリー走行では絶不調だったマクラーレンのランド・ノリスが制し、2番手にはジョージ・ラッセル、3番手にはオスカー・ピアストリが入りマクラーレンは1-3とコンストラクターズタイトルに向けて大きな前進となった。
一方でフェラーリ勢にはミスが目立ち、特にシャルル・ルクレールはTern16でのアンダーステアによるタイムロスがなければもっと上位のポジションにつけただろう。
また上位勢はミディアムからソフトに履き替えた場合でもラップタイム的には0.2秒程の差であり、トラックエボリューションなどを考えた場合、きちんと温まり皮剥きされたミディアムでも同等のタイムが出せていたと考えられる。
Sector1では上位勢は非常に僅差であり、また中段勢も殆ど差の無い結果となった。
また意外にもSQ3に進出しソフトを履いたニコ・ヒュルケンベルグと、ミディアムで出したケビン・マグヌッセンでも殆ど差は生まれなかった。
Sector2では連続した中高速コーナーが続く為、Sector1よりコンパウンドの違いは顕著となっている。
またSector2ではマクラーレン勢のタイムが非常に秀でており、逆にマックス・フェルスタッペンはかなり苦戦を強いられている。
Sector3では殆どが高速コーナーであることもありレッドブルのダウンフォースを多く生成するマシンには良いセクターとなった。
一方でメルセデス、フェラーリ、マクラーレンは軒並み同じである。
中段勢ではSector1、2と調子の良かったハースがSector3では一気にタイムを他と比べると落としており、ダウンフォースを削り気味にセットアップを組んできたことが伺える。
またアストンマーティンはこのセクターを非常に得意としている様子であり、ソフトのピエール・ガスリーとも遜色ないタイムを出している。