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【サーキット解説】今年はタイヤ大丈夫!?新たに設置された縁石と砂利が勝利へのキーポイント?【2024 Rd.23 QAT】
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2024年第23戦カタールGPの開催地であるルサイル・インターナショナル・サーキットを解説していく。
ルサイル・インターナショナル・サーキットでの開催はコロナ禍であった2021年からであり、元々は2輪レースを主に開催してきた。
その為縁石の設置が4輪用とは多少配置などが異なり、昨年はタイヤのバースト対策からPirelliが周回制限をつけてのレースとなった。
今年は縁石の変更をした様子だが、同じ周波数が一定期間タイヤにかかり続けるという問題を解決できていなければ再び問題は起こる可能性が高い。
また昨年開催時に問題視されたドライバーのコックピット内での熱中症などの気温的問題は開催が1ヶ月近く遅くなった為改善されることが見込まれ、週末のレースが開催される時間帯は20℃前後の気温になる予報である。
コースレイアウトは全長5.419km、右5の左11の合計16コーナーから成り立つサーキットである。
またこのサーキット全長は2023年開催前に実施された再舗装でレイアウトは変わらなかったものの39m増加した。
また2023年の開催前の再舗装後からはピットレーンのエントリー位置が変更されている。
DRSゾーンはメインストレートの1箇所ではあるが長さは1.068mと非常に長い。
パッシングポイントは長いストレートの終わりであるTern1、またその他にも多くのブレーキをしっかり踏まなければいけない90度コーナーなどはあるものの数は決して多くなく、予選でのポジションは重要である。
また今年から改善された縁石にはドライバー達は気を配る必要があり、昨年とは感覚が異なりコースとしての攻めれるコーナーの確認はフリー走行1回目では必要となる。
またドライバーが縁石侵入時にトラックリミット違反を防ぐ対策としてオーストリアなどで見られた砂利がいくつかのコーナーでは縁石の外側に設置され、ドライバーは特に予選に向けて確認する必要がある。
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Pirelliの持ち込むタイヤコンパウンドとしては最も硬いロケーションのC1ハード、C2ミディアム、C3ソフトとなっている。
タイヤに関しては時計周りのサーキットであり、高速コーナーは右コーナーが多い為、左フロントタイヤなどの変化には注意が必要だ。
しかし縁石に乗せたドライビングをするコーナーが多く、全体的にもタイヤに対しては注意が必要なことは確かだ。
また気温が20℃前後との予報のため、ラスベガス同様にタイヤへの温めに苦戦をする可能性もあり、前例が少ないため予測は不可能に近いがグレイニングに今週もチームは悩まされる可能性が秘めている。
タイヤ戦略としては昨年はタイヤへの周回数制限があった影響から比較はできない。
その為2021年のグランドエフェクトカーになる以前のものにはなるが2ストップ作戦が有効な作戦と思われる。
主にミディアム→ハード→ミディアムなどのミディアムを2回使うものを2021年時は好まれたが、今週末はフリー走行が1回しかない中ではロングランをする可能性は低く、スプリントでのデグラデーションが大きかった場合はハードを2セット使った2ストップ作戦が最適となるだろう。
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全体的には昨年の混乱のあったにも関わらずスプリントのある週末であることには違和感しか感じないが、1回のフリー走行の中でドライバーには変更された縁石や新たに設置された砂利などに対応する必要がある。
またロングランはスプリント開催時のFP1ではやることが少ないが、決勝やスプリントに向けて重要な戦いになるフェラーリやマクラーレンにはスプリントで使用するタイヤの評価が決勝の結果には大きくつながるだろう。
またドライバーズチャンピオンでは2位を争うランド・ノリスとシャルル・ルクレールの戦いが、コンストラクターズではマクラーレン対フェラーリと両者にとってはポイントをより多く獲得したいグランプリではある。
そして2チームを比較した場合はマクラーレンが有利のサーキットと思われるがタイヤに対しての予測を立てられる程の有益な情報がないことがどう影響するか楽しみだ。