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【金曜総括】 フェラーリはコンストラクターズに向けて不穏な結果に!全体的にもタイムが僅差の異常事態?【2024 Rd.24 ABU】

12月6日に行われた2024年第24戦アブダビGP FP1・FP2から各チーム、ドライバーの状況を分析していく。

まずFP1では6人の若手ドライバーがレギュラードライバーに代わり走行し、アルピーヌはエステバン・オコンに代わり来季からのレギュラーシートが確定しているジャック・ドゥーハンを起用した。

FP1セッションでは特に大きな混乱などはなく順調にヤス・マリーナ・サーキットにドライバー達は順応していき、トップタイムはシャルル・ルクレールが1:24.321秒を記録した。

またFP1ではシャルル・ルクレールが3機目のESを投入し10グリッドペナルティ、ウィリアムズの両ドライバーは追加のギヤボックスを投入した為、それぞれ5グリッド降格ペナルティを決勝で受ける。

FP2ではウィリアムズにとっては災難の続くセッションとなった。
まずフランコ・コラピントはTern9の出口でオーバースピードでコースオフ。
その際に縁石にフロアを激しく打ちつける形となりフロアに大きな損傷を受けて、ガレージではクルーが修理を試みるも損傷が酷すぎてセッション中には治らないと判断をし、十分な走行時間は得られなかった。

またアレクサンダー・アルボンはTern5な立ち上がりで急に加速ができなくなりスロー走行をしながらなんとかピットまで辿り着いた。
その後はすぐに再びコースに出てきたのは何よりだった。

結果、FP2ではマクラーレン勢が1-2フィニッシュと強さを発揮し、3番手にはニコ・ヒュルケンベルグと上位勢と中段勢の差が縮まり出していることを示す結果となった。
一方でマックス・フェルスタッペンは17位でセッションを終えるなど、イマイチ車のフィリーリングが思うようにいってない様子だ。

「ロングランシュミレーション」
ロングランシュミレーションとしてはFP1からFP2において大きな変化は見られなかった。

上位勢においてはマクラーレンとメルセデスが平均ラップタイム唯一の29秒台となっていたものの、他の上位勢は中段勢とも殆ど差のない内容だった。

FOMの発表しているロングランのペース平均予想では全チームが1秒圏内と非常に近いポジションにおり、予選の結果が大きく影響されるレースとなるだろう。

「予選シュミレーション」
予選シュミレーションとしてはFP2ではニコ・ヒュルケンベルグが3番手に入るなど上位勢と中段勢の差は1秒以内と非常に近く、上手くラップを中段勢でも纏められれば上位進出もあり得るだろう。

上位勢ではマクラーレンが断トツに予選ペースでは良い状態であり、それにフェラーリとメルセデスが似たポジションに居ると思われる。

レッドブルはエンジンの出力の問題などもあると予想される為、真のポジションは分からないが現在のところハースに次いだポジションであり、他の中段勢と変わらない様なFP2結果だっな。

「セクター分析」
セクターごとに見ていくとSector1の高速コーナー区間でもレッドブルは遅かったが、ストレート区間の長いSector2でも非常に他に遅れており、Sector3のテクニカルなコース幅の狭い部分では少し差が減っている。

全体的にはレッドブルのストレート区間が遅く、レッドブルはダウンフォースを多くつけすぎて上手くセットアップ自体があっていないことが予想される。

またマクラーレンは驚くべき各セクタータイムであり、全セクターでトップタイムとバランスの良いセッティングに仕上がっている。

一方でマクラーレンをコンストラクターズで追いかけているフェラーリはマクラーレンに対して0.2秒ずつ程遅れており、フェラーリは予選までに改善が必要だろう。

ウィリアムズはスローコーナーで非常に遅く、逆に高速コーナーとストレートが速い状態である。

「総括」
金曜日の総括としては予選、決勝のペースに関しては多くのチームが非常に僅差で何が起きてもおかしくない状態である。

コンストラクターズの逆転チャンピオンを狙うフェラーリはマクラーレンに対して遅れをとっており、何かしらの予選ペースの改善が必要だ。

またヤス・マリーナ・サーキットでは予選が非常に重要であり、それはロングランのペースからも似たり寄ったりなことから決勝でのオーバーテイクは難しいだろう。

予選ではピット出口のトラフィックやSector3でのアタック待ち渋滞には非常に注意してアタックすることが必要である。

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