【戦略予想】決勝はDRSトレインが再び発生？決勝の勝負の分かれ目はピットタイミングにある【2024 Rd.23 QAT】

12月1日、現地時間19:00から行われた2024第23戦カタールGP決勝の戦略予想をする。

戦略面ではスプリントからもわかる様にミディアムでは殆どタイヤの劣化が見られず、決勝ではミディアムからハードの1ストップ作戦が多くのチームが使用するベストな戦略と思われる。
1ストップ作戦と2ステップ作戦ではピット回数が一度多くなる場合は26秒近いピットロスタイムがかかる為に2ステップをする者は少ないだろう。

タイヤのパフォーマンスライフ的にはソフトが短いことはスプリントの周冠宇からも確認されており、ミディアムとハードは殆ど変わらない30周前後である為、1ストップでもある程度の幅を持ったレースになるだろう。

FOM公式の発表によるとピットロスタイムは通常時で26.5秒、SC/VSC時は15.5秒と非常に長いロスタイムを要する。
決勝の降水確率は0%、気温は19℃前後が予想される為、ピットアウト後のタイヤへの入力の仕方はレースで重要になってくる可能性が高く、スクラブしたドライバーのタイヤと通常のままのタイヤのドライバーで差が生まれるかにも注目だ。

過去数年のSC確率は50%、VSC確率は50%、赤旗は0%となっておりSC/VSCが入るとなればピットのタイミングはその際がベストであり、通常時とはロスタイムにおいて10秒程の差が生まれるだろう。

ロングランとしては上位勢は殆ど差のないことがスプリントでは確認されており、オーバーテイクはかなり困難なレースになることが予想される。
また1ストップ作戦をレースの際に採用するとなると上位がペースを抑えて、DRSトレインになる可能性が高く、あまりペースの差が関係なくなる可能性がある。

中段勢においても似た状況ではあるが、ロングランペースが良かったが後方からスタートするニコ・ヒュルケンベルグが何処まで決勝でポジションを上げられるかには注目したい。

予選からのスターティンググリッド変更はマックス・フェルスタッペンが不必要にスローダウン走行をしていたとして1グリッド降格ペナルティが科された。
その為ジョージ・ラッセルがポールポジションからスタートし、2番手からフェルスタッペンはスタートする。
フェルスタッペンにとってはダーティーサイドからのスタートとなる為、勝利に向けては少々難しくなった。