見出し画像

【決勝総括】レースペースは上位勢と中団勢に大きな差!決勝は我慢比べのレースに【2024 Rd.24 ABU】

12月8日、現地時間17:00から行われた2024年第24戦アブダビGP決勝を総括する。

決勝での予選からのスターティンググリッド変更はシャルル・ルクレール、ウィリアムズの2台、ニコ・ヒュルケンベルグがそれぞれペナルティを受けた。

57周の決勝レーススタートではRBの角田裕毅がアンチストールにエンジンが入り上手く加速せずに最後尾までポジションを落とした。
また周冠宇はスタートでフォルススタートを取られて5秒ペナルティを受けた。

またオープニングラップではTern1ではマックス・フェルスタッペンがオスカー・ピアストリのインから抜こうとするもスペースを閉じられ接触、フェルスタッペンに10秒のペナルティが科された。

そしてオープニングラップでの混乱はこれに終わらずにTern6ではバルテリ・ボッタスがセルジオ・ペレスに追突、追突されたペレスはその後マシンを止めてリタイアし、ボッタスには10秒のペナルティが科された。

2周目にはVSCが導入され、3周目の再開直後にはTern6でオスカー・ピアストリがフランコ・コラピントに追突、追突されたコラピントはタイヤがパンクし、ピアストリに対しては10秒のペナルティが科された。
また追突されたコラピントは27周目にPUのトラブルによりリタイアした。

32周目にはバルテリ・ボッタスが再びTern6のブレーキングでミスをし、タイヤをロックさせコントロールを失いケビン・マグヌッセンに衝突した。
ボッタスはこの際に左フロントタイヤをバーストさせ、フロントサスペンションも壊してしまいそのままリタイアとなった。

レース終盤にはルイス・ハミルトンがジョージ・ラッセルの1秒圏内まで迫り、ファイナルラップには熱いバトルの末ハミルトンが抜き4位でメルセデス最後のレースを終えた。

そしてレース結果はランド・ノリスがポールトゥーウィンを決め、マクラーレンの26年ぶりのコンストラクターズタイトル獲得が決定した。
2番手にはフェラーリラストレースのカルロス・サインツ、3番手には19番手から挽回を見せたシャルル・ルクレールが入りフェラーリは最大限のできる仕事をした。

日本人ドライバーの角田裕毅は途中途中で良いバトルをしていたものの1ストップ作戦ではペースが辛い戦いとなり、12位でフィニッシュした。
またチームメイトのリアム・ローソンは終盤にTern5付近でマシンから白煙を上げ、コース脇にマシンを止めてリタイアした。

ロングランのペースを見てみると上位勢と中団勢のタイムの開きは予選よりも大きくなっていた。

特に第1スティントではランド・ノリスとカルロス・サインツが共に非常に良いペースで走行しており、第2スティントではミディアムタイヤを履いたルイス・ハミルトンが非常に良いペースで走行していた。

一方で上位勢は1ストップでもある程度のタイムで走行していたが中団勢はラバーインしたレース後半でも昨年同様にハードタイヤは厳しかった様子で、多くのドライバーが前半と同じ30秒台をキープして走行していた。

タイヤ的な面では多くのドライバーが1ストップ作戦をやっていたものの、上位勢のペースが良かったのに対して中団勢は遅すぎたので2ステップをもっと考えるチームもあるかと思われたが我慢くらべの様なレースとなった。

それは上位勢にも同じことが言え、ランド・ノリスは無線で2ステップを考える素振りを見せていたがフェラーリ勢が動かないのをみて諦めていた。

今回の最終戦アブダビGPではドライバーズチャンピオンシップにおいては2位争いが焦点となっていたがランド・ノリスが優勝した為、2位をキープした。

またバルテリ・ボッタスは今年を0ポイントでシーズンを終え、レギュラードライバーで唯一のノーポイントとなった。

コンストラクターズチャンピオンシップにおいてはマクラーレンがランド・ノリスの勝利によって26年ぶりのタイトル獲得をした。

また中断勢の6位争いも大きな見所となっていたがレース開始時と変わらない順位となった。

いいなと思ったら応援しよう!