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【サーキット解説】コンストラクターズ争いは大詰め!最終戦トワイライトレースはタイヤに注目!【2024 Rd.24 ABU】

2024年第23戦アブダビGPの開催されるヤス・マリーナ・サーキットを解説していく。

ヤス・マリーナ・サーキットでのF1開催は2009年から始まり、F1史上初めてトワイライトレースなら開催されたグランプリでもある。

ヤス・マリーナ・サーキットのコースレイアウトは全長5.281km、コーナー数は右7、左9の合計16コーナーから成り立つサーキットである。

コースの特徴としては1.233mの長いロングストレートや、連続する90度コーナーなどのセクターごとに様々な色を持ち、マシンに対しての要求が非常に多い。

Sector1・2は高速サーキットといった趣きで2本のDRSゾーンがTern5から6、8から9にかけて設置されている。

Sector3は中高速のコーナーが連続して設置されており、前半のストレート区間と後半のコーナー区間でのマシンバランスが重要となってくる。

またかつては2つシケインが設置されていたが、オーバーテイク促進を目的に現在は撤去されており、その代わりとしてストレート区間が増えている。

そしてヤス・マリーナ・サーキット最大の特徴はピットの出口にあり、ピット出口はホームストレートを潜る形でトンネルの中を走行する。
その際に冷えたタイヤではなかなか走行するのには時間を要するために、ピットでのロスタイムが大きい。

このサーキットでのオーバーテイクポイントはTern5から6にかけてのDRSゾーンのあるストレートと、そのブレーキングにより接近するTern6・7の連続コーナーや、Tern8からの9のストレートでの速度を上手く維持してTern8で並びその後のTern12などのブレーキングで抜くなどのポイントが挙げられる。

またTern5のブレーキングも奥まで深いブレーキングを必要とするためにオーバーテイクポイントとなるだろう。

コース的には抜けるポイントが多いものの、ストレートスピードを削りすぎてしまうとそれを困難にし、逆に抜かれやすくなる可能性がある。

今週末のPirelliの持ち込みタイヤはC3ハード、C4ミディアム、C5ソフトと1番柔らかいコンパウンド選択となっている。

コースとしてはブレーキをしっかりかけて減速した後に加速することが多いことからリアタイヤのタレには注意が必要である。

トラックエボリューションの観点では大きいことが予想されているものの、サポートレースが充実している週末ではあるために土曜から日曜にかけてはその大きさも少なくなることが予測される。

レースでのタイヤ戦略としては昨年はミディアム→ハード→ハードの2ストップが主流であったが、Pirelliのレース前予想は1ストップであった。
去年は1ストップを成功させるにはかなりのタイヤマネジメントが必要ではあったことからの2ストップ主流であり、今年はフリー走行でのロングランの結果次第といった所だろう。

今週末の最大の焦点はコンストラクターズタイトルの行方であり、現在はマクラーレンがトップであり、2位のフェラーリに対しては21ポイント差とマクラーレン有利の状況である。
またドライバーズランキングではランド・ノリスとシャルル・ルクレールが2位の座をかけて争っており、その差は8ポイント差とどちらも追いつけない差ではない。

またコンストラクターズ争いでは6位の座をアルピーヌとハースが争っており、その差は5ポイント差とこちらも僅差ではある。
アルピーヌはアブダビGPからエステバン・オコンに代わり、来季のレギュラーシートが決定しているジャック・ドゥーハンの起用を発表しており、その点でもドゥーハンの走りには注目だ。

そしてアブダビGP FP1では多くのチームが若手ドライバー走行枠消化を控えており、レッドブルはアイザック・ハジャー、RBは岩佐歩夢、マクラーレンは平川亮、ウィリアムズはルーク・ブラウニング、フェラーリはアーサー・ルクレールの起用を既に発表している。

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