F1の目指すローテーション開催、餌食となるグランプリは?
今回は先日F1グループの最高責任者であるステファノ・ドメニカリ氏が、「より収益性を高めるために伝統的なレースの廃止を考えており、ヨーロッパでのグランプリのローテーション開催という中期的な可能性と、その後に導入されるその他の新しいオプションに関して、近々発表できるニュースがある」と語ったことを受けてその対象になりそうなグランプリを考えていこうと思います。
まず候補となり得るのは現在の契約が延長されていない中国、ラスベガス、メキシコが来季までの開催契約となっていますがラスベガスはチケット値段や開催自体をF1グループが実施している点から、メキシコはセルジオ・ペレスやフランコ・コラピントにより盛り上がりを見せていることからほぼ確実に契約延長に至るでしょう。
中国に関しては周冠宇がザウバーのレギュラーシートを失い集客面には不安が残ることがプロモーターの支払いを悩ませてる可能性が高いです。
ヨーロッパでは2026年にモナコ、オランダ、ベルギー、イタリアが契約満了を迎えます。また2027年にはイモラ、バルセロナも同様に契約が終了します。
このことから現在開催されているサーキットからローテーションを組むのならばベルギー、オランダ、バルセロナの3ヶ所での可能性が高そうです。ベルギーとオランダは比較的開催地が近く、バルセロナは同国のマドリードでのF1開催が2026年から決まっていることが要因です。
またヨーロッパでのローテーション開催の際には個々のグランプリ
また現在開催されてない新規開催地でのローテーションの可能性はあり、フランコ・コラピントの母国でF1人気が急上昇しているアルゼンチン、ここ最近レッドブルなどとプロモーションを実施している南アフリカ、その他にもF1参戦の動きを見せているタイ、韓国などもローテーションに入る可能性はあります。
今後は新規参戦グランプリがまずはローテーションの一部に入り、十分な集客が確認されて次第定期開催のグランプリへとなる過程がとられる可能性が高いでしょう。
また私個人的にはヨーロッパでのローテーション開催は反対であり、これ以上ヨーロッパ開催が減るのは伝統を軽んじすぎている行動だと思います。
しかし近年開催が増えているアメリカ大陸などのグランプリはローテーションで実施することがドライバーやチームの負担を減らす可能性があり、現在の24戦以上より収益をグランプリ数を増やさず増やすには仕方のないことだと感じます。