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2025年のフェラーリは負けられない戦い?ハミルトンはフェラーリでチーム共々復活なるか!?
今回は2024シーズン、コンストラクターズランキングでは2位を獲得し、ドライバーズランキングではシャルル・ルクレールが3位、カルロス・サインツが5位、オリバー・ベアマンが18位を獲得したフェラーリにフォーカスを当て、今季の振り返りと来季に向けた展望を考察していきたいと思います。
フェラーリは今季投入したSF-24では昨季まで課題となっていたタイヤに対しての劣化が見られなくなり、逆に昨季までの長所であった予選での一発に対してのタイヤのアプローチが難しくなりました。
また今季はエミリア・ロマーニャGPやスペインGPで投入するもそのアップデートはチームの思う様な結果には結び付かないことが多々見られ、アップデートのミスが目立ったシーズンでした。
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またミス関連では、カタールGPでのサインツがパンクした際のピットではジャッキを誤って落とすなど、ドライバー以外の所でのミスもありました。
またサインツはアゼルバイジャンGPの最終ラップにセルジオ・ペレスと絡みクラッシュするなど、いくつかのグランプリでルクレールも含め、よりポイントを得られたのに逃したケースが積み重なり、最終的なコンストラクターズでの敗戦に至りました。
では次にドライバー2人の今季の対戦成績を見てみましょう。
ルクレールとはサインツでは各々に得意なサーキットと苦手なサーキットの傾向が見られ、お互いに沈んでいたケースは少ない様に感じられました。
しかしルクレールの方が予選での一発速さは自身のドライビングスタイルから齎される速さがあり、それが結果的に多くのポイントを獲得しました。
ただ、両ドライバーがほぼ同じレベルにあることはチーム仲の分裂を起きかねず、シーズン中も何度かチームに対してドライバーが文句を無線でぶち撒けるシーンが見られました。
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それでは最後に、2025年に向けてのフェラーリの課題やドライバーに関してをみていきたいと思います。
まずフェラーリが来季のマシンに求められるものはより全てのサーキットで高い水準でマシンを機能させ、予選でのスピードを取り戻すことです。
今季はマイアミ以降でマクラーレンが予選が遅くともレースペースでは圧倒的なものを持ち合わせるなど完璧とも言えるマシンを持っていました。
一方でフェラーリはなかなかポジションを上げることに苦戦を強いられることが多く、よりプッシュできるマシンが必要となります。
また今季何度かミスのあったアップデートやピットなどのコース上以外でのミスを減らせれば2025シーズンの結果にも大きく結びつくでしょう。
一方でいくら良いマシンがあってもドライバーの能力がなければいけません。
来季はルクレールに関しては残留となりましたが、サインツはチームを去り、代わりにメルセデスからルイス・ハミルトンが加入します。
今季までのハミルトンはグランドエフェクトカーになってから見られることですが、予選での速さが以前よりも欠けており、年齢の影響を感じました。
しかしレースとなれば経験からタイヤに対して異次元のマネジメント能力を持ち、レース中にマシンの能力を最大限引き出すことを成し遂げていました。
ただ、ハミルトンにとってはF1で初めてメルセデス製以外のエンジンを使うこととなり、それに加えてルクレール用に作られているマシンに何処まで適応するかが鍵となるでしょう。
またなぜエンジンが変わるとパフォーマンスに影響するかと言うと、見た目上ではほぼ互角のパフォーマンスを発揮していても、エンジンのスロットルの反応の仕方や回生エネルギーの使い方など、今のF1は多くの側面で各カスタマーの色があり、特にフェラーリはそれが強い印象です。
そして何より大切なのがチームのドライバーのマネジメントの仕方でしょう。
これはマクラーレンにも言えたことですが、同等のドライバーを揃えた場合は多くのレースで近いポジションを走行することになるでしょう。
その際にチームがどちらのドライバーを優先して作戦を遂行するのかが重要となります。
しかしフェラーリは過去数年の戦いに目を向けるとポジションが近い2台がいる場合での作戦ミスが多く起こっていることが見受けられます。
これはチーム内部の意識レベルの問題ですが、各々が自分の役割を理解して、尚且つ実行できれば無くせることでしょう。
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2025シーズンに向けて、現行レギュレーション最終年にフェラーリは名門としてチャンピオンを獲得できるのか、それとも2024年と同じ結果になるのか、はたまたサインツの放出が失敗となるのか、2025シーズンのテストが楽しみです。