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【決勝総括】メルセデスの1-2の要因は第1スティントにあった?RBはロングランが課題解決せず

今回は11月23日、現地時間22:00より行われた第22戦ラスベガスGP決勝を総括する。

50周の決勝レースは昨日に一般にコースが開放された影響もありホコリがコース上にある状態でスタートを迎えた。
また今回は前回開催では実施された路面の清掃がされてないのも一因と思われる。

決勝レースは昨年の様な混乱はなくレースがスタートし、オープニングラップでは4番手のシャルル・ルクレールが2番手に浮上した。

その後シャルル・ルクレールはトップのジョージ・ラッセルに対して追撃を試みるも、4周目に仕掛けた後は思う様にペースが上がらず、そこからはラッセルの独走状態となった。

終盤にはマックス・フェルスタッペンをフェラーリの2台が交わし、カルロス・サインツが3位表彰台を獲得し、コンストラクターズチャンピオンシップにおいてはマクラーレンに対し24ポイント差に迫った。
しかしマクラーレンのランド・ノリスも最終ラップにファステストを記録するなど、精一杯の行動はしたが、マクラーレンはレースでタイヤに非常に苦しんだ。

終わってみればメルセデスの1-2フィニッシュとなり、マックス・フェルスタッペンは5位でフィニッシュし4年連続のドライバーズチャンピオンを決めた。


ロングランのペースを比較するとメルセデスの2台は非常にいいペースでレースを進めており、フェラーリはハードタイヤでは非常に近いペースで走行していることから路面が改善してからはかなり良いペースで走行できていた。

一方でマクラーレンは上位勢からは一歩引いたペースであり、特にオスカー・ピアストリは毎ラップ1秒近くの差があった。

角田裕毅に関してはハードでは思った様なペースで走行できておらず、フリー走行や前戦からの課題であったロングランに関しては未だに課題の残る結果となった。

しかし全体を見ても最初の第1スティントでは大きな差がチームによって生まれていたが、第2スティント以降のほとんどのドライバーがハードを履いた場面では大きな差が上位勢では見られない所を見るとスタートと予選が重要な戦いとなった。
そしてその影響が大きく現れたのは10番手から追い上げたルイス・ハミルトンである。


タイヤ的な面に目を向けると1ストップをしたのはケビン・マグヌッセンのみではあるがレースペースに関しては悪くはないものの、第1スティントの終盤、特に10周目前後から一気にタイムが落ちていた。
結果的にはミディアム→ハード→ハードが最善の策であり、ソフトはフェルナンド・アロンソの第1スティントがたったの4周で終わったことを考えると使える物ではなかった。


今回のラスベガスGPを終えてポイントランキングではマックス・フェルスタッペンが4年連続ドライバーズチャンピオンシップを決めた。


コンストラクターズにおいてはハースがアルピーヌを抜き6位に浮上、また6位のハースから8位のRBまでは4ポイント差と非常に僅差の戦いである。
またトップ争いのマクラーレンとフェラーリは、フェラーリが24ポイント差まで縮めた。

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