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2025年ハースは開発成功すれば上位進出もあり得る状態?しかしチームは26年に照準を合わせるべき?
今回は2024シーズン、コンストラクターズチャンピオンにおいては7位、ドライバーズランキングではニコ・ヒュルケンベルグが11位、ケビン・マグヌッセンが15位、2度の代役を果たしたオリバー・ベアマンが18位となったハースの2024シーズンを振り返り、来季に向けた展望を考察していきたいと思います。
まずハースは2024シーズンに対して新型マシンのVF-24を投入した側で、シーズン開幕前にはギュンター・シュタイナー前チーム代表を解雇し、代わりに小松礼雄新チーム代表が就任しました。
チームとしてはシーズン前のバーレーンテストではロングランに重点をおいた走行を実施するなど、内部的な部分で大きな変化が見られたシーズンとなりました。
特にシーズンとしては多くのグランプリで2台で異なる戦略を採用し、1台がポイント圏内にいる際にはもう1台が助けるなど、効率的なポイント獲得への動きが見られました。
また毎戦のグランプリでポイントをコンサバに狙い続けるのではなく、特定の得意サーキーに狙いを合わせて行動したことが今年のハースの躍進につながりました。
またマシンとしては中国、ベルギー、ハンガリー、アメリカでは多くのアップデートを投入しました。
そしてシーズン終盤の戦いでは、雨で荒れたブラジルを除くアゼルバイジャン以降のグランプリでは毎戦ポイント獲得するなど、中団勢として1つ上のマシンを作り上げました。
その大きな要因としてはヒュルケンベルグの予選での速さ、それに加えて前半は荒れていたマグヌッセンが後半では安定しだし、またタイヤの劣化が昨季より少なくなったによりレースでもポジションを守りやすくなったことが挙げられます。
ただ、前半戦はモナコではレッドブルのセルジオ・ペレスとマグヌッセンの接触がきっかけでヒュルケンベルグも巻き込みWリタイアなどもありました。
この接触はハースの2台が予選でDRS開口部のレギュレーション違反を犯したことが原因で最後尾スタートとなったという元があり、これはチームとして大きな失敗でした。
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次に2024シーズンをレギュラードライバーとして戦ったマグヌッセンとヒュルケンベルグの対戦成績を見ていきたいと思います。
結果としては予選、決勝とともにヒュルケンベルグが圧倒する結果となりました。
これにはマグヌッセンがレースを捨ててヒュルケンベルグのポイント獲得を助けたりなど、作戦的な面での犠牲もあったことがありますが、ヒュルケンベルグの予選での速さが大きくポイント獲得に繋がっていたと言えるでしょう。
一方で、ヒュルケンベルグは雨のブラジルでスピンした際にマーシャルの助けを受けてコース復帰し、黒側が振られ失格となっています。
しかしマグヌッセンもペナルティポイントを前半戦で積み重ねた結果、アゼルバイジャンGPを累積警告の影響で出場していません。
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それでは最後に2025シーズンに向けた考察していきたいと思います。
2025シーズンは前年度のドライバーラインナップからがらりと変わり、ドライバーはオリバー・ベアマンとエステバン・オコンが務めます。
ベアマンは今季ハースからは2度の出走経験とFP1の走行経験があり、ハースのマシンを多く知っているドライバーです。
またオコンは2024シーズンはアルピーヌから参戦するも最終戦はハースからのポストシーズンテスト出走を変わりに不出場となりました。
そしてポストシーズンテストでは無事ハースのマシンで初走行を果たしました。
ここで2025シーズンのドライバーラインナップで心配となるのがベアマンのインター、ウェットコンディションでの走行です。
ドライのコンディションではサウジアラビアでフェラーリからカルロス・サインツの代役として出走した際や、アゼルバイジャンGPでケビン・マグヌッセンの代役として走行した際などでは一定のパフォーマンスを発揮しました。
しかし雨のブラジルではマシンの扱いに苦戦が見られました。
ただ、マグヌッセンの体調不良による急遽の参戦であり、準備不足も否めないので2025シーズンのウェットコンディション時にどの様な走りをするか期待です。
もう一方のオコンに関しては、2024シーズンはアルピーヌで激しいチームメイトバトルをするなど、それが原因でチームを解雇される程でした。
しかし小松礼雄代表はこのオコンの性格を制御できる様な形で契約しているはずですし、自分自身でも痛い目を浴びたことであまり心配しなくてもいいかも知れません。
そして2025シーズンの最大の焦点となるのはマシン開発です。
ハースは2024シーズンよりTOYOTA GAZOO Racingとのパートナーシップを結び、ドイツのケルンの風洞を使った開発などをする見込みです。
早ければ2025年のマシンからその風洞を通したもの使用すると見込まれ、その効果がどれほどのものなのかは非常に興味深いです。
しかし以前ケルンの風洞を使用していたマクラーレンは新風洞を導入してから鰻登りにマシンが成長していることを考えると、少し心配が残ります。
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最後に2025シーズンはハースとしての体制が一新されそれが本格的に結果に現れ、尚且つドライバーも新人と新加入と非常にフレッシュな状態で望むシーズンとなります。
まずはシーズン前テスト、及び開幕戦で何処のポジションを走行しているかが、中団勢の戦いとして非常に重要になるでしょう。