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2025年はザウバー体制ラストイヤー!ザウバーは26年開発と育成に1年間費やすのか?
今回は2024シーズンをコンストラクターズランキング10位、ドライバーズランキングでは周冠宇が20位、バルテリ・ボッタスが22位となったザウバーの2024シーズンを振り返り、来季に向けた展望を考察していきたいと思います。
ザウバーは2024シーズンにC44を2024年型マシンとして投入しました。
マシンはシーズン序盤は勢いのあったものの、ピットでのタイヤ交換時にタイヤを留めるホイールナットの不備があり、度々20秒を軽く超えるピット作業となりました。
それもあり序盤はマシンのポテンシャルはポイントを争えるレベルにあったものの、ポイントを逃し続けました。
そしたシーズン中盤からはホイールナットの問題も解決しましたが、一方でマシンのアップデートは殆ど投入されず、シーズン中盤から後半にかけては厳しいシーズンとなりました。
しかしシーズン終盤のラスベガスGPで投入されたフロアのアップデータは非常に効果があり、その効果はしっかり結果にも現れました。
そしてシーズンで唯一のポイント獲得は第23戦カタールGPで周が獲得した4ポイントのみとなりました。
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次に両ドライバーの今季の対戦成績を見てみたいと思います。
ポイント面ではチーム唯一のポイントを獲得した周がボッタスを上回ったものの、予選の速さは圧倒的にボッタスの方がありました。
しかし決勝では後方からのスタートが多かった影響などから五分五分の結果となりました。
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それでは2025シーズンに向け、ウィリアムズについて考察していきたいと思います。
2024シーズンは前半のホイールナット事件やマシンの戦闘力不足が顕著に現れたシーズンとなりました。
それを受けザウバーは両ドライバーを解雇し、新たにハースからニコ・ヒュルケンベルグを獲得、またマクラーレン育成から2024シーズンF2チャンピオンのブラジル人ドライバー、ガブリエル・ボルトレトを獲得しました。
これは2026年からスタートするアウディ体制に向けたドライバー獲得です。
そして2025年ザウバーが1番重要なのはアウディ体制に向けた体制転換、そして2026年に向けた開発です。
既にザウバーは首脳陣らの話から現行レギュレーションであるシーズンは諦めており、アウディのワークス体制となる際に何処まで成長しているかに重きを置いている様です。
その為2025年はあくまでトラックとデータの相関性やボルトレトの育成に充てられるでしょう。
特にボルトレトはマクラーレン時代には殆どF1の経験がなく、これからF1にどれだけ順応できるか次第で今後の起用は決定されるでしょう。
またザウバーは自身の育成ドライバー3名を2024年限りで解雇しており、これからアウディとなり育成ドライバーに誰を獲得するのかが注目点でもあります。
そしてアウディに関しては2024シーズン中に
早くもザウバーの株を売却するなど不穏は動きがありますが、2026年にグリッドにいることを願うのみです。
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最後に2025シーズンに向けてはザウバーとしては最終年となります。
その為出来るだけの結果を残してもらいたいですし、尚且つ今年から加入したヒュルケンベルグがどこまでザウバーのマシンのポテンシャルを引き出してくれるか注目です。