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【木曜総括】レッドブルの真のポテンシャルは如何に!?メルセデスは何故木曜最速へとなったのか 【2024 Rd.22 LAG】

今回はラスベガスGP、木曜日のフリー走行2回から各チーム、ドライバーの状況を分析していく。

セッション全体としてはFP1は多くのホコリの舞う中、気温は15℃前後となりトラックエボリューションの効果は非常に大きいセッションとなった。
一方FP2は明日、明後日に行われる予選、決勝と同時間帯のセッションとなりホコリの舞うシーンは殆ど無かったものの、気温は10℃をきる中で寒さの影響からタイヤへの熱入れなら多くのドライバーが苦戦を強いられ、Tern1やストレート後のTern5・14でブレーキをロックさせる者が多かった。

「ロングランシュミレーション」
ロングランシュミレーションでは殆ど上位勢は差がなかったものの、フェラーリが優勢そうに見られ、またオスカー・ピアストリのタイムは特質して良かった。
またルイス・ハミルトンはソフトで短いラップ数ながらもチームメイトと平均タイムでは0.1秒差となり、決勝では幅広い選択肢がありそうだ。

レッドブルはやや他の3チームから比べると見劣りするタイムだったが、セッション終盤にフロービズを吹くなど未だにセッティングに悩んでいる様子ではあったので明日改善されていることに期待だ。


中段勢は基本的にどんぐりの背比べ状態であり、特質して良いチームがいないため予選のポジションや戦略が重要になるだろう。
またザウバーは前戦まではかなりの遅れをとっていたが現在は中段勢と同等のタイムであり、逆にアストンマーティンは唯一ミディアムで2台揃って41秒台という結果は非常に痛い。


「予選シュミレーション」
予選シュミレーションとしては殆ど上位勢は僅差のため予選のタイヤへの少しの差で大きく決勝に向けて変わってくるだろう。

特にコンストラクターズチャンピオンを狙うフェラーリは何としてもフロントローを獲得したいところだが、なさなか見てる限りタイヤを機能させるのには苦戦していると見られる。
一方でメルセデスは容易にタイムを出している様に感じられた。

そしてレッドブルは一発のタイム出しをしていないので真のポテンシャルは不明だが、上位勢に近い位置にはいるだろう。

中段勢に関してほぼ似ているタイムになることが予想され、誰がQ3に進出してもおかしくない。


「セッティング分析」
セッティングの面ではメルセデスが全てのセクターで速く、バランスのとれたセッティングが出来ていることが伺える。

またストレート区間の長いSector3ではアルピーヌが上位勢に食い込んでおり、ややダウンフォースを無理やり削ってタイムを出している感が他のセクターと見比べると感じられた。

一方でレッドブルは予選、一発のソフトでタイム計測が出来なかった影響もあるが全セクターで見劣る結果となった。

メルセデスとフェラーリ、マクラーレンの大きな差は主にSector1にあると思われ、特にSector1のスピードトラップを見てみるとジョージ・ラッセルが全体ベストの189km/hとコース前半からしっかりタイヤにトラクションをかけて走れている。
そのためメルセデスは非常に良いタイムへのアプローチの仕方をしており、逆にフェラーリは昨年までの入力の素早さが消え、今年のタイヤへの安定性が裏目に出ている状況と予測される。


「総括」
全体的に見れば上位勢、中段勢は予選の結果が大きく決勝の結果に左右されるだろう。

またメルセデスは非常に全セクターで安定しており、それに次マクラーレンとフェラーリがほぼ互角だがフェラーリはSector1さえ改善されれば非常に大きな結果をもたらすだろう。

逆に一発のタイムを残さなかったレッドブルは不気味な存在ではあるが、ロングランを見る限り特段速い訳ではないのでどの様な戦いになるのか楽しみだ。

そしてRBはリアサスペンションなどにアップデートを投入したことにより、FP1では大丈夫かと心配されたが、FP2ではしっかり元のポジションに戻っており、予選と決勝の戦略を間違えなければポイントを得るだけの力はあるだろう。

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