【決勝】メルセデス1-2、ラッセルポールトゥーウィン!フェルスタッペンは4年連続のワールドチャンピオン決定!【2024 Rd.22 LAG】
11月22日現地時間22:00、第22戦ラスベガスGP決勝が行われた。
ラスベガス市街地コースの天候は陽が沈みライトがコース上を照らす中、降水確率0%、気温18℃、路面温度18℃、湿度50%の中決勝のスタートを迎えた。
予選からのスターティンググリッド変更はザウバーのバルテリ・ボッタスが規定数を超えるエネルギーストアを装着した為、5グリッド降格ペナルティ。
また予選で50Gを超えるクラッシュをした、ウィリアムズのフランコ・コラピントはシーズン規定数を超えるRNCを装着し、フロントブレーキの冷却ダクトのバージョンを以前の物に戻した為ピットレーンからスタートする。
また決勝レースではドライバーチャンピオンシップ1位のマックス・フェルスタッペンが2位のランド・ノリスに60ポイント以上の差をつけた場合、ここラスベガスでチャンピオン決定となる中での決勝を迎えた。
50周の決勝レーススタートではポールスタートのジョージ・ラッセルが見事なスタートを決め、特に混乱はなくスタートした。
オープニングラップではTern1で2番手スタートのカルロス・サインツが3番手のピエール・ガスリーを牽制している間に、4番手スタートのシャルル・ルクレールが2番手に浮上した。
また後方ではリアム・ローソンとケビン・マグヌッセンが白熱した戦いをし、ローソンが接触しながら13番手にポジションを上げた。
そしてスタートではオスカー・ピアストリがフォルススタートをしたとして5秒ペナルティが科された。
4周目にはトップを走行しているジョージ・ラッセルの左フロアエンド付近にゴミが付着していたが特に問題にはならなかった。
またこの周にはソフトスタートのフェルナンド・アロンソが早くもピットインをした。
5周目には2番手のシャルル・ルクレールがジョージ・ラッセルに仕掛けるも抜くには至らなかった。
12周目にはは角田裕毅が1回目のピットに入るもピットアウト時にピットリミッター解除の看板をフロントウィングで轢く事故が起きた。
またこのピットで角田はケビン・マグヌッセンをオーバーカットした。
15周目には3番手スタートだったピエール・ガスリーが無線でパワーを失ってる悲痛な叫びをあげ、マシンの後方からは白煙が見られた。
ガスリーはピットインしそのままリタイアした。
リタイア後に映し出された映像にはサイドポッドにもダメージを受けていた。
25周目にはアレクサンダー・アルボンがピットインしエンジントラブルでリタイアした。
ウィリアムズはFP2でもアルボンで燃料システムのトラブルが発生しており、信頼性に欠ける出来事が多い。
27周目にはフェラーリがスワップをTern14で実施し、カルロス・サインツはピットインするかと思われたが後ろのルイス・ハミルトンの逆を実行し、急遽ステイアウトした。
これに対しサインツはチームに怒りを無線で露わにしていた。
そして次周にサインツはピットインするも、ハミルトンにはアンダーカットされた。
31周目に2番手走行中のマックス・フェルスタッペンにルイス・ハミルトンが迫り、Tern14で簡単にオーバーテイクし、メルセデスの1-2体制が完成した。
41周目にはカルロス・サインツが、46周目にらフェルスタッペンを交わしフェラーリは3-4番手となった。
ルイス・ハミルトンは最終スティントでチームメイトのジョージ・ラッセルに対し5秒をきるまで迫るも、ラッセルはペースを上げる指示の無線後に再び引き離した。
37周目にはセルジオ・ペレスがTern14で3ワイドからリアム・ローソンとケビン・マグヌッセンを一気にオーバーテイクした。
最終ラップにはソフトに交換したランド・ノリスがファステストを記録し、ファステストポイント1点を得た。
結果としてジョージ・ラッセルがポールトゥーウィンを決め今期2勝目、2位には10番手から見事な挽回でルイス・ハミルトンが入り、メルセデスとしては2022年サンパウロ以来の1-2フィニッシュとなった。
3位には2番手スタートのカルロス・サインツが入り、4位にはシャルル・ルクレールが続きマクラーレンとのコンストラクターズの差を縮めた。
5位フィニッシュのマックス・フェルスタッペンは今回のグランプリでドライバーチャンピオンシップ2位のランド・ノリスに60点以上の差をつけた為、4年連続のワールドチャンピオンが確定した。
全体的にはデグラデーションが序盤は酷かったが第3スティントの頃にはかなりトラック改善が見られ、多くのドライバーがプッシュできる環境にあった。
またTern13からのストレートではDRSを使ったオーバーテイクを多く見られた。
メルセデスは全セッションでトップと寒い環境の中では異次元の強さ、戦略においても安定した選択をし、名門の実力が見えた。
マクラーレンにとっては苦しい週末となり、タイヤに対しても非常にデグラデーションに苦しだ。