【予選総括】フェルスタッペン、PP獲得の要因は?中段勢と上位のマシンの差に迫る【2024 Rd.23 QAT】
11月30日、現地時間21:00から行われた2024第23戦カタールGP予選を総括する。
予選全体としは金曜日のスプリント予選から比べるとトラックエボリューションの効果は少なくなり、気温や路面温度が低いことからタイヤへの熱入れが難しい予選となった。
そのためドライバーはプリップラップを入れるなどして対策を講じ、またタイヤがよりグリップするように路面が進化した為、フロントウィングのフラップやツールでの調整にチーム、ドライバーは終われていた。
予選ではマックス・フェルスタッペンが0.055秒差でジョージ・ラッセルを破りポールポジション獲得し、コンストラクターズ争いにおいてはマクラーレンが3-4番手と好ポジションを獲得した。
中段勢ではハースのケビン・マグヌッセンがQ3に進出し、フェルナンド・アロンソはブラジル以来のQ3進出となった。
予選でのラップタイムを比較してみると上位勢でもフロントローを獲得したマックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルだけが抜きん出ており、マクラーレンとフェラーリは非常に近いバトルとなっていた。
またザウバーは特に周冠宇が12番手を獲得するなどスプリントで何かタイヤを活かすセットアップを見つけた様子だ。
セクターごとに見てみると金曜日のスプリント予選ではSector3の高速コーナーが速かったレッドブルが低中速のコーナーにも対応してきていることがマックス・フェルスタッペンのタイムから分かる。
また多くのマシンがタイムを向上させてきたのに対しRBは遅れをとっており、前戦投入された新しいサスペンションでのタイヤ作動域をまだ掴めていない可能性が高い。
そして上位勢と中段勢で大きく異なるのは各セクターでの安定性であり、特にアストンマーティンの場合はSector1で大きくタイムを稼いでるもののSector2・3では普通であり、未だにマシンそのもののポテンシャルの違いが現れている。