フェラーリ激勝!大波乱の開幕戦を1-2で締める——F1バーレーンGP
(2022年3月21日記述)
まさかフェラーリが1-2になるとは!
1990年のメキシコでフェラーリがセナ相手に1-2を決め、フィオリオ監督がむせび泣く姿を思い出した。当時を思わせるカラーリングも復活したことだし。
レッドブル勢はフェルスタッペン、ペレスが最終盤に相次ぎ電気回生系と思われるトラブルでリタイアし、ノーポイントに終わった。旧ホンダPU(レッドブル・パワートレインズ)は新規定マシン対応の耐久性が不十分だったのだろうか? (※その後「給油ポンプの故障が濃厚」とのこと)
中盤のルクレールvsフェルスタッペンの火の出るようなバトルもしびれた。車体が発生する乱流を抑え、接近状態での追い抜きを増やすことを狙った新規定導入は間違いではなかった。 ただ、接近戦はできるものの、DRSの助力なしでは抜けない場面が目についた。あんな人工的なものがなくともオーバーテイクが見られるようになりたい。
今回のレースの盛り上がりに水を差したのは、18インチに大径化したピレリタイヤだった。耐久性の読めず、中盤は10周そこそこ走っただけでピットに入る姿が目立った。レース後半のガスリーのストップによるセーフティーカーがなければ、タイヤ交換合戦ばかりが印象に残ったかもしれない。
戦前はメルセデスが「三味線の嘘つき」だと思っていたが、本当の嘘つきはピレリタイヤだった。誰だよ、ソフトやミディアムが20周持つなんて言ってたのは。
3位のハミルトンはさすが。最終ラップまでほとんど目立たなかったが、上位がコケたときに表彰台に登るポジションを集中力を切らさずに居座る、ということが大事だと思い知らされた。7回チャンピオンは相当にしぶとかった。
これで今シーズンは面白くなりそうだ!
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