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[美容の現在②]白髪染めは“隠す”から“馴染ませる”時代へ。

私は東京ディズニーランド誕生とほぼ同じ美容師歴36年、フォルムで28年目の現役美容師です。

お客さまも美容師も、ここ10年で白髪に対する考え方が大きく変わったと思います。

以前は
「生え際の1本、もみあげの1本の白髪も許せない。染めたい!」
「そのためにホームカラーは週1。特に顔まわりはマスト! すると気がつけば、顔まわりはカラーの重ね塗りで真っ黒になっていた……。」
そんなことがあたりまえでした。

そして今はというと。
髪の色そのものを明るくできる社会環境や機会が徐々に増えて、自由に髪の色を楽しむお客さまが増えてきました。そのおかげもあって、髪の色が明るいと白髪が目立ちづらいので、あまりしっかり染まらない「明るい白髪染め」の需要が増えました。

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明るいヘアカラーによる「極細メッシュ」「太メッシュ」「存在感のあるパート染め」などなど、人それぞれの白髪の量や場所、年齢や雰囲気に合わせた個性的な技法で染めることが本当に増えてきました。
その分、美容師は色味・メッシュの太さ・メッシュを入れる場所など、センスを問われるようになったと思います。

なぜ明るく染めたカラーが受けるようになったのかは、職場などで明るめのカラーが受け入れられるようになったのと、メッシュが「=ド派手」という、ちょっと前のサーファーメッシュやハワイのキラキライメージではなくなって、もっと大人しくサラっと取り入れられるものになったことが大きいです。白髪のそばにメッシュを入れて、「白髪&メッシュ&明るいカラー」という具合に、白髪とメッシュを共存させて、上から明るめのカラーで全体を馴染ませることで、ほんのり明るいカラーで白髪を染めた印象が素敵なんだと思います。

しかも意外にも、白髪染めは色落ちが少なく、よく持ちます。これによって染める回数が減り、髪のコンディションも改善されていきます。

ただし問題点もあって、ほとんどの一般的な職場では7レベル以上の明るさは禁止だったり、髪質によっては予想以上に明るくなりすぎたりすることも。また固まって白髪がある場所が生え際なので、やっぱり白髪が気になって仕方ないとか、おしゃれの好みや嗜好もあり、何でもかんでも新しい手法でOK! というわけにはいきません。

そして普段から髪にいろいろ付けている方は、オイルや整髪料などが髪(特に毛先)に残留していることも多く、さらにはシャンプーやトリートメントの中に入っているカチオンという物質が髪そのものに残っているせいで、カラーがうまく乗らないことも。地肌トラブルも多いです。

そんな時には、ぜひフォルムで「素髪ケア」を体験していただきたいと思います。

フォルムでは「ヘアケアもスキンケアもまったく同じ」というテーマでヘアケアに取り組んでいます。
素髪ケアは髪を、染まりづらかった明るい白髪染めが染まりやすい髪質に整えます。
頭皮のスキンケアをしながら髪も美しく育てるので、思い通りのヘアカラーの効果で髪色を作っていくテクニックです。もちろん白髪染め以外の、ふつうのヘアカラーでも効果的です。

カットやパーマと同様に、カラーの似合う・似合わないや、なんとなく好きじゃないとか、そういう嗜好は個性なので、あって当然だと思います。

ただ、もし明るい髪色やメッシュが許される職場だったり、可能な環境の方は、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

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この記事は フォルム綱島店 片谷宗弘 が書きました。


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