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いまが、幸せと思えることについて

はじめまして、永森博明です。
横浜在住、料理とワイン、きれいなものが大好きな62歳の美容師です。

2020年1月14日に、東京都目黒区自由が丘にスガミズムの美容室「フォルム・ボーテ」をオープンしました。
日本初のカチオン界面活性剤を極力使わないサロンです。肌の免疫力が上がるスガミズムは、多くのお客さまのエイジングの悩みを解決しました。
コロナ禍ですが、お客さまとスタッフの笑顔に囲まれ、出店して本当に良かったと思います。
しかし、最初から順風満帆ではありませんでした。
今の価値観に至るまでの美容人生を語らせてください。

美容師人生の始まり

私は広島県出身・広島市で、18歳のときに美容師人生をスタートしました。
父に美容師になることを反対され、寮のあるサロンに就職。
通信教育で美容師免許を取りました。

私が就職したサロンはスタッフの教育がしっかりしていて、休みの日は礼儀作法のため詩吟やお茶などを強制的に習わされました。
実は当時は苦痛でしたが、今ではありがたいと思っています。
 
もっと自分の技術を高めたいと思い、22歳で上京しました。
横浜のサロンに勤務しながら、一年ごとにロンドンのヴィダル・サスーンに短期留学していました。時代的にもヘアカット全盛期、技術至上主義だったように思います。
ロンドンで学んだ技術を試すため、年間4〜5回のカットコンテストに出場するも結果は全くふるわず。
サロンの同期スタッフは華々しく優勝入賞をかさねており、自分の不甲斐なさに涙した日もありました。
しかし石の上にも三年。粘り強く出場を繰り返し、文字通り3年目に準優勝をおさめることができました。

これをきっかけに多くの賞を貰えるようになったのですが、あるときふと思いました。
この賞は誰のためにあるのだろうと。
自分が評価されたいのはお客さまであって、業界誌や美容師仲間の称賛ではない。自分のお客さまをもっと大切にするために独立したいと思いました。
33歳のときのことです。

価値観の変化

独立してからはお客さまの要望を第一にメーカーから情報を収集し、サービス・技術を考えるようにしました。
もちろん知識のアップデートは怠りません。そのときどきに、最新・最高と言われている商材や機材を揃えて施術をしていましたが、ここである壁にぶち当たります。
最高のものを使っているのに、本質的な髪の問題解決ができないのです。
また同時にスタッフの手荒れがひどく、どうしてこんなことが起こるのだろうと疑問に思いました。

試行錯誤しつつも月日は流れ、あるとき最新の肌・毛髪科学のセミナーを受けました。衝撃的な事実を知り、愕然としました。

従来のトリートメントが、髪の本質的な悩みの原因となっていること。
スタッフの手荒れの原因が髪を美しくすると信じていたコーティング剤によるものだったこと。
良かれと思ってお客さまに提供していたサービスが、地肌の老化の原因となる事実を初めて知りました。

スガミズムの誕生

これはまさに、天変地異と言っていいほどの衝撃でした。
簡単に鵜呑みにすることはできず、まずは自分が試して検証しました。
そして、これは事実だと確信してからはさらに掘り下げ、肌・毛髪科学について学びました。
こうして紆余曲折を経て、ヘアケアとスキンケアは同じという「スガミズム」の発想に至りました。

しかし、この価値観を浸透させることは容易ではありませんでした。
長年良いと思ってやってきたことを全否定するわけです。スタッフもお客さまも、最初からすんなり受け入れてくれる訳はありません。

それでも良い結果が出た事実を積み重ねていくうちに、少しずつ理解してもらえるようになりました。

そして肌・毛髪科学のセミナーを受けた3年後、フォルム・ボーテをオープンすることができました。

スガミズムのヘアケアの価値観は、現在もまだあまり認知されていません。
ですが、施術により悩みが解決できたと喜んでくださったお客さまの笑顔を見た時や、スタッフの手荒れが改善された時に、僕は本当に幸せな気持ちになります。
髪の悩みをお持ちの皆さまのために、根本的な解決方法を一緒に考えてご提案することが、私の使命なのかなと感じています。。
これからも多くの方にスガミズムを体験していただけるように、商品開発メーカーやスタッフや仲間と共に切磋琢磨していきます。ご質問やご意見をお待ちしています。

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この記事は 永森博明 が書きました。


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