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#卵子凍結 リアルレポート 【後半】

こんにちは!後半です!


3. 血液検査の内容や卵子年齢のこと

実際、血液検査で何を見て、判断されるのか、卵子の年齢とは何を基準にするのか、という数値をご紹介します。

まず、AMHの検査です。

AMHとは、アンチミューラリアンホルモン(または抗ミュラー管ホルモン)の略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンであり、血中のAMH値は、卵巣内にどれぐらい卵子の数が残っているかを反映すると考えられています。

AMH値が高ければ卵胞数が多いので、結果的に卵子が多く取れることが予想され、不妊治療を進めやすくなります。また、卵胞数が多ければ、今後排卵できる期間も長くなるので、不妊治療に取り組める時間が十分残されているということになります。一方で、AMH値はあくまで卵子の数の目安であって、質の良し悪しを表すものではなく、直接妊娠率を予測できるものではありません。妊娠率は卵子の質によって大きく変化し、卵子の質は年齢と強く相関していますので、AMH値が低いからと言って、妊娠の可能性が低くなるわけではありません。

AMH値は、平均値を取ると年齢に応じて下がっていきますが、個人差がかなり大きく、20代でもAMH値が低い人、40代でも高い方がいるので、実際に検査をしてご自身の卵子の数の目安を知っておくことは、非常に重要です。

参照: https://gracebank.jp/amh/

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米国CDC(疾病予防管理センター)が2013年に発表したこのグラフは、自分の卵子と提供卵子による体外受精で出産に至る確率を比較して、年齢ごとに示したものです。これを見ると、若い女性の提供卵子を移植した場合、40代になっても30歳以前の女性の出産率とほとんど変わらないことが分かります。(出典:https://gracebank.jp/lp/)


ちなみに、私は41歳の時に採血し、卵子年齢が30歳の数値でしたので、早めにしておこう、と決めたのです。40代になると1ヶ月毎に変化もありえますから、気づいたタイミングでできるだけ早く、がおすすめだとは思います。もちろん、20代や30代でも卵子が40代以上 の方もいますし、今の自分の卵子の状態を知ってから、人生プランを立ててもいいのではないかと思います。私の友人は20代の時に調べて、卵子が既に閉経直近の状態だ、ということがわかって、若いながらもすぐに卵子凍結しました。そして現在は二人のお子さんに恵まれて、家族で仲良く暮らしています。なので、早いうちから知っておく、と言うことはとても重要なのだと感じました。私も決して早い方ではないので、これからの時代、選択肢がある中で、自分の心の負担を軽くするためにも、検査だけでもしておいても損はないと思います。

その他、感染症や甲状腺機能が問題ないかどうか、なども調べます。血液検査は、卵子凍結のためのみならず、現状の自分の健康管理としても、良い機会だと感じます。他の病気が早期発見になる可能性もあるわけなので、結果的にやらなかったとしても、意味はあるように感じました。


4. 検査の流れ

血液検査をする時は、血液検査部門の階やドアの前で待つように指示されます。
血液検査自体は、通常の血液検査を何も変わりません。4本くらい採血された記憶があります。(結構イタイw)

その結果の元、医師の診断をいただきつつ、婦人科で検査する子宮や卵巣の状態を超音波や内視鏡でチェックします。(直近で子宮頸がん検査や卵巣の検査をしていて問題なかった方は省くことも可能です)

その時、子宮筋腫とか、トラブルがあればここで発見できることもあります。(完璧ではないですが)なので、事前にトラブルがあればそれを早期発見、にも繋がる検査かとも思います。

その直後に、検査の結果と共に、医師が診断し、「問題ないですね」となれば、あとは自宅でセルフで行うホルモン注射投与やホルモン剤を飲むだけ、となります。
すぐにホルモン投与となる場合は、初回のみ病院で、やり方を教えてもらいながら、打ってもらいます。(セルフの場合は腹部ですが、病院の場合は腕から投与)


ここまでは、ある意味、婦人科検診を受けているようなもので、ここ最近行けていない方や現状をちゃんと理解するためにも大事なプロセスになると思います。


5. 自宅で行うホルモン注射のこと

さて、ついにセルフでのホルモン注射とサプリのようなホルモン剤を摂取するにあたって、恐怖のイメージがある方が多いのではないかと思いますが、あくまでも私個人の感想にはなりますが、至って全く痛みもなければ不調もなく、むしろ調子がいい状態が続きました。


まず、ホルモン注射は、「hMG/rFSH注射(ゴナドトロピン製剤):ゴナール F ペンタイプ」 というものを毎日同じ時間帯に、一日一回、腹部に注射しました。その時、正確な場所、というのはなく、毎日打つので、被らないようにする程度で、大体のところでいいのが楽でした。投与する量は決まっていますので、それは守りながら、注射の数値を合わせて、お腹に刺して、入れます。ほぼ痛みは私はありませんでした。針がとても繊細なのと、お腹は脂肪が多い場所なので、比較的痛みが無いようです。注射した後は、念のためのシール(コットンみたいなものがついた血が止まるようにするためのもの)を貼りますが、血もほとんどついていませんでしたね。

ちなみに余談ですが、この「ホルモン注射」が一番費用が高かったですね。大体1本2万円くらい。。これは3日から4日分くらい打ちます。(人によるかもしれないので、大体で書いています)ホルモン剤は、毎朝、毎晩、などできれば同じ時間帯に飲みます。これら両方は何のためにしているか、というと、「卵子を育てる」ためです。

詳細は以下:

hMG/rFSH注射(ゴナドトロピン製剤):排卵誘発のための注射です。脳下垂体から分泌されるゴナドトロピン(FSH及びLH)の内FSHというホルモンによって、卵胞の発育は促されます。hMG/rFSH注射ではその薬剤にFSHが含まれているため、投与することでより多くの卵胞の発育を促すことができます。hMG/rFSH注射にはFSHの他にLHというホルモンも含まれています。hMG/rFSH注射の種類が多いのは、このFSHとLHの比率が製品によって違っておりそれぞれに特徴が異なるためです。経口薬で効果が認められない場合や複数の卵胞成長を期待する体外受精の場合に有効です。ただし卵巣過剰刺激によるOHSS(卵巣過剰刺激症候群)発症の可能性が経口薬と比較すると高いため、医師の適切な診察のもと薬剤の量の調整が必要となります。

その他のホルモン注射もあります。人によって違うかもしれないので、参考までに。↓

hCG注射: LHサージを起こすための注射です。hCG注射の薬剤にはLHが含まれているため、卵胞が18ミリ前後まで発育したところでhCG注射を打つことで意図的にLHサージを起こし、卵子を受精可能な状態に成熟させ排卵を促します。hCG注射をしてから排卵するまでの時間は36時間~40時間前後ですので、採卵2日前の22:00~22:30の間にhCG注射をします。hCG注射は2種類あり、多くはLHの純度の高いペンタイプの自己注射(オビドレル)を使用します。hCG注射は他に純度は低いが安価な筋肉注射もあります。注射が苦手な方などは点鼻薬を使う場合もあります。(出典:https://www.haramedical.or.jp/content/infertility/injection)



自己注射の副作用について:(出典:https://www.haramedical.or.jp/content/infertility/injection)

「排卵誘発をしたために卵巣機能が低下した」という情報があるかもしれませんが、排卵誘発の注射によって卵巣機能が低下するということはありません。一般的に「誘発する」と聞くと卵巣を強引に働かせるイメージを持つ方もいらっしゃいますが、そうではなく、卵の成長を高める為に必要なホルモンの分泌を促したり補ったりすることを排卵誘発といいます。薬によって促されたホルモン分泌によって卵の育つかどうかは卵巣機能次第であり、薬が直接卵巣機能に影響を及ぼすことはりません。ただし、薬の副作用として5%以下の方に頭痛などの症状が見られることもあります。
昔は体外受精の技術が低かったため、たくさんの卵を採取しないと最終的に妊娠まで結びつかないと考えられており、必要以上の排卵誘発剤を使用していた歴史があります。また培養技術も今より劣っていたため着床率も低かったことから体外受精の不成功数が多く、結果的に大量の排卵誘発剤を数年間投与することとなり卵巣が誘発量に慣れてしまい、その誘発なしには機能しにくくなってしまった事例があったことは事実です。しかし、現在は、技術の進歩とともに着床率も延び、その人に合った適切な排卵誘発を行うことができるようになったので、その心配はありません。


その他、ホルモン剤を2種類、朝晩と、同じ時間に摂取するように言われます。これも卵子たちが排卵してしまわないようにしつつ、育てるためのものです。


6. オススメな卵子を育てる期間のセルフケア

そもそも、通常卵子は、排卵日に1個しか、排卵されないものなので、それを排卵させずに、卵子を育てて、個数を増やす、というある意味不自然なことをホルモン剤で行っているわけです。しかし卵子の数があればあるほど、可能性は高まるので、できるだけ卵子を育てる、ということをこの生理スタート後から始めるわけです。


「卵子が育つ」って、どういうこと?というのは私も初体験なので、体感としてはそこまでわかるものではないのですが、気持ちは「ニワトリ」笑 ニワトリになり切って、ハートピロー(小豆の枕)でお腹を温め、冷やさないように、まるで卵を温めるニワトリの気持ちで、寝るときは温めてました。また足首・手首も卵巣や子宮に直結する大事な箇所なので、冷やさないように、レッグウォーマーや手首のウォーマーなどをつけたり。ニワトリよりがんばりました。笑

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この時、卵たち(卵子たち)が、スクスクと育っていてくれていたようで、私の場合は、11個育っていてくれてました。

この期間に限らず、ですが、大事なことは「冷やさないこと」

そしてよく眠ることです。お酒も飲んでも大丈夫、と病院には言われますが、ないほうがいいように思います。日常と大きく変わるわけではないのですが、「健康的」な生活は、卵子たちを健康にしてくれるのではないかと思います。

あとは、感謝の気持ちを込めて。大事に育てる気持ちを持つことも、大切だと思います。一つ一つが命の始まりなのです。尊いです。「ありがとう」と言って、下腹部を温めながら、ストレスをできるだけ抱えずに、ゆったりたっぷり眠りましょう。

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7. 採卵前に行う検査

さて、問題なくホルモン注射を忘れずに打てていて、ホルモン剤も飲み忘れもなく、が前提で、最後の検査があります。ここで血液状態や卵子の育ち具合を先生が見てくれます。

順調に育っていますね、となったら採卵の日時を決定します。大体二日後くらいです。

そして、決まったら、そこまでの間にもさらに育てるようにその間のホルモン剤注射とホルモン剤をもらい、採卵に備えます。



8. 採卵のやり方・選択肢・麻酔のこと

採卵当日は、特別なことはありませんが、麻酔を「部分麻酔」にするか「全身麻酔」にするか、で採卵後の過ごし方が変わります。

私の場合は「部分麻酔」を選択。採卵時間自体は30分。なので午後から動きたかったのです。「全身麻酔」にすると、その日一日体調含め予測できないな、と思ったのと、あまり麻酔が好きではないタイプ。笑(そんなこと言っている場合ではないのだけれど)

ただ、実際には後から知ったのですが、卵子が2、3個までなら「部分麻酔」も可能だけれど、10個とかなってくると大抵「全身麻酔」となるのが普通なようです。苦笑(なぜ病院側は止めなかったのかは謎w)

その選択を後悔したのは、採卵中のこと。笑 でも後から考えてみると、部分麻酔のおかげで、採卵中の出来事、感情や思いをちゃんと感じられたので、よかったのかな?と。ただし、めちゃくちゃ痛いです。苦笑 部分麻酔が本当に効いていたのかを疑うほどw きっとなかったらもっと痛いのだと思いますが・・・

結果的にその日の午後は、ゆっくりできるスケジュールとなったので、どちらにしても大丈夫だったのですが、それでも、この「部分麻酔」いわゆる座薬、で、「本当に効いているの?????」と採卵中は疑いました。笑

採卵のやり方は、子宮に注射器のような針を入れて、子宮の壁、つまり膣の壁から、ちくっと刺して、卵巣まで伸ばします。そして卵巣から、1個ずつ、卵子ちゃんたちを取り出す、という地道な作業が行われます。

イメージ:出典:https://www.art-ochi.com/chiryou2.html

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またモニターで映像が見れるので、エコーのような時の映像をイメージしてもらえたらと思うのですが、卵子たちが確かにそこにいらっしゃるのです!その卵子たちが一つずつ、いなくなっていく。つまり取り出されていくのです。

その一つ一つが、取り出されていく姿が、部分麻酔にした特権でw 見れるのです。そして、一つ一つが自分の卵子なのだと体感し、そして出産とは違うのですが、採卵しているニワトリはこんな気持ちなんだろうか?と思いながら、毎回刺さる痛みに耐えながら、感動さえもしていたのです。(11個分だから11回刺される・・・)

左右の卵巣がありますから、右に5個、左に6個、と言った感じです。いわゆる分娩台に乗って、足を広げて、座薬を入れてから、すぐに注射でさしながら、卵子を採取していく。すごく不思議な気持ちです。人生でこれを経験する人の方が少ないだろうし、する必要もないのかもしれないけれど、なんだかとても深い思いになりました。

この子たち一つ一つが、もしかしたら赤ちゃんとして生まれてくるかもしれないという、未来的選択をいましているのだなぁと。


9. 採卵後の過ごし方・身体の感覚や状態(個人的見解)

無事採卵が終わり、それこそ、20分くらいでしたでしょうか。個室のような小さな横になれるちゃんとした椅子(マッサージシェアみたいなもの)に座って、しばらく安静にします。30分から1時間くらいが平均みたいです。やはり部分麻酔は痛かった。苦笑 そして痛みを感じながらも、もうお腹には卵子たちはいないんだな、というなんとも言えない寂しさ。不思議なものですね。

しかし最近の針は、本当に細くて、痛いとは言え、これができるようになったのはすごい進歩なのだそう。刺しても、その後すぐ帰れるって、なんだか不思議。オペとは違うので、切るわけでもないし、痛みはあっても血がすごい出てくるわけでもなし。(念のためナプキンは引きます)

これを誰かにシェアしたくてもできないし、意味がわからないだろうし。笑 でも聞いてほしい、という気持ちもありながら、体験的には正直感動!でした。私の場合は、妊活をしているわけじゃないのもあって、必須なわけでもなかったけれど、でもタイムリミットとしては同じ。だからこそ、まだ卵子年齢が若いうちに、未来への選択肢の一つとして残してあげたかった。できれば10人のお父さんがいてもいいのかなとも思う。(冗談です)

ともかく、私お疲れ様!と思って、じんわり感じながら、彼や親友に報告。妊活の時に似たような体験をした友人ともシェアして。この時どんな感じだった、とか色々話すのも楽しかったですね。


10. 卵子凍結の保管についての費用や期間について

採卵後、落ち着いた時に、診察室へいき、結果を聞きに行きます。その時採卵してくれた方は、通常の診察の先生とは違くて、専門の方なのか?男性だったのですが、丁寧に説明してくれました。

そして、卵子の写真と一緒に、同じ卵子の中でも成熟していない未成熟の卵子は凍結できないので、私の場合は、11個の内、1個だけ未成熟卵子でした。なので結果的に10個、卵子たちが生き残りました。

ここから、本格的な話。

通常、卵子凍結には、一つの試験管のようなところに3つまで入ります。なので、3つずつ、となるわけなのですが、なんと10個なわけなので、最後の1個どうしよう?と思うわけで。なんなら、9個か、12個にして欲しかったw と謎の経済的な相談を自分の中でする。苦笑

でも病院側も上手だな、と思ったのは、なぜか4つ目の試験管から、費用が安くなるという。笑 なので、1年間の保存、通常試験管に3つまで入って、3万円。でも4つ目からは1万円。となるわけです。絶妙な価格設定!w と思いながら、せっかく頑張って育ってくれたわけだし、と思い、一緒に凍結してもらうことにしました。結構高い・・・でも、期限だけ決めて、やってみることにしたのでした。

※保管は一年毎に更新されます。費用を払わなければ、廃棄されてしまいます。子供たちの家賃、みたいな感覚でしょうか・・・もちろんそれまでに使用することがあればいいのですし、使用しないで授かったら、その時はその時で。でも可能性とか選択肢を持つことは、とても大事なことのように思います。


11. 採卵後の身体の変化の可能性について

採卵前のホルモン注射やホルモン剤を、実は結構心配していました。なぜなら普段から薬も飲まないし、飲むのは、船に乗るときの酔い止めくらいw

なので、大丈夫なのかな?と思っていたのですが、その採卵のための準備期間やその後も、特別問題なく、むしろ調子がよかったんじゃないか?くらいでした。

そう言えば、最初の病院で院長先生に説明を受けた時に調子がよくないと感じるのは、むしろ事後、だと言っていたので、これから?と思ったのです。

体の反応としては、一つは刺した後なので、痛みが少し残る。これは仕方ないと思います。いわゆる傷跡、な訳です。SEXをするのもしばし控える必要はある感じで、中がちゃんと修復されるのを待つことに。と言っても1週間くらいしたら、もう感覚的には大丈夫な状態でしたね。でも念のため1ヶ月、後次の生理が終わってからくらいが良いかな、と思いました。

なので、ちょっと大人しめに過ごすようにしながら、運動も少し控えめに。本当はしても大丈夫なのですが、なんとなくデリケートな感じでした。不調感はないのですが、いつもとなんとなく違う感覚は残っていましたね。


2ヶ月目となると、あまり気にならなくなりました。が、この辺りから、今思えば、なのですが、やたらお酒とか紅茶を欲するように。通常これまでは、私はお酒はなくてもいい人間で、たまに会食で飲めたら楽しいな、くらいでした。それなのに、「飲みたい」と欲する感覚が不思議でした。当初はそこまで気にせずに、「私も大人になったのかなぁ」と既に大人なのに思っていたりw あまり気にしていなかったのですが、もう1ヶ月経ったころ、すごいことに気付いてしまいました。。

それは、これまで過去10年以上、大きな変動のなかった体重が、急に増え始めたのです。しかもどちらかと言えば、以前よりも運動量も増え、体にも気を付け始めていたタイミング。衝撃的でした・・・なぜ??としばらく色々と観察していた結果、これはもしや・・・「ホルモンのせい?」と。

体重が増えるなんて、聞いてない!w とびびった私は、色々と調べましたが、次の月にはもっとさらに体重が増えていて。もはや自分の力ではどうしようもない。。。運動も増やしても食べ物は以前とかわらなくても増えていく。。。

それで、つい1ヶ月ほど前に、一度ちゃんと「ホルモン剤」を抜こう、と思い、6日間のファスティングを決行。せっかくだからこれまでの栄養管理もしっかり見直して、色々と変わり目なのもあるので、この1年大変だったストレスもしっかりケアしてあげられたら、と少々キツかったのですが、頑張りました。

これはまた別のレポートで書きますが、結果としては、体重は3キロ減でそこまで大きくは変わらなかったのですが、体脂肪率が10%も落ちていて!見た目はそこまで変化がなかったので、これは。。。やはり内臓脂肪、そしてホルモンの影響による様々なものが排出されていった感覚がありました。。やってよかった!と思えた瞬間。

そして、後悔はしていないのですが、それでも体にとっては不自然なことをしたのは確か。卵子を急に何個も育てること自体、本来ないわけですから、体に無理をさせていたんだよね、と反省。体に謝罪。子宮や卵巣に謝罪、すいませんでした。。でも頑張ってくれてありがとう!と言いながら。

本当は採卵準備期間の時にも、思っていました。本当にごめんね、と言いながら今の期間だけ頑張ってもらえますか?と言いながら。。


先端技術で可能になることって、これからもきっとたくさんあって、それはそれで素晴らしいことだけれど、体の自然な仕組み、とかリズム、で考えると、本来は違うんだよね、ということにも改めて気づいた出来事ともなりました。

その上での選択。それも含めて、受け入れていけたらと。もちろん自然が一番。でもいろんな状況のいろんな身体の状態があるから、どれが正しい、とかそういうものはないと思う。一つだけ言えるのは、「自分で責任を持って選択したこと」を忘れないこと。どんな結果でも、どんな状態になっても。選ぶのは自分だから。誰のためでもなく、自分のために、選んだ結果は、受け入れてあげたいと思う。


12. 採卵後の心の変化(個人的見解)

さて、最後になりますが、体の変化とはまた違う、心の変化について。

年齢にもよるし、状況にもよる、パートナーがどんな人かにもよるから、人生は面白いし、いろんなことができる。私はこれまで、自分の人生を生きたい、ということを最優先にして生きてきて、愛しあってきたとも思うし、仕事も一生懸命やってきたと思う。その中で、女性だけが持つ、このタイムリミット感、に対していつも違和感を感じてきた。年齢とともに扱われ方が変わるのも嫌だったし、年齢で縛られるくらいなら、選択しないことも一つ。社会的なこと、自分の願望的なこと、相手や家族のため、とか色々とそれぞれあると思うけれど、子供がほしくなかったわけじゃない、というのが本音。ただ、今やることとして選べなかったし、その時の相手が望める人じゃない場合もある。色々なタイミングがあっての今、となるわけですが、それでもこの採卵の経験は、私の女性性の部分を深く癒してくれたように思う。出産したわけじゃないし、子供を授かったわけじゃないけれど、それでも「確かにそこに存在していて」その卵子たちをみたことは、しかも元気な卵子たちがたくさん育ってくれたことは、とても嬉しかったし、母性みたいなものが感じられた瞬間だった。人生はまだある中で、年齢とともに、選択肢が少なくなっていく現実を受け入れながら、自分なりに選択肢を残してあげられたことは、とても自信になった、と思う。もちろん卵子たちがいるからと言って、子供がちゃんと100%生まれるわけじゃないことも理解している上で、自分ができることをやった感は確かにあったように思います。


仕事が大好きな人、違和感のない相手と子供を作りたい人、経済的なことや家族の関係で、色々と自分の思う通りにできないこともある人だって、たくさんいると思うのだけれど、少しでも、本当は選択肢としてあると嬉しい、と思うのであれば、今すぐじゃないけれど、いつか欲しい、とか思うのであれば、この選択肢も悪くないのではないかと思います。もちろんこれも自己責任で、自分の選択肢を作って欲しい。それをしたら大丈夫、みたいな保険じゃないことは理解しておいて欲しいし、それをしなかったらだめ、なわけでもない。別にしなくたっていいと思う。

ただある程度年齢を重ねてきて、感じることは、女性って一年一年がとても大きく変化する、ということ。特に30代は大きくホルモンも変わるし、身体も変わる。20代の時にはわからないことがたくさん起こる。20代だからといって、経済的な事もあるし、みんなができるわけでもない。だから年齢と言うよりも、もっと大事なことは、「今の自分の状態を知る機会を持つ」と言うこと。その上で選択肢が生まれるのだから。

頭で考えてもわからないことはたくさんあります。気持ちがついていかないこともたくさんある。だけれど、自分はまだ早い、とか今はまだいい、と思う時に、調べるだけでも調べておくと、選択肢を作っておくことが容易になる。それは早ければ早いほどいいと思う。もちろんある程度年齢言っていても遅いこともない。それは本当に身体次第。もっと言えば卵子次第。

私のお客様の友人で、59歳で初産をされたレジェンドの話。47歳で一人目を生んで、52歳で二人目、と言う方だっている。年齢というよりも、やっぱり体の状態なんだと思うのです。そしてもちろんそこには強い気持ち、が必ず存在しています。

日本社会では特に、若ければ若いほど良い、ようなロリコン気質文化の中で、どうしても扱われ方も、自分の在り方も、変わってきてしまいがち。でもそうじゃない人もちゃんといる!って言うことを忘れないでいて欲しいし、「本当の自分の状態」をちゃんと常にチェックしてあげるだけでも、未来の選択肢が全く変わってくると思う。最優先したいものと一緒に歩んでいく人生のために。

自分と向き合う時間をいつも、忘れないでいて欲しいと思います。

そんな思いも込めて、こちらのレポートを書かせていただきました。お役に立てたら幸いです。

皆様がさらに美しく輝く未来となっていきますように!


CHIKA

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