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同じフライパンの中に飛び込まない by ムハマド・ユヌス博士
こんにちは、CHIKAです。
昨年の11月に、グルミン銀行創設者であり、ノーベル平和賞受賞されたユヌス博士とお会いする機会があり、5分プレゼンをしてアドバイスをいただく機会がありました。実際にお会いして感じたことは、とても愛溢れる温かな方、という印象。そしてみている世界、実際の行動、発言全てに愛が溢れていて、こういう世界観で私もありたい、と認識させてもらえた機会でもありました。
そのユヌス博士が、新型コロナの意味について、語っている記事が一部あります。
https://mainichi.jp/articles/20200508/k00/00m/030/335000c
そして、最後の方に、このような言葉を言われています。
◆世界全体が一つの明確な方向性で一致すれば、ことは非常に容易に進む。それは「もといた場所には戻らない」という方向性だ。「回復」という名のもとに、再び同じフライパンの中には飛び込まない。あえて「回復」計画と呼ばず「再構築」計画と呼んでいるのは、私たちの目的を明確にするためだ。
再構築を実現させる上で、重要な役割を果たすのはビジネスである。ポストコロナ時代の経済の再構築は、すべての意思決定の中核に、社会や環境への配慮をしっかりと据えなくてはいけない。
【同じフライパンの中に飛び込まない。】
とても大切なメッセージだと感じています。これまでの日常を取り戻そうと、経済も動き出していますが、ただ以前のように戻ることだけ、を意識していては、今回のコロナでの気づきが無駄になってしまいます。
すでにコロナが現れる前から、地球は悲鳴をあげていたし、限界が近づいていたことは、誰もがうっすらとでも認識していたことではないでしょうか?でも私たちはそんなに簡単に「日常」や「今やっていること」を変えられない。走り続けることしかできない人間たちに、コロナが荒療治的役割を果たしているのではないかと、私は思うのです。
フランス革命と同じ星の配置、とも言われるこの時代。犠牲者は出ないわけには行かない中でも、それでも変えていかなければならないこともある。だけれども、フランス革命と違うのは、私たちにはインターネットがあり、世界と繋がれて、シェアできるツールがある。それは、大惨事になる前に、選択次第で変えていける未来があるのではないか、とも思うのです。
改めて「試されている」時期。そしてこれからどうありたいのか、をリセットできる機会が地球全体に与えられている奇跡に、感謝しながら、同じフライパンの中に飛び込まない決意を持ちたいと思います。
CHIKA