【配色】自分の色使いのクセを知る【Khroma】
デザイナーにおいて、配色はよく聞く悩みの一つではないかと思います。
私の場合、配色に悩む以前に、好きな色使いのクセが強い傾向があります。
それにより色選びにバイアスがかかっていたり、
選択肢が狭まっているかもしれない…ということを最近痛感したため、
自戒も込めて「自分の色使いのクセ・対処法」について書いていこうと思います。
発端
私は昨年度、一年間を通してあしらいの引き出しを増やすために
「架空のバナーづくり」という課題を設け、取り組んでいました。
上の画像は、課題で作成した「工芸品の写真をSNSに投稿するキャンペーンのバナー」です。
(勉強用でどこにもアップしないという前提で作成していたため、
フリー素材ではない画像を使用していました。そのため、写真部分を似た色の図形で代用しています)
(この記事ではターゲットや掲載場所、目的は一旦置いておいて、配色と印象についてのみ触れたいと思います。)
まず、私は左のオレンジ色のバナーを作成しました。
私自身では「和色・エスニックな雰囲気で少し独特な色合い」という認識でいましたが、チェックをいただいた時点で「ちょっと奇抜すぎる」というフィードバックをいただきました。
構図や訴求ポイントについてのフィードバックもいただき、作成したのが
右のバナーです。
実際は写真が大きく使用されているため、印象が少し違ってしまいますが、全体を青系統で固め、黄色をアクセントで使用するという基本的な配分でまとめています。
結果「まとまっており、良い」というフィードバックをいただき、自分でも
まとまりは感じられるのですが、制作時に「これで正解」という感覚があまり掴めずにいました。
つまり、こういった系統の配色に対しての審美眼が足りていないのでは?と感じたのです。
クセと傾向を調べる
配色の趣味はなんとなくは自覚していましたが、
より詳しく調べるにはKhroma(http://khroma.co/)
が役に立つと感じました。
AIが配色を自動生成してくれるサイトで、はじめに無数に表示される色の中から、自分が好きな色を選択していきます。
選択が終了すると、AIによってカラーパレットやグラデーションが生成されます。 最初に選んだ色を元に配色が作り出されるため、 まとめサイトなどでは「どの配色もあなた好みになっているはず!」と紹介されていました。
(私のカラーパレットです。彩度が高い…)
「Bias」の値を大きくすればより自分が選んだ結果に近く、
値を小さくすれば好みの影響は小さくなります。
なんとなく自分の好きな傾向を知ることができるため、
そうではない(=あまり得意でない)雰囲気のデザインを意識的にストックする助けになると感じました。
苦手へのサーチ力を高める
テレワークになって久しいこともあり、
自分の好きなデザインは、普段からよく見かけるし、収集もしやすいです。
反面、自分が苦手だったり、縁の薄いデザインを発見する機会は
意識的に取っていかないと不足してしまうと感じます。
自分の好きや得意を把握することで、好きの感覚は大事にしつつ、
そうでないものへ目を向けることを習慣づけていきたいと思いました。
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