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デザイナーズブックリスト -4009_waterが選ぶ3冊-

代官山蔦屋が好きなFORKデザイナー4009_waterです。
デザイナーにとって本はインプットに重要なアイテム。今回は社内で「デザイナーが推し本を紹介する」企画が持ち上がりましたので、私のブックリストをご紹介いたします。

デザイナーズブックリスト 企画概要
「本」はみなさんにとってどんな存在でしょうか。
表紙が好き、人生のなかで大切にしてきた本…などなど、
様々な想いがそこにはあるかと思います。
今回はフォークのデザイナーたちがそれぞれの視点で3つのお題に沿って本をご紹介します。さて、どんなブックリストが出来上がるでしょうか。

01.【一目惚れ】デザインが好きな本


Swissted: Vintage Rock Posters Remixed and Reimagined

amazon.co.jpより引用

【選定理由】#部屋が映える #モダニズムの象徴

スイス・スタイルは、1940年代から50年代にかけて流行したスイス発祥のグラフィックデザインのスタイル。タイポグラフィ、グリッド、アシンメトリーの組み合わせが特徴で、近年人気のフラットデザインにもその系譜が受け継がれています。

こちらの本は、ニューヨークのデザイナー「MIKE JOYCE」氏が、70年代から90年代のロック音楽のポスターをスイス・スタイルでリミックス&リメイクした作品をまとめたもの。読むというより「そのままポスターとして飾れる」というコンセプトでビジュアルインパクトがかなり強めです。

ロックといえば、意思を貫く、流されない姿を連想しますが、形や色のミニマルなデザイン要素で強い視覚効果を生み出しており、デザイナーの遊び心を刺激します。私は、モダニズムなデザインが好きなので「スイス・スタイルの画集」としてこの本を手にとりました。

約40x30cmの大判サイズで持ち歩いても部屋に飾っても映える一冊です。


02.【私のバイブル】何度も読み返している本


祖父江慎+コズフィッシュ

amazon.co.jpより

【選定理由】#デザインの組み立て方 #発想を広げる

ブックデザイナーである「祖父江慎」さんのこれまでの仕事と作品を、ご本人の解説とともに振り返る一冊です。「コミックス」「読み物」「ビジュアル」「コズフィッシュ以前」というまとまりで構成されています。

造本やフォーマットの組み方の事例が紹介されており、エディトリアルデザインのノウハウ本としても実用的。しかし、祖父江さんの作品は何といっても世界観がユニーク。アイデアが斜め上をいっていて笑いのツボを擽られます。グラフィックトライアルという印刷表現の限界を追求するイベントで、カレー粉をインク替わりに使用して印刷機を壊しかけていたエピソードを思い出します。自分には思いつかない引き出しを見せてくれるので、煮詰まったときに見開くと頭が柔らかくなります。

amazon.co.jpより

祖父江さんのデザインへの考え方やこだわりが詰まっており、発想を広げるためのバイブルとして活用しています。デザイン初学者でも読みやすい一冊だと思います。


03.【プレゼント】誰かに贈りたい本


デザインの言語化 クライアントの要望にこたえる4つのステップ

amazon.co.jpより

【選定理由】#コミュニケーションをデザインする

ヒアリング、ブレスト、プレゼン・・・。デザインについて会話をする場面で、ふと自分の語感が気になっていたので手に取った一冊です。

言語化スキルというと、デザインの説明能力として想像しがちですが、普段の何気ない会話にこそ表れるものだと思います。デザインのすり合わせにしてもまずは会話からスタートします。つまり言葉を基点に着想が広がっていきます。しかも、デザインは抽象的な表現を扱うため、論理的な意味合いだけでなく、言葉のもつ印象への理解も重要になってきます。

「会話のキャッチボールが続かない」
「ニュアンスを表す適切な言葉が見つからない・・・」
「資料やメールの文章に語彙力がない」

このような悩みを解決するヒントが見つかるかもしれません。デザインを作る立場・依頼する立場問わず、デザイナーとコミュニケーションをとるすべての人に贈りたい本です。


最後に。

冒頭でご紹介した、私が大好きな「代官山蔦屋書店」をご紹介します。
T-SITEと呼ばれる一帯は、沢山のデザイン本、アート、カフェに囲まれてさまざまなインスピレーションとの出会いを与えてくれる空間でもあります。クリエイティブなことが好きな人はぜひ足を運んでみてください。

FORKのデザイナーたちによるブックリストも読んでみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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