up Tsukubaをどんな場にしたいか (8/23)堀下
up Tsukubaでやりたいことを改めてまとめてみます
① 駅前にワクワク感を創出する
② センター広場を中心に駅前のイベントを盛り上げる
③ 挑戦を応援し合える文化をつくる
の3点です。
① 駅前にワクワク感を創出する
『つくばを【あげる】コワーキング "up Tsukuba"をつくりたい。』は紛れもなく2018年7月末時点でのぼくの言葉です。だけれども、そこに至るまでに、えもととの対話を紡いで生まれたものでもあり、この2年間Tsukuba Place Labで日々出会うひととの対話の中から生まれたものでもまたあり、7年間続けてきた行政コンサル時代からずっと思い続けていたことでもあって。敢えて言うならば「絶対にこれを成し遂げたいんだ…!」と思い続けて一心不乱脇目も振らずに取り組み続けてきた、わけではありません。今でも「なにをしたらいいのかわからない」と思うことも多々あるし、果たしてこれが正しいことなのかと悩みあぐねることも日々あります。そんななかで、今現在思っていることがそのまま言葉になったもの。
迷いながらも、日々の対話の中から「ああ、まさにこんな対話が生まれる場がまちにあったらいいのに」「”あったらいいのに”って思うんなら自分でつくる!」それくらいシンプルな想いからはじまっています。
ひととひととの対話が折り重なる場から生まれるもの。
そんな場をたくさん見てきました。
・グリーンバードの活動としてつくば駅前のごみ拾いを開催し続けているうちにセグウェイガイドツアーのひとたちと仲良くなって、セグウェイに乗りながらごみ拾いをするというイベントを開催。そんなこんなで仲良くなった人が「セグウェイ以外にも新しく何かを始めてみたい。そのヒントが得られそうだ」と感じ、訪れてくれたLabでカフェオーナーとたまたま出会いそのままそのカフェで働くようになった。
・農業分野で上場したばかりの勢いある企業に務めるポスドクさんと農研機構で働く研究者であり農薬系のスタートアップを立ち上げた起業家さんとJGAPの認定を主業務とする会社の役員の方がたまたま同時にLabに居合わせて出逢い、プロジェクトにつながる出会いが生まれた。
・優秀な人材を求めているベンチャーの人事や役員が「人材いないかな?」と困って訪れたLabでそのときにいた学生がバイトやインターンとして仕事を手伝い始めた。
・地域活動を展開する学生団体が、新規メンバーの獲得に困って相談に来ているそばから、隣で聞いていた学生が興味を持ってそのまま加入が決まった。
そんなことが日々Labで起きています。これらは全て"場"があったからこそ起こったイノベーション。純粋にワクワクするんですよ。
Lab創設時から2年間ずっと見据えていたつくば駅前コワーキング。それは駅前にオフィスがないことを嘆くのではなく、純粋にもっとつくば駅前が楽しくなったらいいのに…そんな想いのほうが先行しています。
Labとは比べられないくらいステークホルダーが多いから、いろんな意見に流されてしまうことももちろんあって。それでも、やっぱりぼくはより多くの人が”楽しい”と思ってもらえる日常と非日常のあいだくらいの事柄をデザインし続けていきたい。
楽しいから人が集まる。人が集まるから価値が生まれる。価値が生まれるからビジネスが生まれる。そんな場をつくば駅前に。
② センター広場を中心に駅前のイベントを盛り上げる
2年半くらい活動し続けているグリーンバードつくばは過去にふるさとつくば ゆいまつり、つくばクラフトビアフェスト、食と酒 東北祭り、まつりつくばなどなど、センター広場を中心とする多くのお祭りでごみ拾いという”ツール”を使ってイベントの”内と外”のあいだらへんで活動をしてきました。おまつりは実行委員会によって組織が成り立っていることがほとんどですが、特に学生が中心ともなると1年経てばメンバーが大きく変わることも少なくありません。そんなときに、”あいだ”としてグリーンバードつくばがうまく意識やノウハウを伝達できたら…そんな想いで活動し続けてきました。また今年はつくばで初めてのコーヒーフェス『つくばコーヒーフェスティバル』も開催されます。ほかにももっともっとたくさんのイベントが”つくば駅前”では開催される。そこに、まちと接続する”常設の”場所があることによるシナジーがきっとあるはず…全力でまちに出続ける場をつくりたい。それこそがup Tsukubaだと思っています。
ほんとうにたくさんの人が、たくさんの”手段”をつかって、つくばを盛り【あげて】いるんです。そのほんの一部をこの2年で強く感じました。そしてぼくが今知っていることなんてまだまだほんの一部である、ということもまた知っています(そのつもりです)。ほんとうに多くの人がそれぞれにチャレンジしている、まさにそのことを知ることからはじめたい。だから僕は、まずはつくば駅前にup Tsukubaをつくることで、心身ともに”アクセスしやすい”場を持ち、多くのイベントに積極的に出ていき、まずは自分自身が知り、知ったことを発信することからはじめたい。コラボレートできることも本当に多いんです。価値を共創できる土台をつくりたい。
それぞれのイベントをつなぐことでもっともっとシナジーが生まれる。そう確信しています。僕自身がかつて0からビアフェスを開催したり、この2年間で600本近いイベントに企画運営登壇としてかかわり続けてきたからこそ言い切れます。情報と人財の共有によって、もっともっとシナジーを起こせるんです。1つ1つのイベントの盛りあがりは、どこかのタイミングで必ずまちの盛りあがりに転換される。ビジネスを育てなければならない立場ではありつつも、もっと長く、ひとが育つために、その先にまちが育つために、まずはセンター広場を中心に駅前のイベントを盛り上げたいんです。
③ 挑戦を応援し合える文化をつくる
そして、そんなイベントや仕事やプロジェクトに取り組む人と人とがもっと”近く”なることによって、より応援し合える文化がきっと育まれるんです。きっと。見知らぬ誰かが何かを”勝手に”やっている、ではないんです。あの時話して仲良くなった○○さんが関わっているプロジェクト。だから応援しよう。に変わることを知っています、対話があれば。もっとみんなが挑戦しやすい社会にしたいんです。気軽に挑戦していいじゃん。失敗したら嘲笑するんじゃなくて、「ドンマイ!」って笑い飛ばしながら次の挑戦まで応援し続けたい。そうあってほしい。失敗したら生きずらい社会なんて嫌なんですよ。ぼくの挑戦はみんなに応援されたい。だからみんなの挑戦も応援する。それは無条件に称賛を送ることではありません。特には激しくぶつかるだろうし、特には距離をとりながら事業を育てることなのかもしれない。だけれども、長いスパンの中で、それぞれの挑戦から生まれた価値観が混じり、シナジーが起きるところまでを見越して、誰のどんな挑戦も等しく尊いものとして、すべからく応援し続けたい。
できることは本当に限られているとは思うけれども。こんな挑戦すらも諦めてしまったら、また1つ、挑戦がなくなってしまうから。それだけは嫌だ。
そんな想いでぼくは、up Tsukubaを立ち上げます。
つくばにいらしてくださった方にコーヒーでもご馳走するために使います!