【クラファン掲載後インタビュー】 「シングルマザーに『雇用』を創出し、『生理の貧困』解決に取り組む27歳の挑戦」 #STANDFORGOOD
この記事ではFor Goodでクラウドファンディングに挑戦した実行者さんに活動のキッカケやクラファンでの取り組み、これから作りたい社会などについてインタビューしていきます。
今回ご紹介するのは、若年妊娠で学校を退学したシングルマザーの女性たちを救うために立ち上がったモアナさんのプロジェクトです!
プロジェクトの概要
■実行者:LUNA sanitary products代表 菊池モアナさま
■目標金額:6,500,000円
■支援金額:5,540,000円
■支援人数:661人
タンザニアでは中絶が法律で認められていないことや学生を妊娠させた男性には重たい刑罰が科されるため、遠くへ逃げてしまうことなど、様々な要因からシングルマザーにならざるを得ない状況にあります。
さらに、そんな若年妊娠をした女の子たちは働く場所が少なく、自殺や売春などを選ばざるを得ない現状があるのです。
モアナさんはこのシングルマザーの貧困課題を解決するために、クラウドファンディングを通して、シングルマザーの雇用創出に挑戦しました。
実行者さんにインタビュー
Q.モアナさんの取り組みについて教えてください
若年妊娠で退学してシングルマザーになった10代の女の子が働く場所を作るために、生理用ナプキンの製造と販売をする事業を行っています。
また、もう1つの取り組みとして貧困で生理用品が買えない学生に対して、事業の売上から生理用品と性教育を無償提供するという活動も行っています。
Q.現状の課題について教えてください
タンザニアでは10代で妊娠してしまう子供たちが3~4人に1人の割合でいると言われています。
その中でも年間6,000~8,000人の女の子が妊娠を理由に退学している現状があり、宗教や法律上の理由からシングルマザーを強いられてしまう女の子も少なくありません。
このように若年妊娠をした女の子は自殺や売春を選ばざるを得ないという現状があるのです。
そしてタンザニアのもう1つの課題として、「生理の貧困」が挙げられます。
貧困によってナプキンが購入できない女の子は、布やスポンジ、新聞紙などの何かしらで代用していますが、お水が貴重な地域ということもあり、なかなかきれいに洗うことができず、多くの女の子が尿路感染症などの病気を患ってしまっています。
また、血液が漏れてしまって学校でいじめを受けた女の子が、学校に行かなくなり、退学してしまうという課題も抱えています。
Q.クラファンに取り組んだキッカケを教えてください
上記でお伝えしたタンザニアの課題を少しでも解消したいと考えた時に現地で生理用品の工場を建設しようと思いました。
実際に建設のため現地にやってきたのは良いものの、コロナ禍による建設材料の遅れや現地の人とのトラブルに見舞われ、タンザニアで事業が立ち上がった時には、事業資金が尽きてしまったのです。
そこでクラウドファンディングを通して、私の思いに共感してくださる方々に足りない分の事業資金を募れないかと考え、今回For Goodでプロジェクトを立ち上げました。
Q.これから目指している社会を教えてください
すべての命が祝福され、「志」ある若者たちが夢を追い続けられる社会を実現したいと思っています。
今のタンザニアでは、シングルマザーの女の子たちが自殺や売春などに追いやられて自分自身の存在価値を見失っているという現状を抱えています。
そんな未来に不安を抱える女の子たちを私の活動を通して、「自分も誰かの役に立っている」という前向きな気持ちに変えていきたいです。
そして"自分が生きる意味"や"自分の生きたい人生"をもう一度見つけてもらい、これから生き生きと人生を歩んでいってほしいと思っています。
モアナさん貴重なお話ありがとうございました!
STAND FOR GOOD
貧困・災害・紛争・環境破壊・人権など
今、世界では多くの社会問題が立ち塞がっています。
そんな中で「社会を変えるため」「誰かを救うため」
クラウドファンディングへ挑戦された方々はどんな想いを持っているのか?
クラウドファンディングを通して成し遂げたい未来の姿について語っていただきました。
STAND FOR GOODでは、For Goodで生まれた「社会を変えるアクション」を多くの人に広め、これから社会を変えていきたい思っている方の原動力になればと思っています。
For Goodから生まれた「社会を変える初めの一歩」をぜひご覧ください。