【For Good アワード 2023】受賞プロジェクト紹介 ＜ソーシャルビジネス部門賞＞ 「避難所の運営開始を目指し、オリジナル柄の商品とともにゲヌを再スタートしたい！」
「For Good アワード」は、ソーシャルグッドなクラウドファンディング「For Good」が主催する年に1度のアワードです。アワードでは「世界をグッドに。想いをアクションに。」というFor Goodのスローガンを体現する”社会を良くするソーシャルグッドな取り組み”を選定することで、今後の社会にとっての社会課題解決のロールモデルとすること、そしてより多くの方々のソーシャルグッドなアクションを促進することを目的としています。
この記事では【For Good アワード 2023】で受賞したプロジェクトをご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、ソーシャルビジネス部門賞を受賞した「避難所の運営開始を目指し、オリジナル柄の商品とともにゲヌを再スタートしたい！」プロジェクトです！
プロジェクト概要
■実行者：GUÉNEU 様
■達成金額：3,156,600円
■目標金額：3,000,000円
■支援人数：376人
アフリカ布を使ったアパレルブランドGUÉNEU(ゲヌ)を運営されている宮村様。売上の10%はセネガルで暴力を受けた女性たちのための避難所支援に充てています。今回のプロジェクトでは、ブランドオリジナル柄の商品リリースを通して、事業拡大・認知向上に挑戦されました！
プロジェクト実施の背景
私とセネガルのつながりを作ったのは1冊の本でした。本のタイトルは『切除されて』。セネガル人女性のキャディ・コイタさんが書いた自叙伝でした。
キャディさんは7歳のときに地元の慣習で女性器の切除(FGM)を受け、13歳で見知らぬ従兄弟と強制的に結婚が決まり、強姦のような日々に耐えながら5人の子どもを出産しました。収入をすべて夫に奪われ、38歳でようやく離婚が成立するまで、自由がありませんでした。
あまりに辛い内容に、ときにはページを開いていることもできず、泣きながら読みました。しかしながら、本から溢れんばかりに伝わってくる彼女のセネガルへの愛情に、きっとセネガルは素敵な国に違いないと感じました。私は大学を休学し、ずっと行ってみたかったセネガルに滞在しました。
最初の滞在で、運よく本の著者であるキャディ・コイタさんに会うことができました。彼女は、La Palabre（ラパラーブル）という現地NPOを立ち上げ、暴力を受けた女性たちのために避難所の建設を進めていました。
2020年1月、再びセネガルを訪れたとき、キャディさんの避難所は建設費用が足りず、建設途中のまま止まっていました。私の決意が固まったのはそのときでした。ティエスの避難所を完成させること、運営して女性たちの心と体をケアすること、そして彼女たちが生き生きと人生を歩めるように手助けすることが、キャディさんだけの夢ではなく、私の夢にもなった瞬間でした。
私は帰国してすぐ、2020年4月にアパレルブランド、ゲヌを立ち上げました。
今回のクラウドファンディングは、ブランドとしてオリジナル柄で事業を拡大し、避難所の運営に一歩でも近づくこと、そしてこの活動を知り、共感してくださる仲間をさらに増やしていくためのチャレンジです。
受賞コメント
このような賞をいただけるとは思っておらず、大変光栄で嬉しいです。
応援いただき本当にありがとうございます。まだまだ『ソーシャルビジネス』と呼べるには実力不足も感じていますが、近い将来自他共に認めるソーシャルビジネスのモデルを作っていけるよう精一杯頑張ってまいります。今後、セネガルで女性のための避難所が動いていく様子や、現地の女性たちが活躍していく姿をどうか楽しみにしていただけたら幸いです。
引き続き応援よろしくお願いいたします。
担当キュレーターからのお祝いメッセージ
キュレーターとは、プロジェクト実行者さんの社会をより良くする取り組みに伴走するFor Goodスタッフのことです。
宮村さん、この度はソーシャルビジネス部門賞のご受賞誠におめでとうございます！
今回のプロジェクトはGUÉNEUのオリジナルデザインの発売ということもあり、とても素敵なお写真が沢山で読んでいるだけでもワクワクしてしまうようなプロジェクトページでした！沢山の方を仲間として巻き込んで、ムーブメントを作り上げた姿にFor Good一同刺激をいただきました。
避難所の運営開始を目指す宮村さんのご活動をこれからも心より応援しております！
改めましてこの度は素敵なプロジェクトを掲載いただきありがとうございました。
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