過去とうまく付き合いたい
今がつらかったり、しんどかったり、どうしても「あの時は良かったな」と考えてしまうことがある
最近、改めて読んだ「つみきのいえ」という大人向けの絵本を読んで、過去との付き合い方がうまくなりたいと考えました
※ネタバレっぽい内容があるかもしれません
表紙を見てわかるように、おじいさんは不思議な場所に住んでいます。そこは、水面がどんどん上昇してきてしまう場所で、住み続けるためには今の家の上に増築していく必要があります。
周りの人たちは、水面上昇のたびに増築をしていく手間から、どんどん引っ越しをしていってしまいますが、おじいさんはずっとこの場所で暮らしています。おばあさんが亡くなってからも、ずっとこの場所で暮らしています。
とあるきっかけで、すでに水面下に沈んでいる過去の家たちを通じて、一緒に暮らしていたおばあさんのことを思い出すおじいさん。そういう絵本です。絵も素敵で、ストーリーが本当に美しいので、是非とも読んでほしいです。
最愛の人を亡くして、一人でいるおじいさん。おばあさんのことを思い出して、最後は笑顔で終わります。
終わり方が素敵で、それを見て、「過去との付き合い方がうまくなりたい」と強く思いました。
もう取り戻せない楽しかった記憶、ひとりぼっちの今の自分と対比すれば、「なんでこんなことになったのか」とか、「あの時は良かった」、「戻りたいなぁ」とか懐古して、泣いたり悲しんだりしても良いはずなのに、静かに笑ったおじいさん。
何かをなくしたとしても、うまく過去と付き合っていくことができる、それを教えてくれるような気がしています。
具体的にどうしたら、そのような心境に至ることができるのか、今の自分にはわかりません。ただ、そのような過去との付き合い方があるということを知った、ということは大きなことだと思います。
過去とうまく付き合って、今を生きられるようにしたいです