世間的な幸福 掴んだ後の敗戦処理とハンター試験
世間的に「これさえあればそこそこ幸せだろう」というラインがある。
それは、
①生活に不自由しないほど金があり
②仕事が楽しく(もしくは仕事をしなくていいくらい金があり)
③家族・友人に恵まれ
④健康であること この4点あたりに収斂しそうな感じだ。
田舎のマイルドヤンキーのコピペ(大工でそこそこの年収で、嫁と子供と暮らし、週末はアルファードでBBQ)そのままの世界観だが、
確かにある程度そうなんだろうなと感じる。
つまり、生活が脅かされることもなく、身の回りの人に恵まれ、子孫が残せている状態だな。生物としてのクリア条件を満たしている。
では、上記の「幸せの定義」を満たした人は、次にどこに行けば良いのだろうか。
正直、1~4を満たすのは、この資本主義社会に選ばれた人にとってはそこまで難しくない。(医師免許なんて一番わかり易い例だ)
しかし、医師免許を取ったあと何をすればいいかって、みんなわかってないんじゃないか?
知ったような本やYouTubeやらを見ると
・自分のやるべきことをやり切ること
・自分にしかできないことを追い求めること
とか、あまりにもふわっとしすぎている。
例え明日地球が滅ぶとしたら、俺はリンゴの木は植えないだろう。普通に寿司とか食いたいし。
頑張ってお金を溜めて、なんとかボストロールを倒したらいきなり次のボスがゾーマだったくらいの理不尽さだ。
(俺は医師じゃないけど)医師のうつ病率が高い要因は、激務とかよりもここなんじゃないかと思っている。
・・・
例えばハンター試験を突破した後に与えられる内容は、
地位と、名誉と、10億円程度の金(になるハンターライセンスだ)
ハンターたちは(売れば人生一抜けピできるライセンスはもちろん売らずに)
自分のやりたいことを追い求め続けるわけだが、ふう。
皆さんその過程で死にそうになったり実際に死んだりしているわけで、
そこまで頑張りたくないけど、でもそれなりの幸福感はほしい、
そういう人はどうすればいいんですかね?
一生前座のゲームをクリアせずに、お釈迦様の手のひらのうえで踊っていたほうが幸せだったとしたら、気づいてしまったら降りられないゲームだとしたら、なかなかきついものがあるし、
生物にはホメオスタシスという、体内のいろんな分泌物を一定に保つ仕組みがあるが、これが幸福感にも適用されるとしたら、
結局、若いうちの幸せは、老後のそれの前借りに過ぎないのかもしれない。