北条鉄道 法華口駅を語る!
見どころ①「登録有形文化財の駅舎パン工房」
法華口駅は、大正4年開業当時の駅舎が今も使われており、国登録有形文化財にも指定されました。
そんなレトロな駅舎の中に、なんとパン工房があるのです!
(⬇左右スライド複数画像あります)
そしてさらに、このパン工房でレンタサイクルの受付も行っています。
(電動自転車を借りてサイクリングに出たので、その様子をまた別記事に公開します)
腹ごしらえでパンを頬張るもよし、列車の待ち時間にゆっくりするのもよし、買ってから乗るのもよしで、非常に便利な駅ナカパン工房。
ハンバーグのサンドを食べたのですが、パンはもちろん肉もしっかり美味しくて味も◎。いいところです。
見どころ②「駅前の三重塔」
↑これだけ見るとほんとお寺みたいですが…違います。駅です。
法華口の駅名の由来になっている「法華山 一乗寺」が、5kmほど離れたところにあります。
その三重塔を7メートルほどの模型にしたものを、駅前に寄贈・建立されました。
徒歩で三重塔を見に行くにはちょっと遠いので、こうして駅前で参拝気分を味わせてくれるのはありがたいですね。
見どころ③「世代を越えた3種類の駅名標」
同じ駅に3つの異なるデザインの駅名標があるって、なかなかめずらしいですよね。
平仮名表記の見るからに古そうなものは、おそらく大正時代の開業当時のもの。
よく見ると右書きだったのを消した跡がうっすら見えます。
次に、国鉄北条線から北条鉄道に代わってからのもの。
そして、行き違い設備完成のホーム新設時の最新のもの。矢印による方面案内が特徴です。
大正から令和までの移り変わりを、3種類の駅名標から読み取れることができるのですね。
見どころ④「ICカードを使った初の行き違いシステム」
法華口駅は最近ホームが増設されて行き違い可能な駅になったんですが、ここに「票券指令閉塞」という日本初の行き違いシステムが導入されました。
簡単に説明すると…
2本の線路の間に、駐車場の「お支払いは、300、円です」の料金ゲートみたいなのがあります。
そこに車と同じように、運転手が窓から手を出して、ICカードをピッとします(※直接手渡ししたりもするそうです)。
そうすることで通行許可証代わりになり、その先の進路が開通する、という仕組みです。
これだけ聞くとどこにでもありそうな気もしますが…実は鉄道事業では始めてのことなのです。
実は列車同士の行き違いというのは思ってるより大変なことです。
信号機だったり係員を配置したりする必要があり、それなりにコストもかかります。
正面衝突を避けるために、過去にはでっかい輪っかのついた専用の札を受け取らないと通行することができない、といったものもありました。
それを効率化かつ安価にできるようにしたのが、ICカードを使った行き違い方式というわけです。
前例のないことであり、これからの地方ローカル線にとって先駆けて可能性を示してくれるものとなることでしょう。(なってほしい)
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