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大怪獣ララたん
国家安全航空局所属の航空パトロール中、
日本海沖から100キロ離れた場所で
謎の物体が発見された!
それは、水面にぽっかりと浮かんでいた
水中より浮かび上がってきたのだろうか?
とても巨大な丸い物体であった。
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航空隊員は、直ちに官邸に報告し、
その動向を注視した。
山のように動かない謎の物体
ただ、これが、山ではないことは、
上空からの目視により明らかであった。
半日も経った頃だろうか、
まるでサナギから孵化するように
大きな山は動きだした。
謎の物体は、巨大な生物だった。
恐ろしい顔が、そこに現れた!
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大怪獣『ララたん』だ‼️
官邸は、直ちに自衛軍に
緊急スクランブルをかけた。
自衛隊大和基地から、
多数の戦闘機が飛びたった。
到着した戦闘機の爆音を耳にした怪獣ララは、音の方に目をやった。
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この大怪獣が我々に危害を加える悪い怪獣だとは限らない。
だが、これほど大きな生物が、もし陸上に上がって来たら、大きな被害が出てしまうだろう。
自衛隊の戦闘機は、編隊を組みながら観察した。
そして、ついに威嚇射撃をしたのだった。
怪獣ララたんは、驚いた!
そして、大きな雄叫びをあげた。
ものすごい声が、
空気を切り裂くように響き渡った。
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大怪獣ララたんは、威嚇射撃に対して
反撃をしてこない。
静かにたたずむばかりだ。
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戦闘機のパイロットは、
その事を官邸に報告した。
攻撃は一旦、中止となった。
大怪獣ララたんが発見されてから
2時間が経とうとしていた。
ハエのように飛び回る戦闘機に対して、
何も動こうとはしなかった大怪獣ララたんであったが、突如!動き出した。
大怪獣ララたんは、ララたんの住処である海中に向かってまた潜り始めたのだった。
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謎の大怪獣ララたんは、海中へと姿を消した。
地球には、まだ知られていない事が
たくさん存在する。
それらを全てを
人間は自分の都合で排除してはならない。
心優しい巨体生物もいるかもしれない。
難しいかもしれないが、
共存の道を模索していくべきでは
ないだろうか。
きっと、心優しい『大怪獣ララたん』
のために。
おしまい