【落語】「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」に行ってきました!
くしゃみ講釈
はてなの茶碗
時期が時期だけにくしゃみを扱う話は難しいかと思ったが、それすら笑いに変えてしまうのはさすがと言わざるを得ない。登場シーンは白衣にマスク姿と世情を反映させるのも憎い。
話自体は馴染みのあるネタの為、ストーリーとは別の所に集中して楽しむことができた。オチが分かっていても楽しめるのが落語の醍醐味。噺家によって話方や展開の仕方、果てはオチまで違う事すらあるのだ。
と言いつつ一番楽しみにしているのは、ネタに入る前のマクラだったりする。マクラにもお決まりのものもあるが、大抵はその日その時によって全く違う話になる。
いわゆる小噺なんかもここで登場する。この小噺が実に好みに合う。星新一のショートショートと通じる所があるのだろう。短い話の中にも驚きだったり皮肉だったり、きちんとオチがある。集中力も必要としないコンパクトな笑い。これなら日常生活においても使えそうだ。話の掴みになったりするかもしれない。
以前通っていた落語教室でも小噺のネタ帳をもらった記憶がある。
…もう2年も前の話になるか。懐かしい。
今回は芸歴50周年記念の20日連続の独演会だという。独演会というものに足を運んだのも、国立劇場で観劇したのも、実は私にとっては初めてだ。こういう時期でありながらの決行は、賛否両論。意見は割れそうだ。
だが、芸歴50周年記念であるこれができないというのはあまりに酷だろう。
一鑑賞者として言わせて貰えば、開催してもらいとてもありがたかった。
2時間ちょっとという時間で何度も笑わせてもらった。ちょうど仕事で疲れていた私にとって、大いに癒しになったと思う。心なしか少し元気も出たようだ。来月からまた新しい月が始まる。相変わらず仕事は山積みだ。
来月が終われば、新しい職場で半年経過した事になる。長かった。
そして同時に社会人生活6年目も終わりを迎える事になる。
まだ6年である。
…50周年記念か。
先は長い。
この先どこでどういう風に生きていくのか。どういう選択をすることになるのか。全くわからない。
ただ、どういう道を歩んでいくことになっても、そんなに心配する事はない。
オチは分かっている。
そうであっても楽しめる。
大事なのは、どういう展開にしていくのか、噺家に掛かっている。
きっと面白いものになるさ。
【おまけ】
今日の独演会で聞いた小咄です。
なぞなぞ
木の右に赤の漢字はなんだ?
りんご
木の右に紫の漢字はなんだ?
ブドウ
木の右に黄色の黄の漢字はなんだ?
分かったミカン。残念、正解は横
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