お酒と食事と家具の話
フランス料理は「鼻」で、日本料理は「目」で、中国料理は「舌」で食べると言われていますが、家具の場合、日本の木製家具、特に針葉樹でつくられた椅子はこの全てに当てはまっているのではないでしょうか?
目で見てのデザインは欧米の家具にもひけを取りません。
舌なめずりして味を楽しむ人はあまりいないと思いますが、手で触った感触は木によって違いますよね。桐や杉などは触ると温かみを感じます。
また、日本人は匂いや香りに敏感と言われています。木の香りを嗅ぎ分けて楽しむ「香道」は昔の公家のたしなみでした。もともとは、中国より伝来したもののようですが、日本で独自に発展していきます。
ヒノキ風呂も日本人は大好きです。ヒノキに含まれるフィトンチッドと呼ばれる天然成分が、人の気分を落ち着かせるそうです。
それと、おいしい料理にはおいしいお酒ですね。
お酒には大きくわけると醸造酒と蒸留酒の2種類あります。
ワインと日本酒は醸造酒ですが、その楽しみ方は少し違います。
ワインは飲んだあとの「余韻」を楽しみ、日本酒はその「キレ」を楽しむのだそうです。(ワインでも端麗な白ワインのようにキレがいいものや、日本酒でも余韻を楽しむものもありますが。。)
こじつけかもしれませんが家具も似てませんか?
今ではそうでもなくなりましたが、昔の欧米の家具はデコラティブのものが多かったですよね。それに比べて日本の家具はすっきりとしています。
どちらがいいというわけではありません。その時の料理や気分によって選べばいいと思います。
写真は、当店の近くの日本酒バーの2月4日のものです。立春の日ですね。日本酒業界で始まった「立春朝搾り」というイベントで、全国各地の蔵元がこの日に一番おいしくなるように日本酒をつくってみんなで祝おうというものです。ワインでいうボジョレーヌーボーみないなものでしょうか?
当店でも、日本各地の工房の良質な木材をつかった家具を販売させていただいています。
「キレ」のある家具たちを是非ご覧ください。
ご来店のお客様には、木製オリジナルトレーさしあげます。
キ、サクラ、クリの3種類からお選びいただけます。