日本の色のステンドグラス
≪日本人の色彩感覚≫
現代の日本のインテリア文化は、西洋から伝わってきたものをベースにしていますが、日本では、なかなか浸透していないものの一つがステンドグラスです。
もともとヨーロッパの教会で多く使われてきたものなので、宗教的な背景の違いが大きいのでしょうが、もう一つの理由として、日本との色彩感覚の違いが大きいように思います。
欧米やアフリカ、中南米の人たちの色使いは、日本人の感覚にはないようなものを感じます。韓国の人たちもそうです。日本の焼き物の中では、有田焼や伊万里焼などは独特の色使いをしていますが、もともとは豊臣秀吉が、朝鮮から陶工の人々を呼び寄せたのが始まりです。
でも、日本では日本独自の色使いの素晴らしさがあります。というか、日本人の色に対する感覚は、海外の人たちにはまねできないと思っています。
例えば「赤」ひとつとっても何十種類もの色があります。紅色、緋色、茜色、唐辛子色などなど。。。
「四季」があるから、季節によっていろんな色を体験できることが、理由の一つなのですね。
日本では、まだまだステンドグラスは発展途上ですが、これからは欧米にない日本独自のステンドグラスが生まれてくると確信しています。
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≪ステンドグラスは全て一点ものです≫
大変お世話になった方が静岡でステンドグラス工房を営んでおり、今年の初めに、久しぶりにお会いしてきました🌈⛪️
最近は、既成のものが多くなり、特注でステンドグラスを作る人がだいぶ減ったと話していました。
本来、ステンドグラスは大量生産されるものではなく、一つ一つ発注者の意向を受けてデザインしてつくるものです。
そこが、大量生産を前提とした家具とは違うところです。
また、ステンドグラスで一番のポイントは、そのデザインにあったガラスを選ぶ作業です。
焼き加減で色合いや模様は変わり、家具を作る際の「木取り」にも通じるものがあります。
日本古来の色にも近いガラスもあるので、木目とうまく合わせれば、日本の住宅にもあう作品ができると思います。
🌈フォレストヴォイスでは、この工房のステンドグラスも扱っています。
ご興味ある方はご連絡ください。