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よき工藝は無名である!

柳宗悦のこと④ 著作「工藝の道」でこんなことを言っています。

「よき作を集めるならば、そのほとんどすべてに作者の名がみえないではないか。いつも自我への固執が消されているのではないか。あの名品を誰が作ったのであろうか。その地方のその時代の誰でもが作り得たのである。そこには大勢が活きて個人は匿れた。どこに個性を言い張る者があったであろうか。工藝は無銘に活きる。よき作を見られよ。そこには特殊な性格の特殊な表示はない。威力の強制もなく、圧倒もなく、挑戦もない。どこに個人の変態な奇癖があり得よう。すべての我執はここに放棄せられ、すべての主張は沈黙せられ、ただ言葉なき器のみが残る。 ~中略~

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そこにはしばしば鮮やかな地方性や国民性が見える。だがそれらは廻る自然や流れる血液によって定められる。彼ら自からの力で左右したものではない。そこには黙せる必然のみあって、言葉多き主張はない。」

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フォレストヴォイスでは、日本各地の無銘の工人によってつくられた良質な家具を扱っています。
実物を是非ご覧になってください。

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