断捨離と、フリマアプリと、見えない先の環境と。
1.春の断捨離まつり
学生生活最後の休みを迎え、新生活に向けて少しでも身軽にするため、断捨離を始めました。
自分でいうのもなんですが、物持ちは良い方で、状態もいいものも多かったので、卒論で忙しくしていてアルバイトできなかった時期を少しでも補えれば、という気持ちでフリマアプリを始めました。
もともと数年前に登録はしていて、買う側から始まり、少しモノを売ったこともあったのですが、少し移動が不便な場所に住んでいることもあって、
発送が面倒でしばらく出品はしていませんでした。
しかし、卒論が終わり、以前と比べると時間の自由がきくようになったり、車を使う機会も増えたことで本腰を入れて始めるようになりました。
最初は、ただただ捨てるのではなく、ほしいと思う人の手にわたるというのは心苦しさもなく、楽しく続けていたのですが・・・
いろんなものを出品するにつれて、少しずつ違和感も芽生え始めました。
捨てるよりも環境にいい選択をしているつもりだったけれど、本当にそうだろうか?
2.ひとつの商品への厳重な梱包
ネットでお買い物をすると、過剰な梱包に苦笑いすることもよくありますが、フリマアプリも例外ではありません。
例えば本が売れたとします。
その際の梱包はおおよその場合、ビニール袋に包んで、さらに封筒に入れてラベルを貼る(発送方法によっては手書きかも)、というものです。
大体の商品は、ビニール袋や緩衝材(俗にいうプチプチなど)に包んで、箱もしくは封筒に入れて発送されています。
こういった梱包が最低限必要と考えられているのは、フリマアプリは個人間の取引であり、評価が重要になってくるから。
梱包を少し簡素にすると評価に直結しやすく、買い手が付きにくくなる可能性があるのです。
私の場合は、
・封筒⇒家で買って余っていた封筒(意外と必要になった時に毎度買い足してしまったりしていて家にたくさんありました。)
・ビニール袋・プチプチ⇒梱包用の不要になったものを知人から譲ってもらう
・ダンボール⇒買い物の際にビニール袋をもらわず、無料で積まれているダンボールで持ち帰るので(基本的には資源に出しています。)、切り貼りして箱を作ったりして再利用
といった形で、わざわざ買うことはほとんどしていないのですが、実際は100円ショップなどに行くと、梱包資材が並んでいる棚などがあって、フリマアプリ用に作られたのだな、とわかります。
そうした風景を見て思ったんです。
ひとつの商品に対して出るごみが多すぎないか?そして、ごみになるものが売られているっていかがなものだろうか?
私は、本や服など、捨ててしまうくらいなら売ったほうがお金にもなるし環境にも良いだろうと思っていたのですが、売る方がむしろごみを増やしているように感じ始めました。
3.最適な断捨離って?
ここで考えるのが、近場のリサイクルショップで買い取ってもらう方法。
梱包資材はいりませんし、必要な人が買ってくれる可能性もあります。
自宅に処分待ちのスペースを作る必要もありません。
(フリマアプリを始めてから、不要だけど売れるのを待っているモノたちのスペースが広がりつつあります…)
圧倒的に良い選択のような気もするのですが、なにせ買取価格が安い。
考えてみればそうですよね、お店側も買い手がつくかわからない商品を買うわけですからリスクは抑えたいだろうと思います。
少なくとも自分が一度は気に入って購入したものにつく値段があまりに低いと、少しがっかりしてしまうので、フリマアプリを結局のところ使い続けています。
4.モノに依存し、ステータスを得る時代からの脱却
いまだ断捨離・ミニマリストのブームは蔭りを見せませんが、その裏で、私たちがどのような環境へのアクションを選択できるか。
それだけでなく、いかにモノによるステータスを多くの人が気にしているのかというのは議論の価値があると思っています。
私自身も、いいモノを持つことで安心感を得ることがありましたし、モノが多い方が何かあった時に困らないんじゃないか、と思うことがありました。
(大学生生活では何度か生活費にも困ることがあったので、そういう時はなおさらモノが手放せないことも…)
しかし、留学していた時は、消耗品をいくつかダンボールで送りましたが、基本はスーツケース一つ。(いや、20Lのリュックも背負ってたかも。)
とにかく部屋は簡素でモノがほとんどない生活でした。(↓留学中に住んでいたお部屋。モノが本当にこれだけしかなかった。)
それがいかに身軽だったか!
確かに、日本の自室のあそこにあるアレ、今ほしいのに~ということはあっても、ないから生活できない、なんてことはなく。
この経験が一番自分の中でモノへの執着を薄めてくれたような気がします。
そもそも多くのモノを持ちすぎるから、“断捨離”しなくてはならなくなるのであって、
身軽に生きられるようになれば別のコトに価値を見出せるはずなんです。
そう思い、これからは自分の買うモノについてはしっかり考えようと思いました。
私の2020年度の目標のひとつに「審美眼を養う」があります。
長く使い続けられるもの、心から愛せるもの、そして自分の購買が誰かを応援することにつながる。
そんなお買い物をしたいな、と思います。
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