【ソムリエの本音】スーパーやコンビニで、買うべきワイン、 買わないほうがいいワイン
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
スーパー、コンビニ、ワインショップ、デパート、ネットと、ワインを扱う店はいろいろありますが、あなたはどこでワインを購入しますか?
目的は、自分が家飲みするため、贈り物をするため、知人への手土産のため、バーベキューやお花見などの外飲みのためとさまざまですが、気鋭のワインコンサルタントとして、今、業界内外で注目を浴びている竹内香奈子さんによると、それぞれの用途に合った購入場所があるそうなんです。
竹内さんは、著書『男のためのハズさないワイン術』の中で、スーパー、コンビニ、ワインショップ、デパート、ネットという購入場所別でのチェックポイントを解説しています。
「スーパー」で買うべきワイン、買わないほうがいいワイン
身近にあるスーパーは、気軽にワインを購入できる場所ですよね。それに、夕食のメニューを考えながら、ワインをチョイスする人も多いかもしれません。最近、スーパーでのワインの品揃えが豊富になってきて、ズラリと並ぶたくさんのワインからどれを選んでいいのか悩むぐらいです。
いったいどんなワインを選んだらいいのでしょうか?
スーパーで選ぶべきワインについて、竹内さんは著書の中で次のように答えています。
オススメは、700円〜1500円ぐらいのデイリーワインです。
それは、スーパーに置かれている日常的な商品と同じような価値観で買えるように1000円台のワインに力を入れているからです。
つまり、安くておいしいワインが充実しているので、家飲み用に向いているのです。友人の家に遊びに行くときのちょっとした手土産にも活用できます。
――『男のためのハズさないワイン術』より
また、スーパーで売られているワインであまり手を出さないほうがいいワインとして、「高級ワイン」を挙げています。その理由は次の通りです。
スーパーで高級ワインを買う人はあまりいないので、高級ワインはなかなか売れません。ということは、長く置きっぱなしにされていることになりますよね。
ワインは保存状態が良くないと劣化してしまいます。ワインセラーで管理されているなら問題はありませんが、セラーがあるスーパーはあまりありませんので、スーパーで高級ワインを買うのは避けましょう。
――『男のためのハズさないワイン術』より
「スーパー」で買うときのチェックポイント
では、スーパーでワインを買う際、具体的にはどのようなワインがいいのでしょうか?
スーパーでチェックするポイントとして、竹内さんは次のように解説しています。
ワインの裏ラベルを見てみましょう。
表ラベルは、それぞれ造られた国の言語で書かれているので、なかなか読めないし理解するのが難しいですよね。
でも、スーパーに売っているワインのほとんどが裏ラベルに日本語で説明が書いてあります。ワイン名、ブドウ品種、味のタイプ、コメント、合わせる料理までわかりやすく書いてあるので、それを読めば、自分の飲みたいワインを見つけることができるのです。
また、棚にはオススメのワインのコメントやスタッフが試飲した際のコメントが書いてあったりします。
ボトルの首にはコンテストで受賞したことを示すメダルがかかっていることもあります。チェックするといいですよ。
――『男のためのハズさないワイン術』より
「コンビニ」で買うときのチェックポイント
24時間営業のコンビニは、いつでも買いに行けるので、とても便利です。夜にワインが飲みたくなったときや急に友達が来たときに気軽に買いに行けますよね。それに、コンビニならではですが、すぐに食べることができる手軽なおつまみが豊富なのも魅力です。
コンビニでワインを買う際、具体的にはどのようなワインがいいのでしょうか?
コンビニでは、1000円以下のワインを選びましょう。
手軽に飲める低価格帯のワインに力を入れており、売れ行きがいいのも1000円以下のワインです。
ですから、その分回転率がいいのです。熟成タイプのワインは、コンビニには置いていないので、回転率のいいワインのほうがおいしく飲めるのです。
飲みきりサイズの小容量ワインは、ひとり飲みに向いています。
また、白ワインやスパークリングワインは冷蔵してあるので冷やす手間が省け、バーベキューやお花見などの外飲みにも活用できます。
そして、スーパーに売っているワインと同様、裏ラベルを見ること。ほとんどが裏ラベルに日本語でワインの説明が書いてあります。
――『男のためのハズさないワイン術』より
「ワインショップ」で買うときのチェックするポイント
友人の家にワインを持っていくときなどに心強い味方となってくれるのが、ワインショップですよね。ワイン専門店には詳しいスタッフがいるので、ワインについての知識をいろいろと教えてくれたりします。ワイン選びのお手伝いや相談にも乗ってくれますし、ほしい銘柄がない場合は、取り寄せてくれたりするのも魅力ですよね。
また、多くのショップでは、ソムリエナイフやワイングラス、保存器具などワイングッズが充実しているので、一緒に購入できるし、宅配もしてくれるので、荷物にならず大量買いも可能です。
そんなワインショップでワインを買う際、どんな点をチェックしたほうがいいのでしょうか?
ワインショップでのポイントは、POPを見ることです。
POPには、ワイン名、ブドウ品種、生産国、スタッフが試飲した手書きのコメントなどが書かれています。
ブドウ品種や国別に棚に並べてあるところも多いので、どのように並べられているのかチェックしましょう。
スタッフのオススメコーナーには、掘り出し物が見つかるかもしれませんね。
――『男のためのハズさないワイン術』より
また、ワインショップならではの特長として、竹内さんは「探しているワインがあるなら、必ずワインショップがいい」といいます。
ワインショップでは、なかなか手に入らない珍しいワインを買うことができますし、探しているワインがあれば相談に乗ってくれます。
料理名を伝えると、それに合わせたワインを教えてくれるので、家飲み用やホームパーティ用、レストランへの持ち込みにも向いています。
高額ワインはワインセラーで管理をしているので品質が良く、ちょっと高いワインを購入するなら、ワインショップが最適です。
――『男のためのハズさないワイン術』より
「デパート」で買うときのチェックポイント
デパートではワインショップ同様、専門のスタッフがいるので、ワイン選びの相談に乗ってくれますよね。さらに、試飲できるワインもあるので、味を確認して買うことができたりします。ワインに合わせてデパ地下のお惣菜も一緒に買えるのも魅力です。
すでにご存じの方も多いかもしれませんが、デパートならではのメリットがあるようです。
デパートのワインは、箱つきのワインが豊富なので、贈り物に最適です。デパート限定のワインもありますので、限定品が好きな方にオススメです。
また、ワインセラーで保管されているワインもありますので、安心して高額ワインが購入できます。
――『男のためのハズさないワイン術』より
高額ワインを買うなら、デパートが確実のようです。
では、「デパート」でワインを買うとき、どんな点をチェックしたらいいのでしょうか?
ワインショップと同じく、POPをチェックすることが重要です。
コンテストに入賞したワインを集めたコーナーや人気ベスト10がまとめて置いてあるコーナーもありますので、チェックしてみると、いいワインに出会えるかもしれません。
――『男のためのハズさないワイン術』より
「ネット」で買うときのチェックポイント
今やネットで買い物する人は増えていて、プレゼントワインをネットで探す人も少なくないようです。
しかし、竹内さんは、実店舗があり定評のある店のネットサイト以外での購入には、注意が必要だといいます。
世の中にはフェイクのワインが出回っており、どんな保管状態だったのかがわかりません。特に、オークションで買うのは危険です。
プレゼントワインなのですから、名のあるところや信頼できるソムリエがいる店で購入したほうがいいでしょう。
1500円以内ぐらいでデイリーワインを買うなら、ネット購入はオススメです。配達してくれるので、重いワインを持ち運びしなくて済みますし、大量買いには向いています。
ただ、状態が心配な場合もありますから、信用できるサイト以外は低価格帯ものにしておきましょう。
――『男のためのハズさないワイン術』より
今回ご紹介したチェックポイントを参考に、ワインを購入するとき、それぞれの目的に合わせて購入場所を使い分けてみてくださいね。
竹内さんの著書『男のためのハズさないワイン術』の巻末ページには、竹内さんが厳選した1000円以下の高コスパワインリスト(PDF)を無料ダウンロードできるURLも載っています。興味のある方はチェックしてみてください。
【主要目次】
第1章 今さら聞けない、ワインの超基礎知識
第2章 接待や商談がうまくいくワイン術――ビジネス篇
第3章 女性に「センスいいね」と言われるワイン術――デート篇
第4章 リラックスして楽しめ、予習にもなるワイン術――家飲み篇
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