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【フォレスト出版チャンネル#88】脳科学|「メタ無意識」が人生を決める

このnoteは2021年3月17日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

「メタ無意識」はあなたの器

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリテーを務める今井佐和です。今回は「メタ無意識が人生を決める」をテーマにお送りいたします。今回のゲストは、フォレスト出版編集部の寺崎さんです。よろしくお願いいたします。

寺崎:よろしくお願いします。

今井:早速なんですけれども、そもそも「メタ無意識」って初耳なんですけど、「メタ無意識」って何ですか?

寺崎:「メタ無意識」っていうのは、梯谷幸司さんが書いている『なぜかうまくいく人のすごい無意識』っていう本があるんですけど、この本で紹介されているんですが、元々意識って、顕在意識と潜在意識ってあるじゃないですか。これに、さらにメタ、もっと上位の無意識っていうのがあるのではなかろうかっていうことで、研究されているのが梯谷さんなんですよ。

今井:そうすると、上の方に顕在意識があって、その下に潜在意識があって、そのさらに潜在意識の器みたいになっているのが、「メタ無認識」っていう感じですかね?

寺崎:まさにそうなんですよ。「メタ無意識」というのは潜在意識を入れる器で、例えば普通のコップに水を入れたのと、ミッキーマウスの形をしたコップに水を入れると。

今井:ミッキーマウスのコップ(笑)。

寺崎:例えばあったとしてね。同じなんですよ、中身は水、コーラでもいいですよ。中身は同じなんですよ。だけど、見え方が違う。これが「メタ無意識」だって言うんですよ。

今井:確かに。水はいろんな形に変わるというか、器の形になるから、ミッキーマウスの器に入れたら、ミッキーマウスの形になりますよね。

寺崎:そうなんですよ。で、中に入ってるのが潜在意識。この「メタ無意識」こそが現実を作り出す思考の前提となる、その人のベースになる。

今井:めっちゃ大切ですね。今まで私、潜在意識が大事なんだと思っていたんですけど、さらにその上をいくって感じなんですね?

寺崎:そうなんですよ。たとえ話みたいのが入ってて、A君とB君という人がいました。同じ中学、高校、大学に入って、同じ商社に入りました、と。

今井:仲良しですね。

寺崎:で、A君は活躍しているんだけど、B君は途中で鬱になって会社を辞めてしまいました。

今井:えええ・・・。

寺崎:で、この2人は一体どこで何が違ったんでしょうか?っていうことで、A君は高校を選んだ理由を聞いたら、「僕は将来こういう仕事がしたくて、そのためにこういう企業に入りたくて、この大学に行った方が有利だと思って、この高校に入った」と答えたんだけど、B君は「お母さんがこの高校に行きなって言ったから、学校の先生もここが君に合うよと教えてくれた」と答えたと。こういう違いがあって、A君は内的基準で考えていて、B君は外的基準で考えていたと。この内的基準で考えるか、外的基準で考えるかっていうのが「メタ無意識」なんですよ。

今井:それが「メタ無意識」なんですね。

貧富の差は「言葉のスキルの差」から生まれる

寺崎:この「メタ無意識」のパターンていうのがあって、本の中では全部で14パターンあるんですけど、まずは自分の無意識の癖を知る。で、その無意識のパターンをいい方に変えていくことをするんです。その14ある「メタ無意識」のパターンうちに悲観基準、楽観基準というのがあるんですけど、要は悲観的、楽観的という意味の悲観、楽観ですね。この違いでお金持ちになれるかどうかというところがあるらしくて。

今井:やっぱり悲観的だと貧乏で、楽観的だとお金持ちみたいな感じなんですか?

寺崎:ざっくり言うとそうなんですけど(笑)。実際、経済恐慌が起きるとミリオネアが増えると言われていて、本当にそうらしいんですよ。

今井:減りそうな感じですが、増えるんですね。

寺崎:そう。所得番付とかで発生数を見ると、過去にオイルショックとか世界大恐慌とか、そういったことが起きた年ほど、億万長者が多く誕生しているらしいです。

今井:知らなかったです。

寺崎:その人たちはどう考えるかと言うと、普通は「景気が悪くなるぞ」って悲観的になるじゃないですか。そうじゃなくて、チャンスだと。「損する人がいれば得する人もいるはずだから、千載一遇のチャンスだ。何をすればいいんだろう」って考えるのが楽観基準の人なんですって。

今井:なるほど。そうすると今はニュースを見ていると悲観的になる人が多いかなっていう印象なんですけど、そういった周りの空気とか、世界観とかに流されずに、これはチャンスだと思うのが、楽観的っていう感じなんですかね?

寺崎:そう。だから我々でも、自分が働いている業界とか身の回りを見る時に、待てよと。そもそもどういう前提で俺は世の中を中見ているのか、どこに焦点を当てているのかということを一旦俯瞰して、意識的に「メタ無意識」を変えていくことで、成果が変わってくるということなんですよね。

今井:なるほど。ただ流されて悲観的になるだけではミリオネアにはなれないということなんですね。ちなみに具体的にはどんなことをするとミリオネア脳というか、お金持ちの人たちの「メタ無意識」に近づいていくことができますか?

寺崎:この本の中では色々なやり方が書かれているんですけど、この話をする前にこの言葉をお伝えした方がいいかもしれない。デヴィッド・R・ホーキンズ博士っていう有名な方がいるんですけど。

今井:『パワーか、フォースか』という本を書かれている方ですね。

寺崎:そう。あの方が、すごくおもしろい言葉を残しているんですよ。

今井:なんですか?

寺崎:「貧富の差は経済的な状況の差から生まれるものではなく、言葉のスキルの差から生まれるものである」。

今井:ええ!! 経済的な状況の差が貧富の差だと思うんですけど、そうじゃなくて言葉のスキルの差??

寺崎:そうなんですよ。多分僕の解釈だと言葉のスキルって、要するにこうやって考えたりすることだと思うんですよね。それがまさに「メタ無意識」を自分で考えて変えていくということだと思うんですけど。

今井:つまりは梯谷先生流に言うと「貧富の差はメタ無意識の差によるものである」ということですね?

寺崎:まさに!そうなんです。好ましくない記憶とか恐れというのは、脳がそれを現実化させてしまうと。

今井:怖いですね。

「避けたいもの」を明確にしてネガティブを利用する

寺崎:実際、普通の人はそれに囚われちゃって、どんどんどんどん現実が悪化していく。ちょっと難しいかもしれないけど脳の概念というのは、対比で考えるらしいんですよ。生と死。安全と危険とかね。

今井:白があるから黒が見えるみたいな。

寺崎:うん。お金持ちになる人っていうのは、苦痛の記憶にどう対応していくかというと、やらないことリスト作っていくらしいです。

今井:やらないことリスト?

寺崎:うん。自分はこれを避けたい、これはしないっていう自分ルールを作っていく。そうすることによって、避けたいものがあるから、逆に今度は欲しいものがはっきりする。

今井:なるほど。脳が逆向きに動く仕組みを使うっていう感じなんですか?

寺崎:そうなんです。脳ってどんどんネガティブに考えちゃうから、それを利用して、欲しい物はっきりさせるためにやらないもの、避けたいものリストをつくる。

今井:なるほど。世間一般的ではやることリストや、欲しいものリストとかグイグイみたいなイメージだったんですけど、やることリストを作るとやらないことが対比で浮き出てしまうから、やらないことリストを作ることによって前進していくっていう感じなんですかね?

寺崎:そうなんです。梯谷さんははっきり言っています、「願望は役に立ちません」と。

今井:役に立たないんですか!?衝撃的なことをおっしゃいますね。

寺崎:むしろ、避けたいこと、やらないことを明確にして、ネガティブなものを利用しようと言っているんですよ。

今井:えーーー。これはちょっとした希望でもありますよね。やりたくない事の方が、私はバーッて浮かびますもん。満員電車乗りたくないなとか。

寺崎:ですよね。この『なぜかうまくいく人のすごい無意識』っていう本にはこういう面白い話がたくさん出てきます。

「年収は〇〇〇〇万円以上はいらない」と唱えろ

寺崎:ところで、佐和さんは自分の年収っていくらぐらい欲しいですか?いきなり生々しい質問で、あれなんですけど(笑)。

今井:そうですね。たんまりあればあるほどいいですね。お金の札束の海で泳ぎたいですよね。

寺崎:そうですよね。自分も同じよう思っていたんですけど、それではお金が一生集まらないらしいんですよ。

今井:え!どういう事ですか?

寺崎:著者の梯谷さんが、極貧状態から5年で個人年収が1億円を突破した人にインタビューした時にこんなやり取りがあったそうなんです。その人が「梯谷さん、あなたは年収いくら以上はいらないと決めてる?」って。

今井:いくら以上はいらない?

寺崎:そう。「いや、そんなの決めてないですよ。あればあるほどいいじゃないですか。」と。「あー梯谷さん、それじゃ大きく稼げないね。」「ええ!どういうことですか?」って。そうするとその人は「昔、お金がない時は普通にいくらくらい欲しいって漠然とあったよ」と。「でもそれがおかしいんじゃないかなと気づいたんだ」と。で、この人がやっていたことっていうのが、まず「年収500万円以上はいらない」と呟き始めたんですよ。で、だいたい400万円ぐらいまでいくと、今度は「1000万円以上はいらない」と呟き始める。で、それの8割ぐらいいくと今度は「3000万円以上はいらない」とつぶやき始めたんですって。こうやって「いくら以上はいらない」って呟いて、どんどん限界を広げることをやって年収1億円に至ったと。

今井:え・・・それってどういうことなんですか?

寺崎:気になりますよね。この呟きにはポイントが3つあるんですよ。まずポイント①「限界の8割をクリアしてから、さらに限界を広げていく」

今井:「限界の8割をクリアしてから」がポイントなんですね。

寺崎:そうなんですよね。これは何でかと言うと限界に近づく事っていうのは知らない世界に踏み込むのと同じで、我々は死後の世界がわからないから死ぬのが怖いですよね。だから限界に近づくことに無意識が恐怖を覚えるんですって。

今井:なるほど。

寺崎:だから個人年収1000万円が限界だと思っている時は、1000万円を超えると、その先に何が起こるか分からないと不安だから、人間は限界に近づくとブレーキをかけてしまうと。だったら限界を広げておけばいいじゃないかって言うのが、この戦略。

今井:なるほど。温泉みたいですね。いきなり水風呂入ると心臓止まりそうになるけど、ちょっとかけ湯をしてからいくと、行けちゃうみたいな。

寺崎:なるほど、なるほど。そうかも。ポイント②は「気づいたら呟いてメタ無意識を強化する」で、僕も佐和ちゃんもそうだと思うんですが、普段から人って漠然と「お金がない」とか、「納期が間に合わない」とか、何気なく呟いているんですよ。しかも恐ろしいことにこういうのを内的会話って言うのですが、内的会話を一日5万回以上気づかずに行っているそうなんです。

今井:結構行ってますね。5万回以上。

寺崎:だから、この「内的会話を目的に合う呟きに変えて、メタ無意識を強化していく」っていうのが2つ目のポイント。

今井:ちょくちょくと呟くのが大事だということなんですね?

寺崎:そうなんです。それも、いいことをね。最後のポイントは「○○以上はいらないという表現にする」。「1000万円欲しい」じゃダメなんですよ。これは「メタ無意識」で言うと、未来願望型か未来否定型かっていう問題なんですけど、「1000万円欲しい」っていうのは未来願望型、「宝くじが当たったらいいな」と同じ、受け身の願望なんです。

今井:なるほど。

寺崎:こうやって呟いていると脳は「“そうなったらいい”という受け身なんですね。じゃあそれまで昼寝してますから、本気になったら協力しますから起こしてください」と。

今井:昼寝しちゃうんですね。

寺崎:体を動かす指令を出さないんですよ。それに対して「1000万円以上いらない」と呟くと、脳は「ということは1000万円近くまでは必要なんですね」っていう前提が出てくると。この前提がメタ無意識なんですよね。だから、先ほどちょっとショッキングなことを申し上げましたけれども、梯谷さんは「脳は願望で動かない」と断言しています。ところが必然性があれば動く。

今井:なるほど。そうすると神社の絵馬とかに「年収1000万円になりますように」と書くんじゃなくて、もし書くんだったら「1000万円以上はいらない」とすればいいんですか?

寺崎:そうです(笑)。これって毎日呟いていくと脳は「ということはその近くまで必要だから、それを実現する為の情報を集めましょう。いい人脈にも当たりましょう」といったやり取りが無意識界で行われると。で、目標の8割ぐらい行ったら、スッとまた限界を広げてあげる。

今井:なるほど。

寺崎:少しづつ上げていく。つまり元の限界点を通過点にしてしまうっていうやり方なんですよ。

今井:そうすると、いきなり年収300万の人が「1000万円以上はいらない」ってやるんじゃなくて、300万くらいの人は500万くらいにセットして、「500万以上はいらない」からスタートして、だんだん上げていくっていうかたちがいいんですかね?

寺崎:そういうことです。

今井:うん、うん。では今、寺崎さんから3つのポイントを教えて頂いたんですけれども、簡単にまとめていきたいと思います。
まず、ポイント1が「限界の8割をクリアしてから、さらに限界を広げて行く」。1番始めの設定値をいきなり高いところに設定しないで、手の届きそうな範囲に設定して、〇〇以上はいらないと呟き、それをクリアしそうになったらまたあげていくっていうのが、ポイント1です。
そして、ポイント2が「目的にあったことを呟く」と。知らないうちに望まない未来とか願望とかを呟いている可能性があるから、望むこと、目的に沿ったことを呟く様に心がけるってことですね。
ポイント3は「表現の仕方」ですね。「〇〇以上はいらない」と言う。なかなかこれは慣れないとパッと出てこなかったりするかなと思うんですけど、〇〇以上はいらないという表現を使うことで、メタ無意識に働きかけるといったことがありました。
常識に反した話がたくさん飛び出てくる『なぜかうまくいく人のすごい無意識』っていう本なんですけれども、現在5万部を超えるベストセラーとのことで、気になる方は是非ご覧いただけたらと思います。本日のゲストは、フォレスト出版編集部の寺崎さんでした。寺崎さん、どうもありがとうございました。

寺崎:ありがとうございました。
(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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