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【会社経営】2期連続赤字は、どれぐらいヤバいのか?

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
 
会社経営において、期末に決算が出て一番気になるのは、この1年は黒字だったか、赤字だったか、です。ご承知のとおり、これはその後の資金繰りに大きくかかわってくるからです。
 
会社経営をしていれば、その年によっては赤字になることも致し方ない面はあるでしょう。ただ、それが2期連続続いたら、どれくらいヤバいのでしょうか?
 
自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーとして知られる三條慶八さんは、新刊『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』の中で、2期連続赤字がどれくらいヤバいのかについて詳しく解説しています。今回は、その該当箇所を全文公開します。

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赤字たれ流し会社の社長へ

 毎月50万円、100万円という赤字が出ているのに、それを平気でたれ流しにしている社長がいます。
 これはドブにお金を捨てているのと同じです。見ていて心配になりますが、そんな社長が本当に多いのです。
 見えないお金ですが、なくなっている自覚を持ってほしいものです。

少しでも資金に余裕のある社長へ

 特にコロナ融資などや預かり金や保証金などで資金的に余裕があるように見えていると、お金が回っていると社長は勘違いしてしまいます。
 少しでもお金に余裕があるなら、それを有効に使うべきです。
 新しい事業に投資をするとか、新しい人材を獲得するとか、生産性向上のためにAIを導入するとか、やるべきことはたくさんあるはずです。
 将来を見据えた取り組みをしておけば、潮目が変わったときに急に上向きに変わることもあります。
 特に、融資が通ってまとまったお金が入ったときは、なおさらです。きちんと意義のある投資をするべきです。
 それを何もせずに、今までと変わらずにダラダラと赤字を積み重ねているようでは何も起こりません。それより何より、「もったいない」のひと言です。

「何かやらなきゃ」と思っている社長へ

 こういう社長も、心の底では「何かやらなきゃいけない」と思っているはずです。問い質せば、いい返事をする人もいます。
 しかし、行動で示さなければ、まったく意味がありません。何もせずに沈没するよりは、前向きに頑張って沈没するほうがずっといいでしょう。
 当然、銀行も様子を見ています。いつまでもダラダラと赤字を続けている会社は、「もう上がり目はない」と判断されてしまいます。銀行に見放された中小企業は、羽根をもがれた鳥も同然です。資産がある会社は、赤字でも余剰資産がある間は支援します。ところが、底がついたら、態度は豹変します。
 逆に前向きなチャレンジをした失敗なら、これなら仕方がないと納得してくれるものです。困ったときに融資をお願いしても、この社長はやる気がある、成功するかもしれない、と期待してくれます。

銀行に悪い印象を与える、2つの注意事項

 銀行の印象を最悪にするのは、「債務超過」と「2期連続赤字」です。
 この2つが重なると、「融資はストップ」という状態になります。
 債務超過とは、事業者の資産の合計より負債のほうが多い状態を指します。
 基本的に銀行が最も嫌がるのは債務超過です。決算書を見て、この債務超過は回復する見込みがないと判断されると、危険信号点滅です。
 よく、融資を断られた社長が、別の銀行に頼みにいくケースがあります。
 しかし、債務超過が出ている決算書を持っていっても、新規で貸してくれることはまずありません。「メインバンクが貸さないのに、なぜウチが?」と思われるのが関の山です。
 例外として、債務超過があっても融資をしてくれることがあります。
 それは、個人的な資産が多いとか、親の資産が潤沢にあるという場合です。
 しかし、それも長く付き合いのある銀行に限られます。
 それで安心してはいけません。銀行は回収できるから「まあいいや!」と思っているだけです。まったくその社長を才覚あるとは思っておらず、いつかは破綻するだろうと冷めた目で見ています。潮時を心得ています。
 
 債務超過に加えて、2期連続、3期連続の赤字計上が発生すると、もういけません。経営者として失格、融資は完全にストップと判断されます。
 赤字は、経営者として罪深いことだと知ってください。

【著者プロフィール】
三條慶八(さんじょう・けいや)
1960年、神戸市生まれ。“会社と家族を守る"経営アドバイザー。株式会社Jライフサポート代表取締役。負債140億円を背負った会社を自らの力で再生し、完全復活させた経験に基づき、悩める中小企業経営者に真の会社経営、会社再生法を伝授している。机上の空論ではなく、自らの体験から得た実践的な手法は多くの経営者から信頼を得ており、特に対金融機関との交渉法が、多くの顧客から評価されている。「もっと早く出会いたかった」「今すぐ指導してもらいたい」などの声が全国から寄せられている。これまで1500社以上の社長を救ってきた。中小企業経営者とともに、最後まであきらめることなく懸命に闘う姿勢が共感を得ている。今の中小企業制度では、失敗すると再チャレンジできない現状がある。そんな中小企業の再チャレンジ制度を改革するのが人生のミッション。

いかがでしたか?
 
今回紹介した新刊『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』の著者・三條慶八さんは言います。
 
「失敗する社長ほど、この基本を軽視する」
 
そもそも経営の基本を知らない社長もいれば、知っているふりをしている社長、知っていても実践していない社長が失敗したり、再生できないと言います。
 
同書では、中小零細企業の社長なら絶対知っておきたい101の項目に対して、自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーとして培った経験・知識・知恵・テクニックから導き出した全ノウハウを【Q&A形式】でズバリ答えています。
 
どんなに厳しい状況でも、中小企業の経営者が生き残るために必要不可欠な「経営の極意」を厳選して詰め込んだ新刊『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』は、好評発売中です。興味のある方はチェックしてみてください。

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