安倍晋三さんが亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。
そして、明日は参議院選挙です。
なんだか・・・激動ですね。
個人的には安倍さんを殺した犯人を恨みます。なぜならば、今回の暗殺事件は安倍さんが残した数々の負の遺産をすべてチャラにして、悲劇のヒーローにしてしまう可能性があるからです。
ともあれ・・・ご冥福を祈ります。
「日本には差別がない」という大きな誤解
亡くなった安倍元首相含め、日本には二世議員、三世議員がたくさんいます。
いわゆる「世襲議員」です。
この世襲議員の存在こそが根源的な差別を生んでいるのではないかと警鐘を鳴らしている書物があります。
それが・・・苫米地英人『世襲議員という巨大な差別』です。
「社長の息子(娘)が時期社長になる」
「政治家の息子(娘)が同じ選挙区で政治家になる」
こういうことに対して、私たちのほとんどは疑問に思いません。むしろ、そういうものだろうと感じてしまいます。ところが、ここに根源的な差別が潜んでいると苫米地博士は指摘します。
でも、私たちはそこに「差別」という意識は持ちません。
そして、この感覚は明治時代以降に受け付けられたものだというのです。
いったい、どういうことでしょうか?
「差別」はつねに人為的に作られている
江戸時代より以前は、商家も武家も身内を跡取りにすることはなかった。
これは知りませんでした。
いかに現代のほうが異常なのかがわかりますね。
「世襲政治」は日本の巨大な差別だ
勢いあまって、本書の「はじめに」全文を掲載してしまいました。
明日は参院選です。
あなたの選挙区の世襲議員になんとなく投票する前にぜひこの『世襲議員という巨大な差別』を一人でも多くの人に読んでほしいと思います。
本体価格700円、本文80ページのライトな読み物なので、おすすめです。
特筆すべきは巻末に4ページにわたって掲載されている「明治から現在まで続く世襲家系図」がすごい!
三菱財閥の創業者・岩崎彌太郎、西郷隆盛、犬養毅など、錚々たる明治時代の大物から始まる世襲の系譜が家系図になっているのですが、現代の岸田文雄、安倍晋三、麻生太郎などなど、ありとあらゆる政治家の面々まで一直線でつながっているかがわかります。
いかにわれわれ一般大衆が「上級国民」に長らく支配されているのかが、見事に視覚化されています。
全選挙民、必読です!
(フォレスト出版編集部・寺崎翼)