木育サミット(後編)~いろいろな木育の形~

木育サミット(前編)から見てくださった皆さんありがとうございます!
今回はタイトルにもある通り2月9日に行われた木育サミットの午後の部のお話をしていこうと思います!

皆さんはウッドスタート宣言をご存知でしょうか?
これは、日本グッド・トイ委員会が展開している「木育」の行動プランのことです。
この活動では、「木」を真ん中に置いた子育て・子育ち環境を整備し、子どもをはじめとする全ての人たちが、木の温もりを感じながら、楽しく豊かに暮らしを送ることができるようにしていく取り組みです。

ウッドスタート宣言した自治体は2020年度までに53の市区町村、3つの県にまで広がっています。
今回は、ウッドスタート宣言をした
徳島県那賀町(2017年3月31日)※()は宣言日
徳島県三好市(2019年2月16日)
秋田県大館市(2019年9月21日)
埼玉県秩父市(2015年3月26日)

の方にお集まりいただきました。

ウッドスタート宣言後の活動についてお話しいただきましたがすべてに共通しているのは「地産地消の木製玩具を誕生祝い品として贈ること」という点です。

上記サイトにて宣言した自治体とそれぞれの自治体の誕生祝い品などが載っているので気になる方はぜひご覧ください👀


誕生祝い品のほかに取り組んでいることを登壇された4つの市町ごとに紹介します!

那賀町

県内で初のウッドスタートをした那賀町は面積の約95%が山ということもあり木頭杉の生産を中心とした林業の盛んな町です🌲
宣言後は平成29年11月に高校生も参加した木育円卓会議を行ったり、第2回徳島木育サミットwith那賀を開催しました。
そんな那賀町には木育広場が3か所もあり、2023年の春頃には那賀町おもちゃ美術館(仮称)を開館することが決まっており、3月19・20日におもちゃ学芸員養成講座を予定しています!
気になる方はぜひご応募ください😊

木育サミット当日の様子


三好市

全国木育サミットでウッドスタートした三好市は宣言後4月から木育キャラバンを開催し、1,600名近い来場があり大盛況でした!
木育キャラバン・・・移動型おもちゃ美術館のことで全国から木のおもちゃが集合します。

新型コロナウイルスの影響で木育キャラバンが開催できない時には三好市産材で作られたおもちゃ箱を市内の保育所や支援センターへ1カ月半ごとに貸出することで遊びの場の提供を途切れさせない取り組みをしていました。


大館市

大館市は地方と都市の連携による木材利用を推進しており渋谷区児童福祉施設の一部に秋田杉を供給するなど都市部への木材供給を行っています。
また都市部だけではなく市内でも2021年度には3度目となる木育キャラバンを開催するなど大館の子供は大館の木で育てようという思いで活動しています🌱


秩父市

秩父市は生涯木育をスローガンに掲げておりいつでも、どこでも、だれでも、自然な形で秩父の森林と接点を持つことができるように展開しています。
そのため子どもだけではなく秩父森づくりの会を設立し、大人の方に実際の森林での作業を体験してもらうことで大人への木育にも力を入れています。
いきなりチェーンソーを使うのではなく最初はのこぎりを使用して段階を踏んでレベルアップしていきます。
またそこで伐り出した材は福祉施設の方の力を借り薪に加工販売することで林福連携を進めています。


4つの市町の話を聞くと木の温もりと同じように温もりを感じるような考えの方たちばかりでした😊当たり前かもしれませんがただ木を使うのではなくいろいろな考えをもって木育に取り組んでいることが伝わってきて本当にこの活動がたくさんの人に伝わってほしいと思いました。

活動は今回書いたことだけではないのでぜひそれぞれのHPなどご覧いただきたいです🌲(リンクを貼っています!)

また木育インストラクターやおもちゃ美術館の学芸員など人材育成を行っている市区町村が多いので自分のお住まいの地域の木育を一度調べてみて興味のあることに参加してみるのもいいと思います!
私もおもちゃ美術館の学芸員の活動がすごく気になっているので今度講座に参加してみようかな~なんて思っています☺


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木育の形はこれだけではありません。
午後の部の後半には
㈱山長商店
神山しずくプロジェクト
(一社)モックイック
㈱フォレストバンク
とくしま木質化木造化推進協議会
の方を迎え様々な形の木育についてのお話がありました。
(それぞれのHPリンクを添付しているのでよろしければご覧ください👀)


それぞれの活動や思いを書くととんでもない文字数になるので私の感想を書かせていただきます✍


皆さんのお話を聞いて一番印象に残ったのは木は身近にあるようで身近ではないということです。
日本は森林大国と呼ばれるほど木がたくさんある国なのですが、時代の変化とともに木は触れ合ものではなく木が見るものに変わっていきました。
私の友達も以前山の方に出かけたときに「久しぶりに森を見た!」と言っていてびっくりしました・・・

そんな今は少しでも木に触れ合う環境を作ることが大切なのでないかと思います。

そんな触れ合う環境が少ない中で面白い商品を作っているなぁと思ったのが神山しずくプロジェクトのSHIZQ STOREで販売されている杉のタンブラーです。

SHIZQ STOREで販売しているタンブラー

杉の中心が赤い特徴を生かして作られた商品です。

中心が赤くなっている杉


この商品のように日常に少しでも木を取り入れたり良さを感じることは本当に大切です!

このほかにも木育×学校、食育など異分野・異業種の方に向けて木育をするなど本当にたくさんの木育の形がありました。

例えば弊社フォレストバンクは木育に7年前から取り組んでおり、それらの活動を総合してFORESK(フォレスク)という名前で発信しています。

FORESK??となった方もいると思いますが弊社の「森に学び・森を活かし・森を楽しむ」場と機会の提供を目的とした事業コンセプトです。

森と人が“ちょうど良いバランス”を保つことによって、森と人がすくすくと育っていける、そんな社会の実現を目指して林業イベントの企画・運営や県内の学校への木育活動などを行っています。

大人が教えることはせず子ども達が自ら考え、行動する力を大切にしています🌲



このように形は違えど木育に取り組んでいる皆さんですがすべてに通じているのが木育をゴールだと思っていないというところです。

地域の木の魅力地域の環境を守ることを叶えるために木育という手段を使っているんだと思いました。

木育と聞くと木のおもちゃなどを思い浮かべて子ども向けのものだと思われることもありますが木育は子どもだけにしては意味がありません。大人も一緒に育つことが大切です。

みんなでとふれあい、に学び、と生きることで木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心は育んでいきましょう🌱


筆者:Yasufuku

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