国産材について考える
皆さんこんにちは、最近たまに夏の兆しを感じる時がありますね。私は夏が好きではないので早く冬がきてほしいきもちでいっぱいです😖
さて今回は、前回に引き続き木のお話です!
前回のお話 ←クリック!
前回の記事で「木を守るためには日本産の木を使用した方がいい」という風に表現しましたが、今回はなぜそのように表現したかが伝わればいいなと思います!
まず日本の林業の歴史から振り返りたいと思います。📜
日本は戦後に復興などの目的で木の需要が高まりました。
しかし、戦争による森林の荒廃や自然災害の理由で供給が追い付かず、木材不足になり価格が高騰しました。
そこで政府は「拡大造林政策」を実施し、成長が早く、価値の高い針葉樹の人工林を増やしていきました🌲🌲🌲
...増やしたのですが!!
木材の輸入が始まったことにより、国産材に比べて価格の安く、まとまった量の供給ができる外材が多く使われるようになりました😱
そのため、国産材の価値は下落し、林業が衰退し、放置山林や森林の荒廃が進んでいきました。
このような歴史が日本の林業にはあるのです。森林の荒廃が進むと自然災害の影響を受けやすくとても危険です⚠
そのため森林を手入れすることはとても大事です。木を適度に切ることで、日光が入り、森が豊かになります。また周りの木がなくなることで残された木は根を張り、強くなるんです。
国産材の需要が高まる
↓
森の手入れをする、木を切る
↓
森が豊かになる
と考えると国産材をたくさん使った方がいいじゃん!となりますよね。
でもこんなに単純じゃないのが自然の難しいところです。何事も使いすぎは厳禁です。
突然ですが、皆さんに質問です。
日本国内で消費されている木材のうち国産材はどのくらいだと思いますか?
正解は 37.8% です
この数値は林野庁が公表した2019年度の木材自給率です。
ちなみに2000年の木材自給率は18.2%で、約20年間の間に19.6%増加しています。そう考えると増加傾向にあり良いのではと思いますが、最も木材自給率が高かった年は、1955年で94.5%でした。
現在日本は木材自給率を2055年までに50%にしよう!という目的を立てています。
先程使いすぎは厳禁だと言いましたが、今のところ日本では使われてなさすぎなので、国産材を使用することで森林を豊かにしていきたいですね!
そこで国産材の魅力を伝えるべく、国産材と外材の利点、欠点をまとめてみました。
人に得意、不得意があるように、木材にも得意なこと、不得意なことがあるんです。
左:国産材 右:外材
※輸入の最大相手国がカナダのためカナダの国旗を使用しております。
※外材には様々な種類がありますので、すべての外材に当てはまる点ではございません。
日本は夏にじめじめしており、冬に乾燥する気候ですので、日本で育った国産材はその風土を経験しているためとても日本に適しているんですね。
しかし、外材は経験したことのない風土となるため、湿気や温度の影響でシロアリの被害にあったりするそうです。
しかし、国産材は急峻な山で育つため曲がりなどが多く、加工に費用を要するのに対し、外材は平坦な地で育っているため加工しやすく年輪も大きくなるんです。
国内材にも外材にもそれぞれ利点、欠点があるため一概に国産材が1番良い!なんてことは言えませんが、日本で生まれ育ってきたからこそ国産材を使用し、古くからある林業を支え、日本の森林を豊かにする・木を守ることが私たちにできる環境保全の1つではないかと思います。
最後までお読みくださいましてありがとうございました😭
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筆者:Yasuhuku
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