シリーズ「自伐型林業」その2 延長2kmの道を付けてみて
ショウノです。1人でコツコツと道を付けております。
2021年4月から進めて行って、全く道付けをしたことが無いド素人から、
今回は高密作業道を2㎞付けてみて感じた事などをお話したいと思います。
まず最初は、道付けを経験したことが無い所からのスタートでしたので、
全ての作業が新鮮でした。バックホーの基本操縦や路肩の基礎の位置。そして、どこに道を付けていくのか?と言う完成のイメージが持てなかった印象です。
「えっ!?こんな急な所行くの?」みたいな感じです。
でも、進んで行けば案外余裕があったり。
結論になってしまうのですが
「やれば誰でも出来るし、やらないと出来ない」
と思いました。
機械の操縦も最初は誰でもうまい事行きません。でも、日々作業をしてると自然に慣れてくるもんです。
そして、結局は機械が仕事をするので体力はそんなに必要ないです(私は体力に自信がありますが、、、)。
基本的に道付けはする作業が同じです。
路肩の基礎を作っていく→転圧して固めていく→掘削した穴に表土入れる→表層に表土が混じらないように全体の高さ調整する→前進する
と、作業は非常にシンプルです。
なので、作業を進めて行くうちに(どこから基礎を作っていくのか?この木は切った方がいいかor残した方がいいか。もう少し緩やかに曲がった方がいい。)など、どんどん理解していきます。
「道づくり」をどんどん理解していってるはずなのですが、
道付け始めてから1年くらい経って最初に付けた道を見てみると
全然ダメ
と、感じました。
このヘアピンも走行は出来ますが、斜度が急すぎるのと角度が急すぎる感じでした。(上り始めが低すぎで上り終わりが高すぎる感じ)
なので少しずつ高さを調整して、よりスムーズに走行できるよう整えました。
よりスムーズに、より安全に作業ができるようになったと思います。
後から直していくのはすごく大変で、最初からしっかりと丁寧に作っていく事が結局は一番作業効率が良い方法なのかなと感じました。
最後に2km道をつけてみての感想ですが、基本的に道つけは同じ作業の繰り返しではありますが。
毎回違った環境(斜度、土質、谷など)で作業していくので同じでは無いのです。
その中で自分で考えながら作業を進めていく事が何よりレベルアップに繋がるのでは無いかと思っています。
おそらく、また一年後に今付けている道を見た時、印象は変わってると思います。
100年後もしっかり使える道を残せるよう。成長できればと思います。
「しっかりと、丁寧に、美しく」
師匠 橋本林業 橋本忠久氏 の教え