川のおはなし~山林の役割
どーも、しょうのです('Д')
前に河川環境と山林は非常に関係してるよって話したけど
今回は山についてなんやかんや書こうとおもいます。
前回の記事↓↓
前回書いた記事で、山林の機能として重要なのが
①降った雨を山林に蓄える力
②降った雨を地表まで到達させずに蒸発させる力
です。あくまで個人的見解ですよ('Д')
①降った雨を山林に蓄える力
ご存じの通り山林には水源涵養(すいげんかんよう)の治水機能があります。
よい山林って、降った雨が土壌で浄化されて水が安定して川に流れる事なのかなと感じます。
じゃあ、具体的に理想をというと
・原生林
500年とか1000年とかの単位で人が入ってない山林。
自然の力は偉大でその地に強い樹種が生存競争を幾度となく繰り返してきた山。
日本の場合は知床とかの国定公園くらいしかないんとちゃうかなぁ?
まあ、現実的に大昔から木を使ってきたわけで今からこれを目指すのは無理やし、これからも木は必要やし。
スギ、ヒノキなどの人工林の山を、どうベストな状態に持っていくかが重要やと思うんよね('Д')
その中で、ベストな山はというと。
・橋本さんの山(橋本林業 徳島県)
いつもご指導頂いてる師匠の山です。生で見るとほんと圧巻です!
簡単に言うたら成長した木をちょっとずつ切って出荷するスタイルです。
なので林内は様々な年代のスギが成長しつづけ、永久的にコンスタントに出荷できる量の木材があるわけです。
あと写真を見ても分かるように
「樹種の多様性」
これが非常に重要だと考えられてて、良質な杉を生産するのに好循環に作用するのと獣害や害虫、病気に強くなると考えられます。ほんと天然林みたいな山です。
普通にシカ多いけど、若いスギも食べられずに成長してるし('Д')他の種類をたべてるって事でしょうね。
じゃあ、この多樹種の混合林が
①降った雨を山林に蓄える力
にどんな影響を与えるのかって事ですが。
表土の厚さ
に違いがある事が徳島大学の研究で明らかになりました。
一般的なスギしか生えてない所の表土は100mmに対し、
橋本さんの山林は140mmと厚みに差がありました。
ひとつの仮説ですが表土って水を蓄える力が強いと感じるんよね、
しっかり雨降った後に掘削しても案外その下は乾いてたりするし。
今、各地で真っ暗なスギ林を間伐してるけど。
河川環境にとって、現状の人工林生産と森林サイクルはどうなのか?正直疑問が残ります。(もちろん適度な量を間伐は絶対した方がいいけどね)
よりベストなのは
「自伐型林業」
というスタイルであり
そのために必要なのが
山を崩壊させない「壊れない道」
じゃないかなーと思います('ω')ノ
自伐型林業についてはこちら↓↓
②降った雨を地表まで到達させずに蒸発させる力
これが重要では無いかと考えてるのは、降った雨が地表を走るのを防ぐ(走りすぎるのを防ぐ)という事です。
これも徳島大学の研究で針葉樹林帯、紅葉樹林帯、混合林など様々な場所での観測し続けた結果、
橋本さんの山林が一番整っているという事が分かりました('Д')
ポイントなのは下層植生や、様々な年代や形状をした樹種が広がっている事が考えられます。
個人的に思うのは、
「人為的に山から土壌を流出させない」
これが河川環境にとってベストだとおもってます('Д')
そうなったら、やっぱり自伐型林業というのが山づくりの在り方として一番かなと思います。
これを日本各地でやったらほんとに良い方向に日本の川は変わると思う。
だから、しょうのは自伐型というスタイルで山づくりをしてる訳です('ω')
まあ、そうは言っても山は広大なんですね(*_*)
一番致命的なのは「山から人(担い手)が消える」事かな
人の手で植えた以上、やっぱり人の手はいるよねー('Д')
と、山のはなしでした。次は海のはなしでもしようかなー('Д')
記事:しょうの
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2022年5月31日に「とく6徳島」にて庄野さんが水中カメラマンとして紹介されました!