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土砂崩れ

今回は、南側敷地頂上からの展望のための伐採をする予定で出かけました。天気予報は雨だったのですが、前日になり曇予報に変わったので、2か月ぶりに作業ができることを期待して出かけました。
前回8月は、敷地に向かう林道が雨などでかなり路面がえぐれたりして荒れていたのですが、今回は、結構きれいに整備されていました。支線の林道で災害復旧工事が進められていたのと、途中にある鉄塔建替え工事で林道が毎日利用されていることによるものと思われます。
しかし、鉄塔工事現場の先は、細かな落石などがあり、日常人が通っていない様子でした。でも車が通れないレベルではなかったのですが、うちの敷地に入り、いつもの西端に向かう最後のところが表紙の写真の通り土砂崩れしていて、通れませんでした。あと100mくらいのところなのですが・・・。
車から降りてしばらく観察したのですが、上から崩れているだけでなく、林道下側もえぐれており、いつ崩れるか分からないため歩いて通るのも危険そうでした。写真の通り、ここは、法面をモルタルで固めてあるのですが、モルタルもろとも崩れており、残骸が林道下まで落ちていました。
この場所は以前にも崩れたようで、黒い大きな袋に入った土嚢が積み上げられ、林道も狭くなっているところでした。私が山に行くようになったこの1年の間には、林道工事の大型ダンプが何度も通っていたので、かなり踏み固められていると思っていたのですが、この1か月の間にあっけなく崩れてしまい、自然の力のすごさを感じました。

以前崩れ修復した形跡(黒い袋)と下まで落ちている法面補強のモルタル

ちょうど今回山に行く直前に同じ静岡のさらに奥地で土砂崩れの報道が2か所もあったタイミングなので、気にはなっていたのですが、規模の違いはあるものの、このようにあちこちで土砂崩れが頻繁に起こっているのだなあと実感した次第です。
いつもの荷物置き場に車ではたどり着けないので、どうしたものかと崩れた現場を観察しながら考えていたのですが、当面修復はされないだろうから、とりあえず直近必要な道具だけ荷物置き場に取りに行こうと考え、東端まで車で戻り、歩いて取りに行くことにしました。これまでの期間に周回ルートを作っておいてよかったです。
周回ルートの途中に作業予定の展望を作る場所があるので、当面の伐採作業に必要なチェーンソーなどを持ってくることにしました。幸いヘルメットや長靴など自分が身に着けるものはいつも持ち帰っているので、山に入ることはできるのですが、いつも山歩きの際に杖替わりに携行しているスコップがありません。頂上から沢に下りるところが結構急斜面なのと、万一動物に出くわした際のことを考えると手ぶらはかなり不安です。歩いている途中で杖に使えそうな枝が落ちていたので、それを持っていくことにしました。動物に出くわすことはありませんでしたが、急斜面では足場にもなるし、正解でした。
途中、7月に伐採して集めておいた木を見ましたが、すでに葉っぱは枯れていました。今後、これらを使って、急斜面の道づくりや頂上付近に机やベンチなどを作れるなと思い、また次の目標ができました。

7月に伐採して集めておいた木。すでに枯れている。

荷物置き場に着き、土砂崩れの反対側も観察しましたが、先ほど見た状況と取り立てて変わりはありません。

反対側から見た土砂崩れ

杖替わりのスコップとチェーンソーなど伐採に必要な最小限の道具を持って、また引き返します。急斜面を登るため、あまりたくさんは持てないので、斧や鎌、チェーンソーオイル、目立ての道具、虫よけ、蛇除けスプレー等に限定しましたが、それでも結構重かったです。
そういえば、8月に処理を試みた掛かり木は未だ倒れていませんでした。心なしか葉っぱなどが枯れかかっているように見えたので、このまま枯れて自然に倒れてくれるのを待とうと思います。
せっかくチェーンソーを持ってきたので、帰り道に頂上の木を少しでも伐って展望を作ろうと思ったのですが、バッテリーを持ってくるのを忘れたことに気づき、結局何もできないまま東端まで戻ってきました。
このまま何もしないで帰るのも物足りないので、1年ぶりに北側敷地を見て回ることにしました。車で少し移動するのですが、途中、隣の敷地ですが新たに伐採されているところがありました。うちの敷地にある鉄塔の隣の鉄塔につながるルートの木が伐採されています。どうも隣の鉄塔の建て替え工事が始まったようです。もうすぐうちの敷地の鉄塔の建て替えも始まるかもしれません。

隣の鉄塔につながるルート。木が伐採され工事が始まる様子。

北側敷地は1年前と特に変わらない様子でしたが、作業道の一部が40-50cm位の草が生え、ほとんど真っ黒に枯れていました。1年前はここまで生えていなかったのと、枯れてもいなかったので、今年の夏の暑さで真っ黒になるまで枯れてしまったのかなと思います。やはり今年の暑さは異常なのかもしれません。

北側敷地南側作業道終点。真っ黒に枯れた草が目立つ。

一通り、見て回ったので、引き上げることにしました。
翌日は雨が降ったりやんだり青空が出たりと目まぐるしく変わる天候と、強い風がずっと吹いてたので、山には向かったのですが、途中の公共トイレがある場所で休憩し、天気を観察することにしました。
そこに1台車が止まっていて、よく見ると静岡市消防局と書いた車でした。トイレ休憩をしている人がいたので声をかけると消防局の人で、先ほど書いたさらに山奥での土砂崩れにより取り残された人々の救助活動をした帰り道のことです。2日に渡りヘリコプターを何十往復もして救出したそうです。毎年夏は1週間に1回くらいの割合でヘリコプターによる救助活動をしているようです。いずれも登山者で怪我や病気の人を救助しているとのこと。ヘリコプターによる救助のことは知っていましたが、そんな高頻度で救助要請があることに驚きました。
天候観察をしましたが、風が止む気配もないので、休憩を切り上げ山に向かいました。またどこかで土砂崩れが起きる懸念と、枯れ枝の落下や倒木も危惧されたので、林道から少し入ったところで引き返すことにしました。
結局今回も前回に引き続き、2回連続で作業が進みませんでした。残念。次回は今度こそ、南側敷地頂上の伐採を進めたいと思います。そこができたら次は伐採木で机やいすなどを作ること、急斜面の道づくりをしたいと思います。
今回は、行きに土砂崩れがあったので、よかったですが、帰りに土砂崩れが起きていると戻ってこれないので、今後は今まで以上に天候や林道の周囲をよく観察して山に向かう必要があります。仕事で行っているわけではないので、安全第一を心がけ、無用な救助活動の要請により周りの人々に迷惑をかけないようにしたいと思います。
※土砂崩れについては、帰ってから役所に連絡しました。木の伐りだしなどの予定があるわけではないので、修復の優先順位はかなり低いと思いますが、役所の人の話だと、また林道の延伸工事が始まるようです。そうなればこの土砂崩れを修復しないことには現場にたどり着けないので、結構早く修復されるかもしれません。それに工事が始まると日々人が通るので安心です。
2024年9月



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